読者さんのおかげで、長年の疑問が解決しました!

知らなかったのは私だけの可能性もありますが、簡単に備忘も兼ねて、記事に残させて下さい。

米国企業の財務データを見る時はMorningstarのサイトを愛用しています。無料で過去10年分の財務データを取得できて便利です。

で、財務データを見ていて「これ何の数字やろか~?」って思ってたのがあるんです。
これです、これ。黄色にした箇所です。

Morningstarのサイトにあるジョンソン&ジョンソン(JNJ)の業績なんですが、左から順に
・2013-12
・2014-12
・2015-12
・2016-12
・2017-12
TTM

この最後のTTMってなんや!?
ってずーっと思っていました。

今時わからなければググればソッコーで解決しますよね。でもググっても出てこないんですよ(>_<)。「TTMとは」で検索しても、為替のTelegraphic Transfer Middle Rateの情報ばかり出てきて・・。

もう少し深くググれば解決できたかもしませんが、その時は諦めました。

半ば諦めていたのですが、先日読者さんからコメントで教わりました(感謝)。

training EPS とは直近四半期までの四回分つまり一年分の和です。これを毎四半見比べます。yahoo financeではTTM, trailing twelve month といったりします。

読者さんコメントより抜粋
(Neoさんありがとうございます。勉強になりました。)

そーいうことかー。これは知らなかったです。

例えば、2018年Q1時点のTTMは、2017年Q2~2018年Q1までの1年間の数字という意味です。直近四半期決算までの1年間の数字を集計したものをTTMと言うそうです。


こんなイメージです。四半期決算と言うとその3ヵ月間だけの数字、ないし年初からのYTDの数字のどちらかを言うことが多いですが、TTMという概念もあるのですね。勉強になりました。

 

私は経理部で毎四半期、決算数字を締めて分析していますが、TTMで数字を取って分析したことは今まで一度もありません。

経理部長から「事業別の売上高の四半期推移(=3ヵ月毎の推移)見せて」とか、「販管費の累計データ(つまりYTD)見せて」とか言われることはよくありますが、「TTMの財務データ見せて」と言われたことは今まで一度もありません。

なので全く知りませんでした。

でも、今回のコメントで重要なことを学べました。それは、TTMという目線で財務データを見ている投資家さんもいるという事実です。私たち経理部の顧客は投資家です。いかに投資家にわかりやすい情報開示をするかが、仕事の付加価値と言えます。

もし投資家がTTMの数字を求めているなら、その情報を決算資料に盛り込んだほうが投資家フレンドリーなIRです。

ただ、どれくらいニーズがあるかはわかりません。あとそもそも、私は下っ端なのでCFOが説明する決算資料の内容に口出しできる立場ではありません。

でも、このTTMという数字は覚えておきます。海外投資家も増えてきているので、いつか「TTMの数字を見せてくれ」って言われるかもしれませんから。