昼休みにあった後輩との会話(完全ノンフィクション)
葛城(かつらぎ):経理部の後輩

葛城「Hiroさん、そう言えばこの前言われた通り、SBI証券に口座開設しましたよ。」

Hiro「お、そうなんや。ついに葛城も投資家デビューするんか。ちょうどボーナスも出たし、いいタイミングやな。」

葛城「はい、教えてもらったS&P500に連動する投資信託を買いたいです。なんですが、、ちょっと困ってることがあって。」

Hiro「困ってること? お金?」

葛城「いや、嫁が投資を認めてくれないです。」

Hiro「ああ、そういうこと。最近、子ども生まれたばっかりやし、奥さんもお金には慎重なんかもね。」

葛城「子どもが生まれたからこそ投資を始めたいです。将来もっとお金が必要になると思いますし。うちの嫁、過度に保守的なんです。長期では儲かるって、いくら説明しても納得してもらえません。そう言うと、本当に100%儲かるって保証してくれるの!?って言い返されます。」

Hiro「まあ、いくらS&P500と言えども100%とは言えんからな。保証はできんよな笑。」

葛城「そうそう、100%なの!?って言われたら何も言えないですよ。Hiroさん何か妙案ありませんか?」

Hiro「・・・、俺独身やしよくわからんなー。」

葛城「僕も投資やってみたいんですが、嫁に内緒でやったら殺されるんで(笑)、なんとか納得させたいんですけどね~。」

Hiro「奥さん、働いてるんやったっけ? 共働き? 専業主婦?」

葛城「働いてます。今は育休中ですが、いずれ復帰するつもりみたいです。」

Hiro「共働き続けるなら、そんなにお金に困ることはないかもね。無理して投資しなくていいんじゃない。俺が紹介したS&P500なんて、そんなすぐにでガッポリ儲かるわけじゃないし。短期では損することもあるよ。それで夫婦仲が険悪になったら、本末転倒じゃない?」

葛城「本末転倒って?」

Hiro「え、いや何て言うか、葛城は幸せな家庭のために投資をやってみたいって言ってるわけやけど、投資のせいで奥さんとの関係が悪化したら、逆に不幸になるんじゃないのかなって思って。」

葛城「う~ん、まあそう言われればそうかもしれませんけど。」

Hiro「男は億万長者になりたがるけど、女性は安心して生活できるお金があれば満足するって何かの本に書いてあった気がするわ。男は将来の1億、10億という大金に憧れるけど、女性は今、目の前に預金1千万円があればそれで安心だと思うらしいよ。」

葛城「うちら夫婦で預金1千万円もありませんけどね。」

Hiro「いやいやだから、そういう金額の問題じゃなくって、要は女性は安心安定を求めてるってこと。子どもが生まれたなら余計に安定を求めるでしょ。」

葛城「僕も将来の金銭的安定のために投資をしたいと思ってるんですけどね~。別に億万長者になりたい願望はないです。」

Hiro「やけど、奥さんにとっては将来より今の安定が大事ってことじゃない。子どももまだ小さいわけやから。俺らからしたらS&P500は長期では安全と理解できるけど、財務関連に全く馴染みがない奥さんからしたら、得体のしれない怖いものって思うんちゃうかな。」

葛城「確かに僕もHiroさんに教わるまで、S&P500への投資なんて全く知りませんでした。まあ嫁が理解できるとは到底思わないです。いくら説明しても、聞く耳持ってくれなさそうです。」

Hiro「無理して投資しなくてもいいんじゃない。夫婦共働きのダブルエンジンがあれば、金銭的に困ることはそうないやろ。」

葛城「そうですね~。」

Hiro「投資なんて、夫婦関係壊してまでするもんじゃないって。子どもが小さいうち、しかも1人目の時は、奥さんは馴染みのない投資のことなんて考える余裕もないんじゃない?」

葛城「子育てがもうちょっと落ち着いたら、またいつか投資の話を振ってみようかな。」

Hiro「うん、それでいいと思うよ。株式投資はいつから始めても遅いことはないから。今は米国マーケットもちょっと不安定やから、短期的な含み損になりやすい環境やしさ。いきなり含み損になったら、奥さんに怒られるやろ?w」

葛城「長期では利益になる!ってどれだけ言っても怒られると思いますw。投資は一旦止めておくことにします。SBI証券に口座開設しただけでも進歩ですかね。」

Hiro「そやな。そう言えば、11月度の月次収支の状況ってどんな感じ?」

葛城「え、ああ、作業は一応オンスケですよ。ただ単月のGP率が先月より2%も下がってて・・・」