※2021年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はペプシコ(PEP)をご紹介します。

基本情報

会社名ペプシコ
ティッカーPEP
創業1898年
上場1919年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数309,000
セクター生活必需品
S&P格付A
監査法人KPMG
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

49年

過去10年の配当成長

年率+7.7%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2012~2021):+13.4%
過去20年(2002~2021):+9.3%
過去30年(1992~2021):+10.8%

バリュエーション指標(2022/2/19時点)

予想PER:24.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

コメント

ペプシコは世界的なスナック菓子、清涼飲料メーカーです。炭酸飲料の「ペプシコーラ」が有名です。日本では1958年から販売が開始されました。

売上の6割弱が米国。米国外としてはメキシコ、カナダ、ロシア、イギリスの売上が大きいです。最近は中国が伸びています。

開示セグメントは以下の6つ。
・フリトレー北米(FLNA)
・クエーカー北米(QFNA)
・飲料北米(NAB)
・ラテンアメリカ
・ヨーロッパ
・中東アフリカ、南アジア

・アジア太平洋

フリトレー北米(FLNA)はスナック菓子の北米ビジネスです。ペプシコというと清涼飲料というイメージがあるかもしれませんが、売上高の半分はスナック菓子です。ポテトチップスの「レイズ」、「ラッフルズポテトチップス」、他には「ドリトス」や「チートス」等のブランドがあります。スナック菓子の方が飲料よりも利益率が高いようです。なお、日本ではカルビーと提携して事業展開しています。

クエーカー北米(QFNA)はオートミールブランドとして名が知られています。シリアルやパスタ、シロップ、グラノーラなども扱っています。

飲料北米(NAB)はペプシコーラなどの清涼飲料水の北米ビジネスを取り扱うセクターです。他のブランドとしては、スポーツドリンクの「ゲータレード」、ジュースの「トロピカーナ」などがあります。また、英ユニリーバ社と合弁で紅茶の「リプトン」も販売しています。

「ラテンアメリカ」、「ヨーロッパ」、「中東アフリカ、南アジア」「アジア太平洋」は各地域での飲料、スナック菓子ビジネスを管理するセグメントです。北米のように、商品種類でセグメントは分かれていません。

2018年にソーダストリーム・インターナショナルを32億ドルで買収しました。家庭用炭酸飲料マシンを手掛けるイスラエルの会社です。

財務データを見てましょう。

FY21(2021年12月期)の売上高は794億ドルで前年比+13%。為替、買収の影響を除いても+10%と大きな成長を記録。

スナック菓子、飲料ともに販売数量、単価が上昇しました。フリトレー北米は+8%、飲料北米は+12%。すべての地域が成長していますが、特に成長著しいのが中国で前年比+55%でした。

FY21の純利益は76億ドルで前年比+7%。営業利益は+11%。売上ほど利益が伸びていないのは、インフレによる原価上昇のためです。

配当は毎年安定的に伸びています。連続増配49年で来年には配当王になる見込みです。自社株買いもコンスタントに実施してきましたが、FY21の買い戻しは1億ドルと非常に少なかったです。