※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はペプシコ(PEP)をご紹介します。

基本情報

会社名 ペプシコ
ティッカー PEP
創業 1898年
上場 1919年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 263,000
セクター 生活必需品
S&P格付 A+
監査法人 KPMG
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

47年

過去10年の配当成長

年率+7.9%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+11.7%
過去20年(2000~2019):+9.6%
過去30年(1990~2019):+11.5%

バリュエーション指標(2020/2/18時点)

予想PER:23.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

コメント

ペプシコは世界的なスナック菓子、清涼飲料メーカーです。炭酸飲料の「ペプシコーラ」が有名です。日本では1958年から販売が開始されました。

売上の6割弱は米国です。米国外としてはメキシコ、カナダ、ロシア、イギリスの売上が大きいです。最近は中国が伸びています。

開示セグメントは以下の6つ。
・フリトレー北米(FLNA)
・クエーカー北米(QFNA)
・飲料北米(NAB)
・ラテンアメリカ
・ヨーロッパ
・中東アフリカ、南アジア

・アジア太平洋

フリトレー北米(FLNA)はスナック菓子の北米ビジネスです。ペプシコというと清涼飲料というイメージがあるかもしれませんが、売上高の半分はスナック菓子です。ポテトチップスの「レイズ」、「ラッフルズポテトチップス」、他には「ドリトス」や「チートス」等のブランドがあります。スナック菓子の方が飲料よりも利益率が高いようです。なお、日本ではカルビーと提携して事業展開しています。

クエーカー北米(QFNA)はオートミールブランドとして名が知られています。シリアルやパスタ、シロップ、グラノーラなども扱っています。

飲料北米(NAB)はペプシコーラなどの清涼飲料水の北米ビジネスを取り扱うセクターです。他のブランドとしては、スポーツドリンクの「ゲータレード」、ジュースの「トロピカーナ」などがあります。また、英ユニリーバ社と合弁で紅茶の「リプトン」も販売しています。

「ラテンアメリカ」、「ヨーロッパ」、「中東アフリカ、南アジア」「アジア太平洋」は各地域での飲料、スナック菓子ビジネスを管理するセグメントです。北米のように、商品種類でセグメントは分かれていません。

2018年にソーダストリーム・インターナショナルを32億ドルで買収しました。家庭用炭酸飲料マシンを手掛けるイスラエルの会社です。

財務データを見てましょう。

FY19の売上高は671億ドルで前年比+4%、為替(ドル高)の影響を除くと+5%です。まずまずの成長ですね。北米フリトレー部門、ヨーロッパが伸びました。全体的に言えることとして、販売数量ではなく単価上昇によって売上が成長しています。たとえば、北米飲料部門は数量は1%減でしたが単価が4%も上がって増収となりました。ペプシコブランドの強い価格交渉力が透けて見えます。

FY19の純利益は73億ドルで前年からは減益。前年は組織再編に伴う特別利益が40億ドル近くあったことの反動です。ただしNon-GAAPの利益で見ても、前年からやや減益となっており気になるところ。北米飲料部門の利益が落ちています。マーケティング費用が嵩んだようです。

キャッシュフローは安定していますが、営業CFマージンがFY15をピークにやや下落傾向。FY19のマージンは14.4%。

バランスシートを見てましょう。FY18に固定資産の比率がやや上がっています。組織再編によって繰延税金資産が増えたこと、ソーダストリームの買収によってのれん、無形資産が増えた影響です。

FY18に自己資本比率が5%ほど上昇し19%になっています。組織再編によって特別利益を計上し純資産が増えたためです。これでもややレバレッジの効いた資本構成ですが、飲料スナック菓子という安定した事業内容を反映しています。コカ・コーラも似たようなBSです。

配当は毎年伸びており、連続増配47年の配当貴族です。自社株買いも積極的。この5年の総還元性向は116%。