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【SLB銘柄分析】シュルンベルジェは石油メジャーの開発を支援するハイテク企業

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/4/7)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はシュルンベルジェ(SLB)をご紹介します。


  SLB財務情報等

基本情報

会社名 シュルンベルジェ
ティッカー SLB
創業 1926年
上場 1962年
決算 12月
本社所在地 パリ
従業員数 95,000
セクター エネルギー
S&P格付 AA-
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上高

事業構成

※キャメロンは2015年に買収した企業。

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

ゼロ

 

バリュエーション指標(2018/4/7時点)

PER:測定不可 最新情報はこちら

配当利回り:3.1% 最新情報はこちら

配当性向:95% 最新情報はこちら

 

感想

シュルンベルジェは1926年創業の歴史ある石油開発支援企業です。エクソンモービルやシェブロンなどの石油メジャーとは異なるポジショニングで、これら石油メジャーのパートナーといった感じです。高度な技術によって、油田の探査、掘削、検層(埋蔵量調査)、石油井の調査・評価などを行っています。油田探査には高い技術力が必要であり、この分野で世界最大のシュルンベルジェは高い競争力を持っています。エネルギー会社というよりハイテク企業みたいな印象もあります。

2014年以降の原油価格下落に伴って、石油メジャー各社は投資を相当絞っており、それはつまり石油開発支援会社への支払い額が減ることを意味します。値引き契約が常態化しており、シュルンベルジェは原油価格下落の影響をもろに受けています。後述しますが、直近2年は最終赤字となっています。2万人規模のリストラも行いました。

2015年に石油・ガス業界向けの設備を手掛けるキャメロン・インターナショナルを約127億ドルで買収しました。規模を拡大させて、石油メジャーに対する価格交渉力を強めることが主目的です。

 

財務データを確認しましょう。

売上高はやはり原油価格が急落したFY15から急落しています。FY16にはピーク時の6割ほどまで下落しました。直近2年間(FY16とFY17)は最終赤字となっています。苦しい状況が続いています。ただ、この赤字は過去の投資の減損損失、在庫評価減、リストラ費用など一時的な要因に基づくもので営業利益はプラスです。非現金費用が大半なのでキャッシュフローに悪影響はありません。

FY17は増収となりました。今後石油メジャーの業績回復に伴ってSLBの業績も上向くか注目しています。今回の原油価格急落で、石油メジャーはSLBなど開発支援企業にかなり無理な値引きを強要しました。これを良いきっかけと言わんばかりに、値引き慣行の継続を要求する恐れもあります。両者の力関係次第です。キャメロン買収もありましたし、石油メジャーの業績が回復すれば無理な値引きはしなくて済むとは思います。私は石油メジャーの株主でもあるので、複雑な胸中です。ま、今後の決算を見て判断するしかありません。

キャッシュフローを見ると少し安心します。直近2年間、会計上は赤字ですが営業CFはプラスです。営業CFマージンも20%近くあり高収益です。値引き問題はありますが、高い技術力を武器に高収益なビジネスモデル築いていることが分かります。

バランスシートを見てみましょう。FY16末に固定資産が増えているのは、キャメロン買収によって「のれん」と無形資産が追加計上されたためです。総資産の74%が固定資産ですが、設備ももちろん持っていますが固定資産の半分は「のれん」です。自己資本比率は最近下がってきていますがそれでも50%超あります。

配当は、FY15以降は据え置きが続いていますがやむなしでしょう。減配さえしなければとりあえずOKです。自社株買いもここ2年間はかなり少ないです。

エネルギーセクターと言えば、エクソンモービルやシェブロン、ロイヤルダッチシェルなどの石油メジャーに目を奪われがちかもしれませんが、このシュルンベルジェも長期保有に相応しい優良銘柄だと思っています(私はSLB株主です)。

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