億万長者になるより百万長者になる方が難しい時代。


なるほど確かに、言い得て妙やなあと思いました。経済格差を象徴するような言葉です。ビジネスで成功した人はあっと言う間に億万長者になる。一方で、多くの雇われの立場の人は、貧困とまで言わなくとも余裕のないカツカツの生活をしている。

億万長者という言葉は、具体的に資産いくら以上かという定義があるわけではないと思います。贅の限りを尽くした生活を送ってもお金に余裕がある人のことをそう言うんだと解釈しています。敢えて具体的な金額を言うなら100億円くらいでしょうか。適当に言いましたが。日本に何人いるんでしょうかね。

同じく百万長者にも厳密な定義はありません。小金持ちと言った感じか。適当に金額を言うと資産1億円くらいかな。世界の大金持ちからしたら屁でもない額ですが、世間一般的にはお金持ちと言えます。

ビジネスで成功すると百万長者を通り越して億万長者になりやすい環境です。なぜなら、インターネットによってビジネスにレバレッジが掛かりやすいからです。嫌でもレバレッジ比率が上がってしまうくらいです。3年ほど前、ピコ太郎のPPAPが世界中を席巻したように。

タイトル忘れましたが、昔イスラエルのビジネスについての本を読みました。とあるイスラエル人の研究者がバスの自動運行システムのプログラムを構築したそうです。どういうルートで運行すればもっとも効率的に多くのお客さんを輸送できるか自動で判断するプログラムです。 そのプログラム(知的財産)を企業に数百億円で売却したそうです。

百億円ももらえれば一生遊んで暮らせますね。それだけのお金(価値)を数人の研究者が生み出しました。一度作り上げたバス運行最適化プログラムは、廃れることなく将来にわたって稼働し続けます。バス会社は(お金を出したのは政府だったかも)、そのプログラムに数百億円を支払う価値はあると判断しても不思議ではありません。

ご飯やパン、車、大きなビルといったモノではなく、広い意味での「情報」がお金を生み出すことが増えました。それが富の格差を助長します。リスクを取って「情報」を作り出した起業家と、労働者として雇われの身のままでいる人とで経済格差が広がっています。

リスクを取って成功すれば億万長者。
リスクを取らずに労働者のままだと慎ましい生活。

中間がいない。
百万長者がいない。

そんなニッチな百万長者マーケットを狙うには、2つの方法があると思います。

1つは、高スキルを習得して雇われの中の上流階級に行くことです。ウォールストリートジャーナルによると、サンフランシスコ・ベイエリアのIT人材の平均年収は14万5千ドルにもなります。日本円で1,500万円ほど。これくらい貰えれば、節度ある生活をしていればそこそこお金は貯まるでしょう。まあ、アメリカ西海岸は家賃がめちゃくちゃ高いらしいから、何とも言えませんが。グーグル社員が車で寝泊まりしてると、以前ニュースになったのを思い出しました。

百万長者を狙う2つ目の方法が株式投資です。平均的な収入のサラリーマンでも、コツコツ株式投資を続けていけば資産1億円に到達するのは不可能ではありません。

1億円という数字も別に目安でしかなく、いくらを百万長者と言うかは人それぞれだと思います。

先日、「投資利益で何を買えるか」という内容の記事を書きました。そこで載せた表がこちら。それぞれの投資額における、S&P500指数の理論利益です。利回りは6%を前提。

それぞれの利益で何を買えるか、適当に考えて記載した表がこちら。
(最下行の投資額は100,000,000の誤りです)

こういうの見ると、どこまで目指したいか自分なりの考えが浮かんできませんか。そりゃまあ、金はたくさんあるに越したことはないけど、投資を続けるには多少の我慢も必要なわけで、どこまで消費を抑えて資金を投資に回すかは考えどころではあります。

昨日、週末だったこともあって仕事帰りに焼肉食べに行きました。夏はビールが美味しい。会社周辺で一番美味しいと思うお店で値段もちょっと高め。二人で1.5万円。高いと言っても、一人当たり8千円以下です。

上の表の投資額50,000,000円の行を見て欲しいのですが、これだけの株式を持っていれば毎日8千円の焼肉食べてもお釣りがきます。月1回で十分と思うような焼肉を、株式ポートフォリオが毎朝あなたの元に野口8枚を運んできてくれます。「もうこれ以上要らない!」と思っても、嫌でも毎日それだけの利益を稼いできてくれます。

それって凄いことだと思います。優良企業の株式を5千万円も持っていれば、経済的にはかなり余裕があります。ストックよりフローの面で。本業の年収に株の理論収入300万円がオンされるわけですから。毎日8千円も稼いでくれるわけですから。あくまで理論利益であって、実際に口座に振り込まれるわけではないですけどね。

私の個人的感覚だと株式資産が5千万円あれば、百万長者に仲間入りした気分になりそうです。今の2千万円ちょいの運用額だとさすがにその気はしません。

まあ3千万円か5千万円か1億円か、どれが百万長者かなんてどうでもいいんですが、思うのは百万長者で十分じゃんってことです。どこまで生活を贅沢にしたいかに依りますけど、毎日焼肉食べれるだけの不労所得があれば、大抵は満足いく生活が送れるんじゃないでしょうか。育ち盛りの子どもがいたりすると話は変わってくるかもしれませんが、少なくとも今の自分の生活環境を前提とすれば毎日8千円も不労所得があったら大満足です。もうこれ以上求めてもしゃーないなって思いそうです。

億万長者になってないのに、「億万長者になんてならなくていい、百万長者で十分だ」と言うのはカッコ悪いかもしれません。なってから言えって話ですから。そりゃねえ、億万長者と呼ばれるほどの金持ちには憧れます、正直。財布を気にせずファーストクラスで旅行して高級ホテルに泊まってみたいです。

ただ何の犠牲もなく億万長者になんてなれません。能力、行動、リスク。お金を稼いでいる人は見えないところで苦労、努力している人ばかりです。楽してお金を稼げるなんて絶対ない。

時間という有限リソースをどれくらい仕事に捧げるか。

サラリーマンしながらコツコツ投資を続けて、百万長者を狙うってのは非常に効率的だと思います。ストレス対効用が最適だと感じます。効率ばかり考えて楽しいのか?って言われたら、今はYESと答えるかな。

生活カツカツ状態

貯金できて生活に余裕

百万長者

億万長者

下に行くにつれて段々と限界効用は落ちていく気がします。

自分には億万長者になる能力も野心も志もない。百万長者で十分です。所得の高い日本に生まれたら、ほんの少しの知識と忍耐力さえあれば百万長者は可能。散財せずに少しお金を貯めて、そのお金で優良株買い続ければいい。

百万長者を目指したい。年収1,500万円もらえる自信はないから、株式投資で目指したい。