こんにちは。年末いかがお過ごしでしょうか?

私は29日から、妻と一緒にこちらの実家である福岡に帰省しています。早いですが明日1日には関東に戻り、妻側の実家である茨城に行く予定です。お互いの実家が遠いとこういう時大変ですね。

さて、2021年も最終日ということで久しぶりにポートフォリオを確認しています。いつぶりだろう。半年ぶりくらいでしょうか。米株よりもマンションにハマってしまい、保有株の決算状況、ポートフォリオのチェックすら疎かになっていました。

2021年12月末時点の保有銘柄

以下、12月31日現在の保有株式の時価です。現預金は除きます。

以下、構成比のグラフ

マンションの手付金500万円支払いのためにアルトリアグループ(MO)全株、コカ・コーラ(KO)の一部を売却しましたが、それでも株式時価は合計で39百万円と半年前より増加しています。

株高、円安の恩恵を受けています。

米株は3年連続の2桁上昇と歴史的に見ても高リターンな期間になっています。その反動で2022年はリターンが下がるだろうとWSJもバロンズも言っていますが、果たしてどうなるでしょうか。

期待し過ぎは禁物ですが、長期金利の低位安定、インフレを跳ね返す好調な企業業績を考えれば、2022年も株価が上がり続ける可能性は十分あるとは思います。まあ、市場がどう動こうと、しっかりマーケットに居座ってリスクを取り、配当だけでもしっかり得ておくことが大切ですかね。

為替は今1ドル115円前後。物価の格差を考えれば円高圧力がありそうなものですが、目前はアメリカの利上げ観測を受けてドルに資金が流れるのは当然でしょうか。

アップル(AAPL)の構成比が12%とさらに大きくなっています。MOとKOを売却したことに加えて、AAPLの株価が上がっているためです。時価総額3兆ドル1番乗りはどうやらアップルになりそうですね。

AAPLはもう買値の5倍に届きそうです。人生初のテンバガーをいつかAAPLで達成できると信じています。引き続きホールドです。

少額で目立たないですが、今年買ったホームデポ(HD)、ロウズ(LOW)のパフォーマンスが好調です。バロンズは米国の住宅ブームは今後10年続くと主張しており、このセクターはまだまだ調整しそうにないです。EPSが伸びているため、現在でもPERは意外と低いです。

後は何かトピックあるかな~、

そういえば、メドトロニック(MDT)がFDAからWarning Letterを受け取って急落しちゃいました。株価はコロナ前を下回ります。一方で、アボットラボラトリーズ(ABT)は最高値更新中で明暗が分かれました。分散しておいてよかったです。

コロナ禍の暴落を受けて業績に不安のある低PER銘柄はだいぶ損切りしましたが、エネルギー株のエクソンモービル(XOM)はガチホを続けています。来年バリュー株の勢いが増す可能性もそこそこあるので、XOMは今のところホールドの予定です。

ポートフォリオの中核はAAPLやMSFTなど高収益なテックないしVIGなどのETFが安心ですが、XOMみたいな景気循環株を少し持っておくのも悪くないかなと考えています。

セクター別

以下はセクター別構成比です。

つい数年前は「シーゲル流~」とか言って、ディフェンシブな株ばかり持っていましたが、今やもっとも割合が大きいセクターはテクノロジー(情報技術)になりその割合は20%。具体的にはアップル、マイクロソフト、テキサスインスツルメンツです。

QQQをETFではなく情報技術にカテゴライズすれば、構成比は24%にも上ります。ポートフォリオの1/4がテック。もし金利が上昇すれば、GAFAなど大手テクノロジーもアンダーパフォームすると予想されます。これくらいの保有割合で丁度いいかなという感じです。

「シーゲル流~」の名残はしっかり残っており、情報技術の次に大きいのがヘルスケア(17%)と生活必需品(16%)となります。

今が景気拡大の初期だとするとこれらのディフェンシブ銘柄はアンダーパフォームします。他方で、上がらない長期金利は近い将来の経済低迷を示唆している可能性もあり、そのシナリオが実現すればこれらのディフェンシブ株がアウトパフォームすると思われます。

ETFが全体の15%を占めます。グロースのQQQが3.2%。バリュー高配当のVYMが1.9%。中間のVIGが10.3%です。特にVIGの安定感は素晴らしいものがあり、万人にオススメしやすいETFです。

バリュー株に分類される金融、エネルギーの保有割合は低いです。2022年はバリュー株が来るという論調が多いです。バロンズの2022年推奨銘柄もバリュー株に偏っています。

しかしながら、私は米長期金利の動きを見るにポートフォリオのメインをバリュー株に寄せるのは早計かなと考えています。あとそもそも、うまいタイミングで売買する気がなくホールド前提なら、基本はグロース株メインの方がリスクリワードが良いという考えも持っています。

金融とエネルギー合わせて全体の1割ほど。これくらいで十分。

バリューとグロースの比率

独断で各銘柄をバリュー株とグロース株に区分した結果が以下。

2022年はいつもにも増して展開が予想しづらいです。というのも、米インフレ率は確実に高止まりしているにもかかわらず、長期金利は低いままだからです。

インフレ率は前年比で6%を超えているのに、米10年債利回りは1.5%です。実質金利は大幅なマイナスです。

これは何を示唆しているのでしょうか?

債券投資家を信用するなら、1980年代のような惨事は起きないことになります。FRBはたいして利上げせずともインフレ率をコントロールできるというのが今のマーケットの見解と言えます。

しかし、現役世代の大半が高インフレ経済を経験していない現在、マーケットが判断を誤っている可能性も大いにあります。

インフレは沈静化するのか?
FRBの利上げペースはいかほどか?
長期金利は上がるのか?

これらの不確実要因がある中でマーケットが動いていくことになります。とりわけ、金利が株式価値に与える影響は極めて大きく、グロース株投資家は神経を尖らせる必要があります。

こういう時はシンプルにS&P500かバーベルポートフォリオが良いかなと思います。私の選好バーベルは「グロース:バリュー=6:4」です。

現在のポートフォリオは偶然ですが、「グロース:バリュー=61:39」といい塩梅です。このバランスを大きく崩さないように来年も引き続き投資を続けたいと思います。

2022年の投資はETF中心

来年はETFをメインに買っていくつもりです。

個別株の方が面白いのですが安全を重視します。フルローン7千万円でマンションを買いましたし、家庭を持ったことで責任が重くなったこともあり、株式の運用はより安全に進めたく。

グロース株ETFとしてQQQを、バリュー株ETFとしてVYMをチョイスしました。これらを半々くらいで買おうかなと思っています。すでに結構な額を保有していますが、両者の中間的位置付けであるVIGを追加で買うのもありです。

個別株を買うなら、テキサスインスツルメンツ(TXN)をもうちょっと買い増してもいいかなと思っています。TXNはアナログ半導体でシェアNo.1のIDM企業(垂直統合型メーカー)です。

自社でチップを製造しているが故に生産をコントロールしやすいです。償却済みの設備で生産を続けることで極めて高いマージンを実現しています。良かったらそのPLを一度ご覧になってください。

半導体と言えばエヌビディアやTSMCに注目が集まることが多いですが、リスクリターンのバランスというか、PLの安定感という点ではTXNも注目に値します。