今日のウォールストリートジャーナルに『驚くべき円安』というタイトルの社説が載っていました。

まさに「驚くべき」ですね。この半年で一気に20円も円安ドル高が進みました。

そして、その半年前に私は米株を一部売却して円転したのですよ(泣)。300万円ほど。コカ・コーラ株(KO)とアルトリア株(MO)を。

マンション手付金捻出のためにアルトリア全株、コカ・コーラ株一部を売却

株を売却した2021年11月1日の為替が1ドル113円。そして2022年6月14日現在は1ドル134円。

(ドル円の直近1年チャート yahoo financeより)

急激な円安ドル高が始まる直前にドル(米株)を売ってしまいました。

しかも、売却した銘柄選別も最悪でした。金利上昇に伴ってグロース株が売られる一方、比較的PERが低く景気悪化にも強い生活必需品セクターのバリュー株は堅調でした。

そんな中、売却銘柄として選んだのはKOとMO。どちらも最近の暴風雨をうまく回避している貴重な銘柄です。

マンション購入の手付金支払のためのやむを得ない売却ではありましたが、ここまで最悪の売却判断があるだろうか、という感じです。相変わらずセンスないです。

投資判断でうまくいった!と言えるのは、2018年のアップル株への投資くらいです。今後は今以上にETF中心に運用していくつもりです。個別株の売買判断の自信が年々消えていくもので。

先日、ようやく手付金が返ってきまして、手元キャッシュは700万円とここ数年で最高水準に達しています。当初の予定ではデベロッパーからの返金があり次第、すぐにNY市場に資金を戻すつもりでした。

しかし、半年でこれほど円安ドル高が進むとは・・

700万円ものキャッシュは機会費用が大きいし、300万円くらいはすぐにリスク資産に戻したい気持ちがあります。

でも、今すぐ米株を(ドルを)買う勇気はないです。勇気がないというかとても賢明な行動とは思えないです。

円安ドル高はさらに進むという意見もありますが、私は懐疑的です。

物価高による消費者の購買力低下、FRBの利上げによって米景気もいずれ落ち込んで、ドル高も終わる可能性が高いと思っています。

「リセッション」の定義に該当することになるかはさておき、いくらかの経済縮小を経てインフレを鎮めるしか術はないわけで。

インフレのイの字も感じられなかった頃から、インフレ懸念の警鐘を鳴らしFRBのタカ派を要求していたローレンス・サマーズ氏でさえ、実質中立金利は0.5%だと言っています。

んな感じでドル円相場はいずれ逆転すると信じている人なので、いまここでまとまった円資金を米株に変えるのはすごく抵抗があります。

128円台後半になった時も同じこと言って、結局135円まで来てしまったんですけどね。このままだとしばらく円の給料から米株は買えず、ドルの配当を通じた再投資だけになるかもしれないです。

ちょっと方向転換して日本株でも物色しようかなと最近真剣に考えています。あるいは預金のまま置いておくか。