S&P500指数の先物は上がっているのに、ブラックロック(BLK)の先物がやけに下がってんなあと思ってたら、こんな報道を見つけました。

米ブラックロック筆頭株主PNC、持ち分売却へ(ブルームバーグ)

PNCフィナンシャル・サービス・グループはブラックロック社の最大株主でその保有割合は22%にも及びます。そのPNCが持ち株をすべて売却するとのことです。これだけが原因かはわからないけど、5月12日21時現在(日本時間)のBLKはプレマーケットで3%以上も下落しています。

これはちょっとした買い場かもしれませんね。

つい先日、こんな記事を書きました。

企業か投資家か、どちらが原因で株価が下がっているのか?投資家起因の株価下落が買い場になる。

業績に関係なく専ら投資家の都合のみで株が売られる場合、その株式は割安になりやすいという内容の記事です。価値は変わっていないのに、価格が下落するからです。

PNCはBLKを見限ったわけではなく、自社の財務を安定させるために株価堅調なBLKを現金化するみたいです。PNCの大きな売り圧力は、BLK株を割安な価格で買う機会を提供してくれるかもしれません。

しかも、PNCが放出する170億ドル相当のBLK株式のうち11億ドルはブラックロック社自身が買い戻します。要するに自社株買いです。11億ドルということは時価総額の1.5%相当です。コロナ禍で自社株買いを控える企業が多い中、まあまあの規模じゃないでしょうか。

この自社株買いを考慮すれば、PNCのBLK株放出はむしろBLKの企業価値を上昇させるのではと思うくらいです。とは言え、発行済み株式の22%もの株が売られるとなると、株価には大きな下落圧力がかかるでしょう。ファンダメンタルズに関係のない株価下落なので「買い」だと思います。

BLKって金融セクターの中ではなかなか優良だと思うんですけど、どうですかね。金融だけあってボラティリティはそれなりに高いですが、商業銀行のような貸倒リスクはないですし、これまでの株主リターンも優秀です。配当利回りは2.9%とそこそこ高いです。

長期投資は目前のちょっとした割安感よりも銘柄選別の方が重要です。今まで全くウォッチしてなかったのであればスルーでいいでしょう。もともとBLKに興味があって買いの機会を狙っていたのであれば、もしかしたらよいチャンスかもしれません。まだ相場がどう動くかはわかりませんが。