昔からお世話になっている読者さんから、こんなコメントを頂いていました。
バフェットのコメントの「100年後のダウは100万ドルまで上昇している」について、Hiroさんの私見をブログ記事でお願い致します。
お願いばかりです(笑)
ということで、一つ記事を設けて私見を申し上げたいと思います。
(チェルシーさん、コメントありがとうございました。)
一つ仮定を置きますが、インフレ率は現状の2%弱が続くことにしますね。高インフレを前提にすれば、100年後のダウ平均は100万ドルでも500万ドルでも可能になるので。
結論からですが、私はバフェットの「100年後のダウは100万ドルまで上昇している」発言にちょっと否定的です。そこまで、NYダウは上がらないと思います。でも、それは米国株投資家のリターンが低くなるという意味ではありませんのでご安心ください。
世界の人口増加率が鈍化していくなか、NYダウが100年後に100万ドルまで上昇するのは厳しいと思います。
100年後にダウが100万ドルになるということは、複利ベースの年上昇率は3.9%です。株式のリターンとして年率4%弱とはそれほど難しい壁には思えないかもしれません。しかし、これはそれほど簡単でもありません。
WSJによると、1916年から2017年までの100年間のNYダウの名目上昇率は年5.5%で、平均インフレ率は年3.1%でした。ということは、実質的なNYダウ上昇率は年率2.4%(5.5%-3.1%)だったということです。
果たして、これからの100年間はどうなるのでしょうか?
期間 | 株価上昇率(名目) | インフレ率 | 株価上昇率(実質) |
1916年~2016年 | 5.5% | 3.1% | 2.4% |
2017年~2117年 | ??? | 2.0%と仮定 | ??? |
上の表の「???」はどうなるかってことですね。
これまでの100年間NYダウは物価上昇を跳ねのけて年率2.4%上昇してきました。過去には10%を超えるインフレを経験している米国ですが、それでもNYダウはしっかりと物価以上に上昇してきました。株式が長期ではインフレに勝つことを示していますね。
で、これは個人的意見なんですが、2017年からの100年間のNYダウ上昇率(実質)は1916年~2017年のそれには及ばないと思います。1916年~2017年のNYダウ上昇率(実質)は2.4%でしたね。2017年~2117年の100年間はそれほどNYダウは上がらないと想像してます。
なぜ、これからの100年間のNYダウ(米株価)の伸びが鈍化すること考えているのか?
それは世界人口が徐々に頭打ちになる中、グローバルでビジネスを展開する多くの米国企業の利益成長も鈍化するだろうと思うからです。2100年までアフリカを中心に世界の人口は伸び続けると予想されています。2100年の予想世界人口(国連予想)は112億人です。2017年現在の世界人口は約74億人です。
これは国連が公表している世界人口予測です。これからも人口は増加していきますが、増加ペースは鈍くなります。
人口の増加幅が小さくなっていくと、米国企業の利益成長のスピードもゆっくりになっていくはずです。21世紀、グーグルやフェイスブックなどのハイテク企業がグングン成長していますが、これらの企業とて成長が永遠に続くわけではありません。
フェイスブックなんてわかりやすいですが、人の時間をいかに奪えるかが収益に直結します。ただ、人の時間は一日24時間と決まっています。「世界の人口数×24時間」というのが、地球上の人の時間リソースの限界です。ネットワークによってビジネスにレバレッジを掛けやすいハイテク企業と言えども、「奪える時間の壁」という成長の限界があります。
人口数だけで企業全体の利益成長率が決まるわけではないでしょうが、人口動態が企業利益に大きな影響を与えることは疑いようがありません。
利益が伸びないと株価は上がりません。当然ですが。株価とは将来の期待利益(配当)によって決まるものですから。
NYダウが100年後に100万ドルを達成するには年率3.9%の株価上昇が必要ですが、現状のインフレ率2%を前提にすれば、実質上昇率は1.9%ほどになります。2017年までの100年間のNYダウ上昇率(実質)が2.4%だったことを考えると、1.9%という数字は無理そうでもないですが簡単でもないと思います。
ここは数学的根拠のないただの直感なんですが、人口急上昇と産業革命による技術革新があったこれまでの100年間のNYダウ上昇率(実質)が2.4%程度なのに、人口増加が鈍るこれからの100年間でNYダウ上昇率(実質)が1.9%までいくとは思えません。根拠のない直感で恐縮ですが。
NYダウの上昇率がどうなろうと、米国株投資家の長期リターンは安泰です。
僕の仮説が正しいとしたら、これまでの100年よりこれからの100年の方がNYダウの上昇率(実質)は悪くなる・・。ってことは、米株インデックスに投資している人の投資リターンは悪くなるということか?
って不安に思うかもしれません。
いえいえ、そんなことはありませんので心配しないで下さいね。たとえ、これからの100年間NYダウの伸びが鈍化したとしても、米国株が投資家に提供するリターンは変わりません。変わりませんっていうか、株価の伸びによってリターンが決まるものではありません。株式に対するリスク認識が変わらない限り、株価の伸び率にかかわらず、投資家はリターンを得られるはずです。
株価が伸びない中で投資家が何によってリターンを得るかと言えば、配当です。
私の頭の中にある100年後の空想未来では、S&P500やNYダウの配当利回りが今の2%から大幅に上昇しています。100年後、S&P500の配当利回りが4%くらいはあっても不思議じゃないと思っています。それは今の低インフレ率が継続すると仮定しての高配当利回りってことですよ。インフレ率が上昇して配当利回りが高まるって意味じゃありません。インフレ率は現状の2%程度が継続すると仮定して話を進めています。
100年後のS&P500の配当利回りが、2017年現在の成熟企業フィリップモリスやアルトリアと同じ程度になっているかもな~と想像してます。
たとえ株価が上がらなくても配当が多ければ投資リターンは確保できます。これからの100年間、S&P500やNYダウに投資している人はかつてほどキャピタルゲインを得られなくなる代わりに、インカムゲインたる配当が多くなるだろうと思います。
イメージ的にはこんな感じです。
期間 | キャピタルゲイン | インカムゲイン | 総リターン |
1916年~2016年 | 35 | 65 | 100 |
2017年~2117年 | 20 | 80 | 100 |
2016年までの100年間よりも、2017年からの100年間の方がキャピタルゲインは減ると思います。でも、その分インカムゲインは増えると思います。株式に対するリスク認識が変わらないならば、これからも米株は投資家にリターンをもたらしてくれるでしょう。
ところで、地味に注目して欲しいことは、2016年までの100年間でさえも総リターンの65%は配当がもたらしたという事実です。
現在の2%弱のインフレ率が続くとしたら、僕は100年後の2117年にNYダウが100万ドルまで上昇している未来を想像できません。まあ、素人投資家Hiroと投資の神様ウォーレン・バフェット氏の意見に対立があって、Hiroの意見に賛同する人は誰もいないでしょうけどね笑。
ただ、バフェット氏が正しくてもHiroが正しくても、米株投資家が実質ベースで7%程度のリターンを得られるであろう点は変わりません。100年後のNYダウがどうなるかなんて関係ありません。リスク資本を提供する者は相応のリターンを得ることができます。それがすべてです。これからも優良米国株をしっかりホールドしていきましょう!
バフェットの「ダウは100年後に100万ドル」コメントに対する私見ありがとうございます!
本文中に私の図々しいお願いが載っていて恥ずかしかったです(笑)
バフェットのコメントに対して、これでも控え目な予想だという意見があるのとは反対にHiroさんはむしろ100万ドルは厳しいの意見なのですね。
人口推移の観点からするとダウの上昇の鈍化は考えられますよね。優秀な米国企業の集まりの指数とはいえ。
しかし株式投資の優位性は変わらず、値上がりではなく配当が効いてくるわけですね。
バフェットのコメントを見た時は自分が生きている間は少なくとも20万ドルぐらいまでは上昇してくれるだろう、やったー!と少し浮かれておりましたが、Hiroさんの配当再投資の重要性という地に足がついた記事を読んで目が覚めましたよ。
100万ドルまで上昇するorしないは置いといて、多くのリターンを生み出す配当再投資を地道に続けていくことが大切なのですね。
最近、日経平均株価やダウの上昇で将来はここまで上昇する等の予想を多く見かけますが、そういったことに振り回されずに株主としての仕事を積み重ねていこうと思います。
大切な事を思い出すきっかけとなる記事を上げてくださり、本当にありがとうございました。
この度はご質問ありがとうございました。
質問の回答を考える過程で、過去のNYダウのパフォーマンスを知ることができて私としても勉強になりました。
米国株投資やってみて、またブログも開設してみて良かったなと心から思っています。
まだまだ勉強中の身ではありますが、投資を始めたばかりの頃(2015年末頃)から比べるとだいぶ知識も付いてきた気がします。
無料ブログとは言え、せっかく読者さんが貴重な時間を割いて読んで下さる文章を書くとなるとテキトーには書けないので、自分なりに相当熟考して記事を作成することになります。
自分の考えが正しいか否かはさて置き、そうやって自分なりに考える過程で金融投資に対する理解が進んでいったように感じます。
今回のチェルシーさんのご質問のように、読者さんからのご質問やコメントをきっかけに分かる事実もあって楽しくなります。
NYダウに過去100年のパフォーマンスはとても興味深いかったです。
やはり配当の影響が大きくなってくるんだなと改めて実感しました。
株価と投資パフォーマンスは長期ではあまり関係しないということですね。
それは株価上昇が意味がないというより、株価上昇が配当として実現する部分が大きくなるということです。
将来世界経済の成長が鈍化すると株式のリターンは無くなるみたいな話を聞くこともありますが、それは完全に誤りだと思います。
たとえ、人口が減少して世界経済のGDPが横ばい、ないしマイナス成長になろうとも株価に適切に織り込まれているなら、株主はリターンを得ることができます。
投資先企業がきちんとキャッシュを生み出して、それを還元している限り株主はリターンを得ることができるはずです。
今後マーケットがどう動くか予測できませんが、株式のリターンが何なのかという経済的事実をしっかり理解して長期投資に臨むことが大切かなと思います。
また何か疑問なことあれば、コメント下さい。
こちらも勉強になります!
Hiroさん、こんばんは。
インカムゲイン、これに尽きるということですね。VYMの買い増しをしたくなってきました!!ただ、最近は株価が上がりすぎて3%を下回っているので中々買い増しができません・・・
なお、米国株の成長が鈍化するとありますが相対的に他国の成長が伸びると思われますか?
私はアメリカが1番という考えは今でも変わりませんが、予想が外れた場合に備えて、野村つみたて外国株投信という投資信託を買い始めました。既に現行NISAからつみたてNISAに変更済みで、来年以降も買い増しする予定です。
私が初めてインデックス投資を始めた頃と比べると、金融庁の働きのお陰でインデックス投資の環境もとても良くなったと思う昨今です。
来年以降はシーゲル先生が提案したリターン補完戦略のポートフォリオに近づけていきたいと考えています。
ケーレスさん、こんばんは。
やはり期間100年という超長期で考えるとインカムゲインの重要性が増します。
よく株式投資はリターンの測定期間が長期になればなるほど、債券より優位であることが分かると言われます。
それは、投資期間が長期になるほど配当として確定される利益が多くなっていくからだと思います。
短期間では、どうしてもマーケットの感情の変化がもたらす株価変動による影響が大きくなります。
VYMいいですね!
株価上昇が続いてS&P500の利回りも下がっているので、VYMの利回りも3%を切っていますが特段割高というわけでもないと思います。
>相対的に他国の成長が伸びると思われますか?
GDP成長率という意味では、米国経済に優位性はないと思います。
やはり新興国経済の成長率の方が高いと思います。
ただそれでも、長期投資リターンという意味では米国株が有利だと考えています。
企業の利益成長や国家の経済成長と株式リターンは必ずしも連動しません。
高い利益成長が株価に織り込まれていれば、投資リターンは低くなります。
別に新興国株のバリュエーションが高いとは思っていませんがね。
新興国の債券は買われ過ぎていると思いますが。。
(全般的に思っていることですが、債券はちょっとバブル気味だと感じます。。)
あと、何度かブログで申し上げていますが長期投資ではコーポレートガバナンスが最重要だと思っています。
新興国はまだまだ政治汚職も多いですし、企業利益が不当に国家に吸い上げられるリスクがあると思います。
最近中国政府がテンセントなどの大手ハイテクの経営に介入しようとしています。
ここ最近の個人投資環境は本当に改善しましたよね。
特に投資に興味のないサラリーマンはみんな、S&P500の投資信託を積み立てればいいんじゃないかと思います。
それだけで十分お金持ちになれます。
積立NISAの規制はやり過ぎかなとも思いましたが、森長官の強い意志・信念を感じます。
より一層、健全な投資環境の整備が進むことを望みます。
ただいくらインフラが整っても、個人に投資リテラシーがないと意味ないです。
やはり教育が大切ですね。
こんにちは
最近、「20XX年世界予想」的な本をよく読んでいます。それぞれ微差はありますが下記の点で共通しているようです。
・遅くとも2030年までに中国がGDP世界一。そこから成長鈍化。
・遅くとも2050年までにインドがGDP世界一。鈍化予想は無い
・アメリカの世界に占めるGDP割合の低下が2030年辺りから早まる
結局、人口ボーナスと人工オーナスの影響が誰の予想でも大きいようです。アメリカも人口減に加え平均年齢の上昇が大きく足を引っ張ると予想されていますね。(何故かロバート・キヨサキ氏の本だけは人口増による経済成長が楽観視されていますが)インフレ率無視した名目GDPなら株価との相関がそこそこあると思われますので、確かに100万ドルに達する前に失速が始まるのかもしれませんね。
絶望的な日本ほどではないにせよ、アメリカも今後は平均年齢の上昇が凄いようです。GM、Ford、IBMなんかはDC年金赤字がとんでもない額になってます。今後は社員平均年齢や保険形態なんかも気にする必要がでるのでしょうか・・・
なんにせよアメリカは、シーゲル氏の検証範囲である1800年~2000年の間では経験のない社会状況に、2030年辺りから入っていくものと思われます。今回のご意見は配当が維持されているとの大前提でのお考えのようですが、コカ・コーラを始め軒並み減配という可能性も無きにしも非ずではないでしょうか。
と、これだけ書いておいてなんですが、中国の高齢化は間もなくですし、インドは格差の激しい歪な社会構造が不安ですし、インドネシアやナイジェリアに安定感が出るとも思えませんので、結局はまだアメリカで運用するのが一番なのかもしれません。インドETFを眺めながらそんなこと考えています。
こんばんは。
私も英エコノミストが発刊した、「2050年世界予測・・」的な書籍を読んだことがあります。
やはり中国ですか。
中国の経済成長の勢いは凄いですよね。
牽引するのはIT企業です。
テンセント、アリババ、バイドゥの3社を始め、急成長している企業がたくさんあります。
テンセントがまさかこれほどの巨大企業になるなんて、かつては想像できませんでした。
未来のビッグカンパニーに初期から投資し続けることの難しさを痛感してます。
決済技術なんて中国が最先端ですよね。
テンペイ、アリペイは都市部ではかなり浸透しているようです。
特にテンセントのウィーチャットは、中国国民の生活インフラになっているそうです。
中国に行ったことないのでわかりませんが。
(ちなみに、私は中国赴任になる可能性があって結構不安に思っています。。)
先日、中国では共産党党大会がありました。
習近平氏が毛沢東と同じくらい権力を持つことになります。
中国は帝国化している、民主主義から逆行していると批判されることがあります。
でも私は、中国が掲げる「新時代に向けた中国の特色ある社会主義思想」という国家運営は、西側諸国よりもうまくいくのかもなって思っています。
所詮、素人意見で恐縮ですが。。
昔の旧ソ連の社会主義とは全く違います。
あくまでも人参をぶら下げて企業に競争させます。
ある程度健全な企業間の競争を促しつつ、方向性は国家が決めているイメージです。
大きな投資の方向性は「国家のお偉方」がやるけど、その方向の中でどう投資して事業を進めるかは各企業に委ねています。
中国は補助金という財政負担をしてEV車浸透を図っています。
それがうまくいくかわかりませんが、インフラ整備が必要なことですから国家が推進せざるを得ない面があるのも事実です。
紙幣を刷って国民の負担を強いてまで、国家が望む方向に投資できるのは中国の特徴であり強みです。
それは他国からしたら脅威です。
トランプ大統領が中国との貿易不均衡に乗り出す気持ちもわかります。
2030年、中国が世界経済をリードしていても何ら不思議ではありません。
と言っても、株式リターンという意味では中国株より米国株の方が優位なのは変わらないと思います。
中国企業は資源配分に国家が関与するので、管理できない要素が強すぎます。
中国企業のコーポレートガバナンスがどこまで進化するかわかりませんが、国家の資本が入っているケースが多いのでどうしても弱くなりがちです。
安心してお金を預けておけるのは、やはり米国企業かなと思います。
>コカ・コーラを始め軒並み減配という可能性も無きにしも非ずではないでしょうか。
おっしゃる通りですね。
コカ・コーラと言えども減配のリスクはあると思っております。
すでに配当性向は高いですし。
そういったリスクを覚悟の上で個別株投資に向き合う必要があると思います。
コメントどうもありがとうございました。
こんにちは。いつも勉強させてもらっています。
米企業に勤めていた父はアメリカはもう成長しきったと言っています。
私が米株投資しているのもあまり…な反応ですし、ジュニアNISAをした方がいいと言いながらSP500に投資するのは良しと思わないみたいです。
やっぱりインドなんですかねぇ、、、
でも、素人目で恐縮ですが、アメリカがおとなしく世界一位の座を他国に譲るとは思えないのです。
何かしらな策を練ってくるような気がします。それが戦争なのか違った経済政策なのかはわかりませんが。
アメリカが豊かであるために株価は上げていくような気がします。
検討違いなことを言っていたらすみません。
これから確実に貧しい国になる日本に住んでいる私は、投資でお金持ちになるのではなく投資で最低限の生活を維持できるようになるのを目標にコツコツ続けていきます。
円がビックリするくらい安くなっても、今投資している資産の価値がかわらなければいいやくらいで。
最悪、人口減少で余った土地で畑耕して自給自足する覚悟はあるので、ダウが100万ドル達成したらラッキー、今より下がってもいい夢見させてもらったなスタンスでいます。
ゴマメさん、こんばんは。
いつもお世話になります。
実際に米国企業にお勤めのお父様のお言葉とあれば説得力がありますね。
アメリカはアップルやフェイスブック、アマゾンなどを生む土壌がある国ですし、今後も豊かな国であり続けると思います。
ただ、中国やインドの成長率にはさすがに敵わないと私も思います。
ゴマメさんのお父様が米国株投資に拒否反応を示されるのは当然だと思います。
やはり、成長なくして株式投資のリターンもないという理解が一般的だと思いますので。
米国に投資するよりも、インドや中国、東南アジアに投資した方が儲かるだろうという発想は自然だと思います。
私も以前は、インドネシアやタイ、マレーシアの株に投資していました。
国家の経済成長や企業の利益成長と株式リターンは連動しない、ということを理解するのって結構ハードルが高いことだと思います。
>アメリカがおとなしく世界一位の座を他国に譲るとは思えないのです。
はい、同感です。
マネックス証券社長の松本氏も、アメリカという国は株価が上がっていくことを前提に国家運営されているとおっしゃっていました。
また、基軸通貨であるドルを刷れるのは特権ですから、ここは絶対に譲らないでしょうね。
(仮想通貨がいつか普及する日が来るかもしれませんが。)
中国やインドは経済成長著しいですが、一人当たりGDPで見るとまだまだ貧しい国です。
内陸部と沿岸部での所得格差は激しいです。
>これから確実に貧しい国になる日本
そういう印象を持っちゃいますよね。
でも、僕は日本人としてこれからの日本経済の発展を期待しています。
幸い2013年から緩和的な金融政策に舵を切って、徐々にですがデフレマインドは払拭されつつあります。
日本は生産性が悪いとよく言われますが、日本人がビジネスマンとしての仕事の能率が悪いとは全く思いません。
戦後、ここまで経済発展できたことを素直に誇りに思います。先人に感謝です。
失われた20年は誤った金融政策、財政政策による人災でしかないと思っています。
緊縮財政に戻ることなく、インフレ経済を愚直に目指す政策を続ければ日本も豊かさをもっと向上させられると信じています。
>最悪、人口減少で余った土地で畑耕して自給自足する覚悟はある
ゴマメさんらしいですね笑。
そういう覚悟があると怖いものはなくなりますね。
日本なんて世界有数に豊かな国ですし、別に資産を失っても死にはしないって思います。
長期投資はこれくらいの余裕感を持って臨んだ方がうまく行くんでしょうね。
肩の力を抜いて気楽にやってる方がうまくいくことって意外に多いですよね。
いつもご丁寧な返事をありがとうございます。
Hiro様のような方が日本経済の発展を期待しておられるときいて安心しました。まだこの国も大丈夫ですね。(偉そうですみません)
私はこの国が貧しくなるのは国のせいではなくて国民のせいだと思っています。
私の周りでは未だに夫の勤めている会社や役職で態度を変えてきたり張り合ってきたりする主婦友さんや、無料だからと意味なく病院に行ったり教育費にお金をかけているママ友さんがたくさんいます。
私は政治・経済について無知なので一緒に勉強したり、子どもたちが社会に貢献しながら豊さを得られる人間になるにはどうしたらいいか話し合える友達が欲しいですが、なかなかいません。。。(唯一話せる夫には「なにも考えないでも生活ができるほど今までの日本が豊だったから幸せなことだ」と言われます)
主婦だからですかね? でも、主婦こそ企業で消耗してしまう夫の代わりに社会に目を向けないといけないと思うのですが。
多分、類は友を呼ぶで私がへっぽこなのであまり世の中の流れに興味のない人が周りに多いだけで、見識深い人ってたくさんいるんでしょう。
私がその域に達してないのでしょうね。
これから、日本も努力した人はきちんと報われるいい時代になっていくと思います。
ただ、今までのように旦那や自分がいい企業に勤めて、大きなマイホームをかって、子どもにいい大学に行かせたら将来安泰だから教育費にはいくらでもかけると思っている人たちはなかなか生き残りが難しくなるのでしょうね。
人と違うことをする人を排除したり、うまく行かないことを国のせいにする考え方を変えられない人たちが多いのであれば、日本全体はじわじわ貧しくなっていくのではないかなと思います。貧しくなるというよりは、本来の姿に戻るだけなのかな。
そしてその中で柔軟な考え方を持って努力した人たちはますます豊になっていく世の中になっていくのでしょう。
私は自分が大したことない人間だとわかっているので、これからの世の中で富を得られるかはわかりませんが、努力している人たちを称賛できる人間でありたいとは思います。
中国赴任、私には羨ましいですよー。
アメリカと渡り合おうとしている国の様子を実際に肌で感じられるってなかなかできない素晴らしい経験だと私は思います。
私が今一番子どもたちに学ばせたい最高の教育です。
素人が色々すみませんでした。普段誰にも言えないので、こちらに書かせていただきましたm(_ _)m
いつも検討違いな長いコメントを受け入れてくださりありがとうございます。
ゴマメさん、ご返信ありがとうございます。
ゴマメさんは主婦で私とかなり違う立場でいらっしゃるので、とても興味深い話というか「そういう世界もあるんだな~」と感じました。
>私の周りでは未だに夫の勤めている会社や役職で態度を変えてきたり張り合ってきたりする主婦友さん
そんな人ホントに現実に居るものなんですね!?
ドラマの世界だけかと思っていました。
半沢直樹のドラマで、銀行マンを旦那に持つ主婦の集まりのシーンがあったのを思い出しますよ。
タワーマンションの一室で開催されるホームパーティー的な感じでしょうか。
てっきりドラマの世界だけだと思っていましたが、旦那さんの地位で主婦としての地位も決まるような世界が現実にもあるのですね。。
私はそういう世間付き合いの苦手ですね(笑)
今のまま、気楽に生活するのが合ってそうです。
>無料だからと意味なく病院に行ったり教育費にお金をかけているママ友さんがたくさんいます。
これは仕方ない面もあるかもしれませんね。
経済的な誘因で行動してしまう面は多かれ少なかれ、人にはあるもんだとは思います。
もちろん、限度はあります。
法律どうこうというより、人として節度ある倫理道徳観を持った行動が大切だと思います。
企業の不祥事でもそうですが、法律さえ守っておけばそれで問題ないというわけじゃないですよね。
法律は白黒はっきりできるものしか規定できない面があります。
やはり最後は、人の常識ある行動が大切だと思います。
ところで、私は子どもの医療費や教育費を国家が負担するのは賛成ですね。
子どもがいる人もいない人も含め、国民全員で未来の日本を生きる子どもたちの養育費を負担するのは良いことだと思っています。
「独身税」とかの名称にして税金徴収すると絶対に世間の反感を買うので、教育費無料とかの方法で遠回しに負担させるのが良案だと思います。
今の自分の境遇を社会や他人のせいだと思わず、自分で自分の道を切り開いていくことは大切ですね。
特にこれからの時代は、「個」が社会にアプローチし易くなります。
その環境を活かして行動する人、行動しない人の経済格差はどうしても広がっていくと思います。
株式投資も今ではネットで簡単に始めることができますが、実際に投資をするまでのハードルは結構高いと思いますし。
それと一方で、政府日銀の失策で憂き目に遭っている世代があるのも事実です。
「失われた20年」という表現がよくなされますが、やはり経済をデフレにしてしまってはお金は回りません。
その時代に就職時期を迎えた世代に、すべて自己責任と言うにはかなり酷だろうと思います。
個人も日銀も政府も、誰だって失敗することはありますよね。
きちんと過去を振り返って、同じ過ちをしないことが大切でしょうかね。
個人的には日本人の仕事の生産性が低いことは全くないと思います。
仕事柄、アメリカ、メキシコ、中国、東南アジア、オーストラリアと色んな国の方の一緒に仕事をします。
大半はメールベースですが。
仕事のスピードやクオリティは国によって様々ですが、日本人の仕事はスピードもアウトプットの質も素晴らしいと思います。
日本は長時間労働の慣行があるのは事実なので、それがどうしても指標としての労働生産性を押し下げますね。
日本経済の未来にはそれほど悲観してません。
ただとにかく、日銀には今の緩和的な金融政策を続けて欲しいし、もっと財政出動もしていいと思ってます。
かつてのような緊縮政策を取ってしまうと、いくら日本人が優秀でも経済はシュリンクします。元気がなくなります。
そろそろ異動を宣告されそうでびくびくしてますw。
最近上司から海外赴任を暗に言われている気がしてまして・・。
できれば東南アジアがいいです!
ゴマメさんの本音が聞けて楽しかったですよ。
またいつでも気軽にコメントして下さいね。