何のために今の消費を我慢して株式投資をしているのか?

将来使うため。お金は使って物や体験と交換しないと存在価値はありません。

口座残高を増やすこと自体が楽しいゲームだという発想もあります。個人的には。

が、そうは言っても、いつかは株を売却して消費しないと何のために投資で蓄財してきたのか分からないという人が大半ではないでしょうか。

そういう思いは同じく持ちつつも、私は株を売ることにすっごく抵抗があります。

証券口座の残高、バランスシートの総資産が減ることが特に嫌というわけではありません。それよりも、自分の年収が減ってしまうのが嫌です。ストックよりフローに意識が向きます。

サラリーマンとしての給料に加えて、保有株式が生み出すリターンも自分の年収として頭の中でカウントしています。

現在の保有株式時価は約3800万円。期待利回り7%とすると、3800万×7%=約270万円です。

仮に給料が年600万円だとすると、株式収入を加えると実質的に私の年収は870万円となります。一気に高給取りに変貌します。

もちろん、この270万円というのは理論的な株式利益に過ぎません。実際に配当として入金があるのはもっと少ない。100万円にも満たないです。

しかし、「保有企業が稼ぐEPS×自分の保有株数」が株主である私に帰属する利益なのは紛れもない事実です。

さすがにマッチングアプリにこの理論的に計算された株式収入を加味した年収を登録することはできませんがw。配当ならいいのかな。知らんけど。

住宅ローンの仮審査で配当所得は加味してもらえないのか、ダメもとで銀行担当者に聞いてみたところ、やっぱりダメでした。配当は不確実性が高いからと。優良株の配当なんて、私の給与収入なんかよりよほど確実性は高いと思うんですけどね~。

株を売るってことは、株式収入が減ることを意味します。売却額×7%分の年収が減ってしまいます。

仮に1000万円相当の株を売却したら、年収が70万円も減ってしまうことを意味します。結構なインパクトです。会社で言えば降格レベルです。

前年よりも年収が減るって嫌じゃないですか。なかなか給料が上がらないご時世ですが、僅かな年次昇給分くらいは増えるものですし。

年収を減らしたくないから株は売りたくない。でも一生株を売らなかったら、もはや投資をしている意味はない。いつか相続税で国に召し上げられたら、一生かけてボランティアしてきたようなもんです。

しかし、何も対策をしないとそれは現実に起こり得るシナリオだなと思います。

やはり、どこかで割り切って株を売って消費に回すことを考える必要があるんだろうな。今じゃないけど。まだまだ取り崩しを考えるフェーズではない。最低でも億の世界には辿り着きたい。