手元資金が余ってくると、株を買いたくてうずうずしてきます。

いや、うずうずというよりもったいないという感じでしょうか。

現金預金なんて持ちすぎても何も価値を生まないんだから、さっさと生産資本である株式に投じなくてはと焦ってしまう感じです。

特にボーナス後などで預金残高が100万円以上になると、その思いはより一層強くなります。

今年の4月のこんな記事書きました。

原油安を狙ってエネルギー株を購入 バンガードVDE

4月、想定外に預金が余っていたことがBS作成して判明したので何か株を買おうと思い、「原油安だしエネルギーセクター株を買おう!」と急に思い立ったわけです。

その時は深く考えずにとりあえず安パイの低コストバンガードETFを選択しました。

バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)という商品です。

今回、このVDEをすべて売却して、個別銘柄のエクソン・モービル(XOM)を購入しました。

買い替えです。

XOM購入金額は6,080ドル(約60万円)です。

VDE売却 XOM購入

   XOMに買い換えた理由

バンガードのVDEは経費率0.1%と低コストで売買回転率も4%程度の優良ETFです。

ですが、今回以下の理由からエクソン・モービル(XOM)に乗り換えました。

①配当利回りがXOMの方がかなり高い(VDE:2.3%、XOM:3.4%)
②リスク調整後リターンがXOMの方が良好に思える
③永久保有することでキャピタルゲイン税を節約する
④個別銘柄投資にチャレンジしたかった


シーゲル流株式投資ではなるべく高配当な成熟企業の株式を長期保有し、その配当を地道に再投資していくことが大切です。

なので、配当は超重要。

エクソン・モービルはVDEの構成銘柄の20%超を占めるのですが、配当利回りはエクソン・モービル単体の方がかなり高いのです。(VDE:2.3%、XOM:3.4%)


これはXOMとVDEの過去10年株価チャートです。

xom_vde

青:XOM
緑:VDE

リターン自体もXOMの方が上(配当含めるとさらにXOMの方が強い)なのですが、注目したいのは株価の変動です。

普通、株価の変動、振れ幅は個別銘柄よりETFの方が小さいはずです。分散投資によるリスク低減効果がありますから。

でもこのチャートを見ると、VDEよりもXOM単体の方がボラティリティも低いんですよね。

リスク調整後リターンという意味で、XOMはVDEを圧倒していると感じます。

 


VDEの売買回転率は4%と低いですが、それでも25年でファンド内の銘柄が1回転する計算です。

長期投資ではなるべく回転売買を減らしてキャピタルゲイン税の支払いを繰り延べることが大切だと考えており、私はこの点を結構重要視しています。

個別銘柄投資をする時は、このキャピタルゲインを実現する必要のない(売却する必要のない)最強株を選ぶことが重要です。

エクソン・モービルはロックフェラーの系譜を汲む老舗石油会社であり、エネルギーセクター最強銘柄です。安心して長期保有できるということです。

 


経済合理的な理由ではない感情的な要因ですが、早く個別銘柄にチャレンジしてみたい気持ちがありました。

VDEからXOMへの乗り換えということで、今回の取引は新しく個別銘柄を買うより心理的ハードルが低かったです。

  永久保有宣言

はっきり言って手数料的に考えると、今回の私の取引はアホです。

米国株は購入手数料が25ドルと高額です。楽天証券はSBIやマネックスと比べて特に割高です。

4月にVDEを購入するときに25ドル、今回VDEを売却して25ドル、さらにXOMを購入するために25ドル。

合計で75ドルもの手数料が発生しました!

アホでしょ(笑)。

6,000ドル程度の株式投資のために75ドルもの手数料って料率は1%を超えています。

ノーロードでインデックスファンドが買えるこの時代に、誰が1%以上の手数料を払って株を買うというのでしょうか?

この手数料は判断を誤った自分への罰なわけです。

また、僅かですがキャピタルゲイン税も発生しました。

VDEを売却した時に、約3万円のキャピタルゲインを実現させて6千円の所得税を支払いました。

これも銘柄入替をするが故にやむを得ず発生するコストです。

このように、銘柄選択を誤ると手数料やキャピタルゲイン税といった多額の乗換費用が発生するわけです。

皆さま、私のこの取引の二の舞いを演ずることないようお気を付け下さい。

このXOMはもう売却しません!

永久に保有して配当再投資を続けることをここに誓います!

XOM永久保有宣言

そして、このエクソン・モービルが記念すべき人生初の個別銘柄投資となりましたヽ(^o^)丿