株式益回り
という言葉を聞いたことありますか?

私はブログ内で結構使っています。

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、すっごく重要な概念、指標なのでぜひ理解して欲しいです。

私が株式益回りという言葉を知ったのは、投資の勉強を始めてすぐではなかった気がします。PERや配当利回りという単語はどんな投資本にも載っている言葉ですが、株式益回りという言葉は聞き慣れない感じで、最初はあまりイメージできませんでした。

あまり出てこない言葉の割に、概念としては超重要なところがあります。

ということで、簡単にこの記事で株式益回りについて説明します。
(難しくないんで安心して下さい。)

「株式益回りとはPERの逆数である」

みたいな表面的な暗記はあんま意味ないです。確かにPERの逆数なのは事実ですが、もっと意味的なところを抑えた方がベターです。

株式益回りとは投資額(株価)当たりの利益(EPS)の割合を示していて、投資利回りを意味しています。文字で書くと分かりずらいので、絵にしてみます。

こんな感じです。一株当たり100円で投資した企業が一株当たり7円の利益を稼いでいれば、株式益回りは7%です。ね、シンプルですよね。企業の利益率というより、投資家にとっての利益率が株式益回りです。

ちなみに、上の図でPER(株価 / EPS)を出すと14.3倍になります。PER14.3倍と株式益回り7%は同義です。表現が違うだけで言っていることは一緒です。このPERを逆数にすると株式益回りになります。つまり、「1/14.3×100=7%」です。

PERという言葉の方がメジャーですが、個人的には株式益回りで考えるクセを付けた方がよいと思います。

なぜなら、投資利回りが重要だからです。あなたは金を稼ぎたくて株式投資をやっているわけですよね。利益、投資利回りを追求していますよね。利回りこそ最重要です。株主にとって利益率、投資利回りを意味しているのが株式益回りです。

「この銘柄はPER14.3倍です」って言われてもあんまピンとこないと思いませんか?

でも、「この銘柄の投資利回りは7%です」って言われると感覚的に理解しやすくないですか?

PER14.3倍って聞くとちょっと割安感を感じます(もちろん銘柄によりますが)。なぜそう感じるかと言うと、今の利益に対する投資利回りが7%もあるのがまあまあ高いと感じるからです。株式の長期的な平均リターンが7%と言われる中で、すでに今の利益に対して7%の利回りがあるなら、それはまあまあ割安なバリュエーションじゃないのかな~と考えることができます。

PERじゃイメージしずらいです。PERではなく株式益回り(=投資利回り)に変換することで、考えやすくなります。

(関連記事)
PERは逆数(株式益回り)で考える癖を付けよう!