いやー、しんどい相場が続いていますね。コロナ問題を乗り切って反発が始まったかと思ったら、FRBは突然0.5%もの利下げを敢行して投資家はビックリ仰天。0.5%も利下げしないといけないくらい経済状況の悪化は深刻だとマーケットは受け止めたようで、株安が止まりません。利下げによる割引率低下以上に、将来の利益見通し下落が効いています。

株だけじゃなく為替も大きく動いています。今回も、リスクオフになるとドルが売られて円が買われるというお決まりのパターンになっています。現在1ドル105円台前半。先月は112円台もあったので、たった1カ月で7円も円高になったということか。円高というかドル安ですね。アメリカの金利が下がってるんだから、ドルが売られるのは自然です。

さて、私にとって円高は悲しくもあり、嬉しくもあり、そして悩ましいことでもあります。

悲しいこと

円高ドル安になって悲しいことは、米国株の時価が目減りして円貨ベースの含み損が拡大することです。

為替変動ってすべての銘柄の時価に影響を与えるから、1%や2%程度でも意外と大きな影響があるものです、良くも悪くも。ドラクエの呪文で言うとイオ系に該当します。全体攻撃です。1カ月で112円→105円というのは、イオナズンとまでは言いませんがイオラくらいの攻撃力はあります。結構なダメージです。ちなみに、特定の銘柄を下げるイベント(ボーイングの737MAXの問題など)はメラ系(メラ、メラミ、メラゾーマ)で特定のセクターを下げるイベント(原油価格下落、金利低下など)はギラ系(ギラ、ベギラマ、ベギラゴン)の呪文です。

は、なんかどうでもいい話ですみません。

どこまで行くのでしょうかね。ゴールドマンサックスは1ドル95円もあり得ると予想しています。もし今年度中にそこまでドルが叩き売られるようなことがあれば、さすがにイオナズン級だと思います。

円高はポートフォリオ全体に薄く広くダメージ及ぼすので嫌です。長期的には為替は投資リターンに中立だと理解はしていますが、短期的な時価下落はやはり見たくないもんです。2月末以降、一度もネット証券にはログインしてません。

嬉しいこと

円高は嫌なことばかりではありません。円高とはそのままですが、円の相対的な価値が上昇するということです。私たちは毎月、勤め先の企業から円でお給料を貰っています。基本給の名目額は固定ですが、円高になればその実質的な価値は上がります。同じ円貨でより多くのドル資産を買うことができます。

円が5%上昇したから、今月から給料は5%アップだ!!
って考えるとちょっとテンション上がりませんか?w

こうやって円高でしかも株式相場もリスクオフになった時は、一旦マーケットのことは忘れて本業の仕事に精を出して現実逃避?するのも一案です。たくさん働いて残業代貰って、その金で米国株を仕込んでおいて、来たる反発相場に備えるわけです。

個人的なことを言うと、そろそろ年度末決算で忙しくなる時期です。1年でもっとも残業が多くなる時期が近づいてきました。働き方改革で随分と労働時間は減りましたが、さすがにここから5月半ばくらいまでは忙しい時期が続きます。決算だけでなく翌期の計画(つまり業績予想)を作るという仕事もあるんです。これが意外とヘビーです。

仕事が忙しいと投資やプライベートの悩みも一時的に忘れます。忘れるくらい働いて、普段より多めのお給料を頂いて、安くなったドル資産をたくさん買いたいところ。

悩ましいこと

と社畜っぷりを猛烈アピールしてみましたが、実は悩ましい問題があります。それは3月~5月に働き過ぎて、4月~6月の給料が上がると2020年度の社会保険料が上がってしまうこと。社会保険料の標準報酬月額は4月~6月の給与を基準に決められます。

3月決算企業の経理部及び監査法人あるあるなのですが、繁忙期の4月~6月の残業代が増えて結果として標準報酬月額がとんでもない額になり、毎月の手取りが不当に低くなってしまいがちです。いつもそのパターンにはまるので、働き方改革が浸透した今年こそは決算期も効率的に働いて労働時間を極力減らして、社会保険料を抑えたいと思っていました。

円高ドル安が進んで円ベース給料の相対的価値が上がったから、たくさん働いて稼ぎたい。でも、今の時期に頑張り過ぎるとまた社会保険料が高くなって手取りが残念なことになる。ああ、悩ましい。

まあ、もう残業代目的で深夜まで働くって選択肢はないな。それは20代で終わりました。どうせ嫌でもいくらか残業せざるを得ないと思うので、ほどほど残業代を頂いて、ほどほどドルを買っていきたいと思います。

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