私は都内の都心部に一人暮らしですが、当然賃貸です。

20代一人暮らしで家買う人はそういないと思いますが。

周りでは結婚して、新築マンションを買っている人も多くいます。もちろんローン組んで。

さすがに都心は厳しいのか、みな神奈川とか埼玉、千葉です。

  僕が家を買わない理由

別に人生観は人ぞれぞれですし他人の人生に興味はないのでどーでもいいんですけど、私は絶対に家を買わないつもりです。

金融資産1億円以上、億万長者になれたらキャッシュでポンっと買ってもいいかなとは思うかもしれませんが。

資産形成期の今は絶対に買わない。

数千万円の新築マンションをモデルルーム見ただけで借金して買うとか、1,500万円程度しか資産がない庶民の私には絶対できない大英断です。

貯蓄300万円しかないのに3,000万円のローン組んでマンションという名のコンクリートの塊を買う人が普通にいますけど、、私にはちょっと信じられない。

私は断固賃貸派です。

賃貸と購入の比較とかどうでもいい。

賃貸が有利とか、購入が有利とかもはやそういうレベルの問題ではない。

バランスシートの問題です。

貯金300万円のサラリーマンが3,000万円のローン組んで新築マンションを買ったら、こんなバランスシートが完成します。

新築マンションBS

こんなバランスシート信じられない!

私には絶対無理。

DEレシオが10倍というハイレバレッジである点がまず無理。

上場企業の平均を大きく超えるDEレシオです。

負債が多すぎる。

負債が多いだけでそのバランスシートを否定できるわけではありません。

負債が多くでも、それに見合う資産が超優良であれば肯定できます。

ただこのバランスシートの資産の部にあるのは当然マンションなのです。

都心の一等地にある超高級マンションならまだ資産価値があるかもしれませんが、郊外の新築マンションとか買値の10%引きでましなほうでしょう。

新築マンションの買値には販売会社の粗利や広告費がすべて乗っている金額なのだから、流通市場で買値と同額で売却するのは普通無理。

私は不動産業者でもないし不動産専門家でもないですが、普通に常識的に考えて新築マンションに買値以上の資産価値は望めないはず

多額の借金を背負って不良資産(あくまでも経済的な意味)を買う、つまり悪質なバランスシートを持つことになる。

これが私が家を買わない理由です。

  マンション vs 米国優良株

人生とは金と時間という限られたリソースをどこにどれだけぶっ込むか、これで人生の9割決まると思っています。

資本主義社会でお金というのはパワーなのです。

あなたが多額のマネーを払うから、このクソ暑い中でも建設業者の人たちは汗水たらして一生懸命マンションを建設してくれるわけです。

あなたが多額のマネーを払うから、あんな美しいホームページやモデルルームが作られるわけです。

マネーは人を動かす力を、パワーを持っているのです。

鳩山さんみたいな資産家に生まれた人を除いて、普通の庶民は限られた給料から得た貴重なお金をよくよく考えて価値ある資産に注ぐべきです。

よく考えるべきです。

新築マンション(コンクリートの塊)と米国優良企業の株式とで、どちらの方が価値ある資産なのかを。

どちらのバランスシートを持ちたいですかという単純な質問?


新築マンションBS


米国優良株BS

株を担保にこんなに借金できるのかという突っ込みは一旦横に置いて下さい。

②の米国優良株とはプロクター&ギャンブルとかジョンソンエンドジョンソン、フィリップモリス、マイクロソフト、エクソン・モービルをイメージしてください。

ここまで見せて①がいい!という人は、どうぞご自由に。

でもね、経済合理的に考えて①の方が価値があることはあり得ない。

あくまで経済合理性の話ね。

家族との愛とかそういう話はいったん捨象します。

新築マンションと米国優良株とを比較して、マンションの方が資産価値が高い可能性はゼロです。

これまでもこれからも、人々の日常生活を提供する、便利なネット環境を提供する、健康を支える医療を提供する、世界中で笑顔を生むエンターテインメントを提供する多くの米国優良企業。

これらの企業が将来稼ぐキャッシュフローの現在価値と、新築マンションの時価とを比較してマンションの価値の方が高いことなんてあると思いますか?

昔は株を簡単に買えるネット証券も存在せず、①しか選択肢がなかったかもしれない。

不動産価格もぐんぐん上昇していたし、レバレッジ不動産投資は経済的に有利な取引だったかもしれません。

でも今はネットでクリック一つで、低コストで日米の優良企業の株式を買えるんですよ。

日本株のトヨタ自動車でもJTでも、アメリカ株のコカ・コーラでもフィリップモリスでも何でも買えるわけです。

特にアメリカ株は単元株制度もないし低価格から購入できます。

個別銘柄に自信がなければ、ETFを使えばいいじゃん。

新築マンションを買う人は金融知識がないんです。バランスシート観が欠けているんです。

監査法人で働いていたとき、周りの特にマネージャークラスの上司は株は一切買わずに新築マンションを買っていた人が大勢いましたが、会計士試験に合格できるだけの会計リテラシーがありながらなぜ新築マンションを買ってしまうのか、僕は大変疑問でしたしその疑問は今でも未解決です。

金融リテラシーがあればモデルルーム見ただけで新築マンション買うなどという愚行は普通冒さないですよ。

こんなに手軽に米国優良株が買える時代に、新築マンション買ってる場合ではありません!

人生は経済合理性だけで決めるものではないかもしれない。

でもあなたが年収1,500万円以下の庶民なら、家は経済合理性で考えるべきです。

なぜなら、支払うキャッシュがドデカ過ぎてここで経済判断をミスったら人生取り返しがつかなくなるからです。

変なところでリスクをとる必要ないんです。

経済合理性で考えたら、賃貸一択。

賃貸にすることでMyバランスシートに不動産は載せずに、米国優良株をバランスシートに載せたほうがいい。

どうしても不動産を持ちたければREITにしとけばいい。

バランスシートという視点を持っていればローン組んで新築マンション買うなんて、選択肢にすら入ってこないはずです。