最近、銘柄入替を頻繁に行っています。これまで一度も売却してこなかったコカ・コーラ(KO)を60万円売却し、アップル(AAPL)とコルゲート・パルモリーブ(CL)を買いました。また、HDVを120万円売却してVIGに変更しました。

こんな百万円レベルで銘柄を入れ替えるのは、2016年に世界株インデックス投資から米国株投資に切り替え時以来です。

いや~、銘柄入替って疲れます。普通に株を買うよりも疲れます。銘柄を変更するだけなので純粋な資金負担はゼロなのですが、それでもいつもの追加投資よりも銘柄入替の方が心労は大きいです。今回の銘柄入替も本当は週初めの月曜にやろうと思ってたんですが、なんか気が重く結局、週末の金曜まで延び延びになりました。

先ず、売却という行為自体がしんどい。含み益の銘柄を売ると税金が掛かるし、「この調子でもっと株価上がるかもな~」という不安もあります。

含み損の銘柄を売る時は、税金こそかからないものの、過去の自分の投資判断ミスを確定させるという意味で精神ダメージがあります。「自分が売った後に株価が急騰したら嫌だな~」という思いもあります。過去の投資判断は関係ない、未来だけを見るべき、買い値は忘れろ、などとよく言われます。それは頭では理解していますが、感情が勝ります。買い値を忘れるなんて、凡人投資家の僕にはできない。

売った後も大変。「入替対象の銘柄をすぐに買わなきゃ!」って焦ります。なぜそんなに急ぐのかって、もたもたしている内に株価が上がってしまうかもしれないからです。理想としては売りと買いを同時に行いたいです。一営業日内の株価変動なんて長期で見ればどーでもいいことだってわかってますよ。でも、ちょっとでも損な取引は避けたいんです。

日本時間の夜12時くらい寝る前に@100円で投資して、朝起きてスマホで株価チェックしたら@98円だったら嫌な気分ですよね。それと同じ感じで、既存銘柄を売った後に入替対象銘柄の株価が上がると損した気分になるんです。だから、売りと買いは迅速に行います。そうやってせかせかしている感じが疲れます。

投資パフォーマンスを考えても、銘柄入替って最小限にした方がいいんだろうなって思います。銘柄回転率が高いファンドのパフォーマンスは悪いというデータを見たことがあります。回転が多いとその分税金が前倒しで発生するし、手数料も発生しますからね。投資家がコントロールできるのはリターンではなくコスト。コストを最小化するためには、ポートフォリオの回転率を抑えてじっとしていることです。

でも、やるべき銘柄入替はちゃんとやらないといけない。銘柄入替しないでいいくらい、最初にビシッとポートフォリオを確立できると理想です。でも、それって難しいと思うんですよ。投資って試行錯誤じゃないですか。学校で勉強するわけでもないし、誰かが親身になって教えてくれるわけでもないし。

社会人になって自分でお金を稼ぐようになって初めて投資というものを意識し出して、色んな本を読んだりネットで情報を収集したりして、少しずつ知識を付けていく。そして、実際にマーケットにお金を投じて痛い目に合いながら経験を積んでいく。少しずつ自分の投資スタンス、リスク許容度、投資哲学、投資理論、人生観に合致するポートフォリオを作り上げていく。こんな感じが普通じゃないでしょうか。

よほど首尾一貫した哲学・理論を若い内から持っている人でなければ、ポートフォリオの銘柄入替は避けられないです。私はまだ投資方針が緩いところがあるので、今後も銘柄入替はちょくちょくありそうです。

先日、ユニオン・パシフィック(UNP)の財務諸表を見てたんですが、優良銘柄だな~と思いました。個別株でも欲しいくらいです。銘柄分析していると、魅力的な企業に出会うことがあります。欲しいけど、コロコロ銘柄を入れ替えるのは良くないよなーってジレンマに陥ります。