S&P500指数はアメリカの主要大型企業500社で構成された指数です。
組入銘柄上位は以下の通り、超優良銘柄群です。
ティッカー | 銘柄名 | 業種 |
AAPL | アップル | 情報技術 |
MSFT | マイクロソフト | 情報技術 |
XOM | エクソンモービル | エネルギー |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | ヘルスケア |
GE | ゼネラルエレクトリック | 資本財 |
AMZN | アマゾン | 一般消費財 |
BRKB | バークシャー・ハザウェイ | 金融 |
T | AT&T | 電気通信 |
FB | フェイスブック | 情報技術 |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 電気通信 |
アメリカの企業は歴史的に右肩上がりを続けてきました。
途中、ブラックマンデーやITバブル崩壊、リーマンショックとか起こっても、常に株価は回復してきました。
長期投資は複雑に考えすぎないほうがいい結果を生む傾向にあると思っています。
日本株インデックスや新興国株インデックスに傾倒するより、しっかり過去の実績を残しているアメリカS&P500に投資したほうが、長期投資は報われる可能性が高いと考えています。
確かに世界のGDPに占めるアメリカ経済の割合は低下してきますが、アメリカの徹底した株主保護、イノベーション、教育水準の高さ、といった優位性が我々が存命の間に崩れるとはとても思えません。
しかもGDP成長率と株式投資リターンは相関がないどころか、負の相関すらあるくらいなのです。
成長の罠にはまってはいけません。
例え中国がGDP総額でアメリカを追い抜こうとも、企業の収益性、株主利益の高さはアメリカ企業の方が上であり続けると思います。
投資に興味はないけど、預金ではもったいないから何か資産運用したいと考えている人にはS&P500連動のETFが最適です!
以前SPYを推薦していた
S&P500ETFは以下の通り数種類存在します。
提供会社 | ティッカー | 名称 | 種類 |
バンガード | VOO | バンガード・S&P500 ETF | 米国ETF |
ブラックロック | IVV | iシェアーズ・コア S&P500 ETF | 米国ETF |
ステート・ストリート | SPY | SPDR S&P500 ETF | 米国ETF |
ステート・ストリート | 1557 | SPDR S&P500 ETF | 国内ETF |
日興アセットマネジメント | 1547 | 上場インデックスファンド米国株式 | 国内ETF |
以前、この中でおすすめは”SPY”だと言いました。
経費率は他の銘柄に比べてやや高いけれども、流動性が高く安心して取引できるという理由からです。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
【S&P500ETF徹底比較】投資初心者はS&P500ETFを保有しておけばいいけど、何を買えばいい?
SPYの知られざる欠点
ETF Gate Way というサイトがあります。
ETFの仕組みや歴史などが学べて勉強になるサイトです。
その中で、S&P500ETFに関する興味深い記事を見つけました。
人様の記事を横流しするのは大変恐縮なのですが、多くの人に共有したいと思い転載させていただきます。
この中でS&P500ETFで長期投資するなら、最もおすすめはバンガードのVOOだと書かれています。
理由は単純に低コストだから。
SPYは確かに巨大で流動性が高いけれども、長期投資家は流動性よりもコストの安さを重視すべしとのこと。
確かにそこは否定できない面もあります。
私もSPYを推薦しておいて何ですが、自分がS&P500連動の海外ETF買うならVOO選んでしまうかなと思います。
もう一つ、SPYの知られざる欠点がさらっと書かれてありました。
これは全く知らなかったことでした。
SPYはアメリカ最初のETFだったので、(当時はUITこそが最も望ましい形態だ)という判断から、その方式が採用されました。しかしその問題点はファンドに含まれている企業が払う配当を、四半期に一度にまとめてしか再投資できないという点です。言い換えれば、その分、キャッシュが遊んでしまうということです。
UITとか詳しいことはわかりません。
ただ黄色分は要注目に値すると思います。
SPYのみ法的な問題から、配当を即再投資できずにキャッシュを余分に保有してしまうとのこと。
これがどのくらいパフォーマンスを下げる要因になるのか計算できませんが、デメリットであることは間違いないです。
SPY(経費率0.09%)とVOO(経費率0.05%)の5年間パフォーマンスを比較してみました。
青:SPY 赤:VOO
当然ですが、ほとんど重なっていた青も赤も判別不能ですね。。
実は若干、赤のVOOが勝っています。
青SPY:56.19%
赤VOO:56.59%
その差、0.4%。
この差をどう解釈すべきか。
SPYとVOOの年間経費率の差は0.04%(0.09-0.05)です。
0.04%に5年間掛けると、0.2%となります。
つまり、経費率の差だけなら0.2%しか差がつかないはずが0.4%差があるのです。
この残りの差0.2%は、SPYが配当を即再投資できないことによる影響なのかもしれません。
まあ、そんな神経質になるような差ではありませんが知っていて損はないと思います。
結局どっち買ってもOK
上で細かいこと言いましたが、正直どっち買ってもそんなに変わらないですよ(笑)。
同じS&P500連動ですもの。
大事なことは無駄に預金放置するくらいなら、いずれかのS&P500ETFに資金を投じておくこと。
預金放置かS&P500ETF放置か、この差は長期では取り返しのつかない差になります。
現金預金はクズです。
預金放置をやめて、S&P500ETF投資をした時点でもう勝ちです。
SPYかVOOかの議論なんてカスみたいなもんです。
でも、敢えてどっちに投資した方がいいの?って聞かれたら今ならVOOをお勧めします。