人はよく日本や韓国の投資家の動向を気にするが、結局は収益が株価を決定するのである。また、短期的な相場のアヤを気にするが、長期的な株価動向は収益にかかっている。

『ピーター・リンチの株で勝つ』より

ピーターリンチはバフェットのように、超優良株を適正価格で買うことで投資実績を上げてきた人ではありません。割安に放置されている銘柄を探し出して、大きなキャピタルゲインを得て名をあげてきた人です。

ただ、ピーター・リンチの株式の本源的価値に対する考えは、バフェットと同じだと感じます。シーゲル先生とも一緒と言えます。

結局、すべては収益です。企業のビジネス次第です。株の保有期間が長期になればなるほど、企業のビジネスの成果(=利益)と投資家のリターンが連動します。

あなたが長期投資を志して、ゆっくりでいいのでお金持ちになりたいなら、兎にも角にも利益を上げている企業に投資しなくてはなりません。投機なら赤字企業に資金を投じても何ら問題ないですが、長期投資でそれをやっちゃうと厳しい結果が待っている可能性が高いです。

すっごく当たり前の事を言っているかもしれませんが、この経済的事実をきちんと理解した上で株式投資を実践している人は世の中に何人いるでしょうか?
(そもそも、投資をしてない人が大半ですけどね、日本は。。)

「株主の利益=企業の利益(配当)」

これをきちんと理解して、常に利益を出している銘柄に長期投資していれば、(ほぼ)必ずリターンは付いてきます。あ、ちゃんと分散はしましょうね。

株式投資の凄いところは、とても入社できそうにもない優良企業にも普通に投資できるところです。フェイスブックの平均年収は20万ドル(2,000万円以上)あるそうですが、それなりにスキルと知識がある人しか入社できません。それだけ高給払って優秀な人材を確保しているから、フェイスブックの高収益が維持できている面もあるでしょう。

フェイスブックに入社するのは無理かもしれませんが、フェイスブックに投資するのは誰でもクリック一つで可能です。金さえあれば。

どんな企業にも投資できるなら、せっかくなら高収益な企業に投資したいですよね。そんな単純な発想でいいんだと思いますよ。複雑に考え過ぎないことが大切かなと思います。