先日、初めて中古マンションの購入申込書にサインしました。

が、結果としては買えませんでした。

その物件は売出価格で約7000万円でしたが、同じマンション同じ間取りの区画がつい3ヶ月前に6500万円で売りに出されていたことを知っていました。今はネットで色々調べることができて便利です。

また、利回りを計算しても7000万円はやや割高な印象でした。さらに個人的な都合を言うと、7000万円+諸手数料だとローンが満額おりない可能性がありました。

そこで、300万円値引きを入れて6700万円で申し込みを行いました。内覧会初日です。まだ数組しか見ていない状況。素早く行動することが大切ということで、値引きはしたものの、即決しました。

初日で値引きは通用しないことが多いとは言え、売主さんもある程度の値引が入る前提で価格設定しているはずと読みました。

しかし、現実は厳しかったです。満額7000万円で購入申し込みがあったとのこと。もちろん、そちらの方と契約になり、私の申し込みは破談となりました。

資産価値の高い立地の良い物件だと、ここまでスピーディーに高値で売れるのかあと感心しました。初日ですよ。1日で希望売出価格で売れちゃいますか。

どういう人が買われたかのはわかりません。7000万円くらい痛くも痒くもないお金持ちが子どものために買ったのか。あるいは私みたいに必死でフルローンの人が買ったのか。

私は300万円を惜しんだために逃しました。でも後悔はありません。自分なりに熟考した上での決断だったので。今後の教訓にします。

もともと仲介会社の担当者からは「人気物件なので値引きは厳しいと思いますよ」とは言われていました。しかし、7000万円はちょっと払えなかったです。自分なりに考えて値引きを入れました。

3万円なら気軽に払えます。どこか旅行に行くことになって、あと3万円払えばホテル、食事のクオリティが大きく上がるのであれば、「せっかくだし3万円くらい払おう」と思えます。旅行なんて年に数回しか行かないし、いいかなと。

追加の3万円をほいっと払えるのは、自分が社会人でそこそこお金に余裕があるからです。高校、大学時代であれば3万円は重いです。追加で3万円払うくらいなら、質を落としてでも安くしたいと当時なら思ったはずです。

30万円はどうか。重たい金額だけど、ここぞという時なら払える額かな。判断ミスして失っても、まあ割り切れる範囲。もちろん3万円も30万円も貴重なお金であることは今も昔も変わりませんけどね。

でも、ここから一桁増えるとちょっと感覚が変わります。300万円はここぞ!というタイミングでも、そんな簡単には払えない。

300万円あれば何ができるだろう?って考えてしまいます。車買えます。手取り300万円稼ぐためにどれだけ働く必要あるだろうか、とも考えちゃいます。

今の私にとって購入額が300万円安くなるか否かの影響は大きいです。個人的な金銭感覚の問題です。

金融緩和が長らく続いてます。億万長者は珍しい存在ではありません。金融資産1億円超の世帯くらい都内にはごまんとあります。

300万円くらい誤差と思える層が普通にいる。都心のマンション購入を検討している人の中には、そういう富裕層は珍しくないと推測します。

6500万円くらいが適正価格ではないだろうか、、7000万円はちょっと高いんじゃないか、まあでも数百万円くらいなら別に構わんか。値引き交渉するの面倒くさいし買っちゃおう!

こんな発想をする人がいても不思議ではありません。

私もそれくらい思える領域に到達したいです。最低でも億の金融資産がないと、そんな発想には至りません。

今回は値引きを入れたせいで敗れましたが、今後同じようなシチュエーションになった時は、値引きなしで申し込む必要があるのかな。まあ、ケースバイケースかな。明らかに高値で売り出されている時もありますからね。仲介会社にそそのかされて。