私は新卒で某大手監査法人に入所し3年間ほど勤務しました。その後、色々と考えた末、某事業会社の経理部へ転職しました。光陰矢の如しで、その会社に勤務してもう5年目になります。

別に私の年収何て興味ないと思いますが、記事の趣旨的に公開します。

社会人年数 勤務先(職業) 年収
1年目 監査法人(会計監査) 600万円
2年目 監査法人(会計監査) 550万円
3年目 監査法人(会計監査) 620万円
4年目 事業会社(経理) 500万円
5年目 事業会社(経理) 520万円
6年目 事業会社(経理) 550万円
7年目 事業会社(経理) 620万円
8年目 事業会社(経理) 650万円(見込み)

社会人1年目のペーペーのくせに600万円も給料くれるのは、さすが大手監査法人でした。とても自分が給料以上の仕事ができているとは思えませんでしたね。

2年目~3年目はリーマンショック不況で残業規制とかされて年収はあまり増えませんでしたが、別に不満はなかったです。

4年目以降は某事業会社の経理部に転職し、最初は100万円ほど年収が減りましたが最近はやや上がって600~700万円ほどの年収レンジです。

ニュースとか見ていると私の年の平均年収は300~400万円とかいいますし、まあ世間一般よりかは頂けているのかなという印象。

でも決して高くはない。会計士の同期で監査法人で出世したり、コンサル行った連中は普通に1,000万円くらいもらっています。激務みたいですけど。

年収なんて周りと比較する意味なんて全くないし、人生観は人それぞれです。私は仕事は嫌いではないのですがサラリーマンとしての給与所得をガンガン伸ばしたいとはあまり思っていない質です。

さて、最近円安株高になっていることも寄与していますが、私の金融資産は現在1600万円ほどあります。

年収は自慢ではないですが、この金融資産残高はちょっとだけ自慢です。

もちろん、親の支援なんてゼロです。むしろこちらが支援しているくらいです(笑)。

私は九州の片田舎出身です。育ててくれた両親にはとても感謝していますが、お世辞にも家庭生活は豊かとは言えませんでした、てか完全に貧乏でした。(でもとても楽しかったです!)。

家族で旅行に行った記憶とかほぼありませんね。

中学生の頃、母親に真顔で「公立落ちて、私立に進学するとかあり得んからね!!死ぬ気で受験してよね!」って言われときは子供ながら我が家の家計を心配したものです(笑)。

そんな環境で育ち、今は色々あって東京に住んでいます。

日本で最も生活費の高い都内でこの程度の収入で一人暮らししながら、ここまで資産形成できたのは節約の努力です。都内の家賃はホントに高いので、いつか地元に帰りたい。。

節約と言っても、普段の日常生活からケチケチはしていません。家計簿も付けていません。

抑えるべきところをしっかり抑えたのみです。

そして、余った資金はなるべく投資に回してきました。まだまだ投資の成果が出ている段階ではないですが、コツコツ投資をして配当金やキャピタルゲインを得てきたことも私の資産形成に一役買っています。

私が節約で絶対に守ると心がけた点は4つです。

  私の節約どころ

家は賃貸

一人暮らしだから当然ですが、持ち家ではなく賃貸です。都内1カ月6万円で過ごしています。

ボロいです。1Rでユニットバス、トイレにウォシュレットとかもちろんなし。

50歳になっても今の居住環境だったらちょっと嫌ですが、20代の今はこれでもいいと思ってなるべく会社に近くて安く住める家を探しました。

私にとって、今は住居にお金をかけるタイミングではないと思っています。一人暮らしで平日昼は家には誰もいないし、休日も半分くらいは外出しています。要するに、私にとって家は寝るだけのところと言っても過言ではありません。

また、家なんていう収益性の低い固定資産を自分のバランスシートに持ちたくないので、家を買うという選択肢は初めからありません。

賃貸と持ち家の比較とか定期的にヤフーニュースとかで見ますが、あんなのくだらないですね。

もはやキャッシュフローの損得以前の問題であって、バランスシートの問題です。

仮にシミュレーション計算で持ち家が有利という結果が出たとしても、購入後に掛かる様々な維持費が低く見積もられているんです。売り手の気持ちを考えれば当然です。ニュースだってバックのスポンサーに不動産業者がいれば正直に記事を書けるわけないでしょ。

家を購入することがあるとすれば、中古市場で掘り出し物件を見つけた場合かな。

新築を買うなんて、経済的に考えれば私にとっては絶対にあり得ない選択肢です。

将来もし結婚して愛する彼女に新築住宅をせがまれたら、、それは何とも言えませんが。。

都内という比較的家賃が高い場所に住んではいますが、なるべく家賃の安い家で賃貸生活を続けていることが私の節約の第一ポイントです。

車は持たない

大学生の頃、父親の友人にただで頂いた車を乗っていました。

当時は、大学生でお金もなかったけど「タダだからラッキー」と思って乗っていました。電車で通学できるのに敢えて車で通学していました。

でも徐々に気づくわけです。維持にお金がかかると!

世間知らずの大学生の私は、そんなマネーの知識ゼロだったのです。

ガソリン代、駐車場代、車検代(←これが一番しんどかった)、保険料などなど。プレミオの旧型という古い車でしたがそれでも維持費は大学生にとって高額でした。

車は購入代金も高いですが、それ以上に維持費を意識すべきだと思います。維持費まで加味したら車を保有することの総コストは家一軒買える場合すらあるかもしれませんよ。

実家に車があったから、自分が社会人になったら当然車を持つという「当たり前」が本当に当たり前なのかよく吟味した方がいいですよ。今どき、いい車を持っているからって女の子にモテるわけでもあるまい。

生活に車が必須な地方在住の方もいるかもしれせん。

それであっても、中古でなるべく安い車で済ませたり、カーシェアリングを利用したり、リースを利用したり、頻度が少ない人はレンタカーを利用するとか、色々と選択肢はあるはずです。

最初から新車一択の必要性はないはずです。

車とは移動のためのツールでしかないと割り切った方がいいです。「走る楽しみ」を求めるために支払う追加対価は余りに大きいです。

都内一人暮らしの私は、もちろん車なんて持っていません。移動は徒歩か電車です。ちなみに自転車すら持っていません。

たまに友人と国内旅行に行くときがありますが、その時はレンタカーを利用しています。必要な時に必要な分だけ利用して、相応の対価を支払うだけです。

大学生の頃、社会人になって給料もらったらスポーツカー欲しい!ってずっと思っていました。でも止めました。それよりも資産形成をすることが先なんだと、幸い社会人になって早いうちに気付きました。

マツダのRX8に乗りたいという憧れ、早く財産を築いて経済的自由を手に入れたいという憧れ、私は後者により惹かれました。

車を保有していないこと、これが私の節約第2のポイントです。

保険に入らない

保険は毎月の支払いは淡々と口座から引き落とされるだけで、あまり意識していない人も多いかもしれませんが、家に次いで人生で2番目に大きな出費と言われます。

気付かぬうちに、徐々に蝕まれていく点は家購入より質が悪いかもしれません。

保険自体が不要だとは言いませんが、日本は公的保険が充実しているので本当に追加の保証が必要なのかよく考えるべきです。

保険に入るとしても、ライフネット等のネット保険や共済保険を利用するなどなるべく低コストにすべきだと思います。

また、もしあなたが独身であれば、追加で民間保険に入る必要はほぼないと私は思っています。保険料を払う分節約して、それを株式投資に充当して自分で将来の為に運用した方が良いです。

結婚して大切な家族を守るために生命保険等に入ることは合理的と感じています。また当然ですが自動車保険は車に乗るなら必須ですね。

民間保険の加入有無は、人それぞれ経済環境や価値観次第ですので絶対の正解はないですが、家に次ぐ2番目の支出なんだ、それだけの重要な経済的意思決定の場にいるんだ、という意識が必要です。気軽に印鑑を押してはダメです。

保険は一度契約してしまうと、それが毎月天引きされることが当たり前になって契約を見直すことが億劫になりがちです。そして、半永遠に保険会社に吸い取られ続けることになります。

大手生保の平均年収は1000万円を余裕で超えていますが、この高額な給料の原資は何なのか考えたほうがいいですよ。

無駄な保険料を払いながら、普通のサラリーマンが十分な資産形成をするのは困難です。将来が不安なら株式投資をして自分年金を作ったほうがいいでしょう。

私は民間保険にはまったく入っていません。

これが私の節約第3のポイントです。

キャバクラに行かない

最初に言っておきますが、僕はそんな潔癖ピュアな童貞男子ではなく普通に女好きな健全な男子です。

社会人最初の3年間は監査法人に勤務していましたが、監査法人って基本的に高給な業界です。公認会計士のみに認められている独占業務である会計監査制度という規制に守られいて、常に安定した高い監査報酬を上場企業から貰えるからです。

できる人は30歳くらいでマネージャーになって1000万円近い年収をもらっている人もいます。

中にはそれだけの年収がありながら独身の人もいるわけですが、そういう独身貴族な上司によく仕事終わりに夜の街に連れて行ってもらいました。

そうやって社会人になって初めてキャバクラという世界にお邪魔したわけですが、正直言ってめっちゃ楽しかったです(笑)

学年で一番可愛いだろうなレベルのスタイルのいい美人なお姉さんが、仲良く話してくれて、ちやほやしてくれて、お酒ついでくれて、気が付いたらさり気なく手を握ってくれるんですよ!

「Hiroくん昨日は楽しかったよ♡、公認会計士って超凄いんだね!、今はやっている勝間和代さんと同じ職業なんだ!知らなかったよww」(当時は勝間さん全盛期)

「元気にしている? 久しぶりに会いたいな♡♡」

みたいな(営業)メールがたくさん来るわけです。

もちろんそれらが営業トークだと理解できるくらいの分別さは持ち合わせていましたが、今まで女の子にモテた記憶なんて全くない僕にとっては、こんな営業メールにすらドキドキしてました。

キャバクラの代金はすべて独身貴族上司が奢ってくれていたのですが、普通に10万円は超えていたと思います。

そして、その推定年収1,000万円の上司はほとんど貯金していませんでした。都内のいい家に住んで、お気に入りのキャバ嬢に貢ぎまくっていました。車は持っていないようでしたが。

貯金なんてせずに刹那的に楽しみを味わう、今さえよければそれでいい、という発想はあると思います。価値観は人それぞれですし。

でも将来のために財産を形成して、少しでも早く経済的自由を手に入れたいと思うなら年収300~1000万円程度の普通のリーマンレベルでキャバクラにハマってはいけないなと実感しました。

キャバクラに行くのはとても楽しいので、キャバクラに行くことは全く否定しないのですが、それは今じゃない!って思います。

大した財産のない平凡リーマンが行くところではないと思います。「今いくら分飲んだかな??」って不安に思いながら飲むレベルでは楽しめないでしょう。

明細見ずにクレジットで払ってしまえるレベルまで経済的に成功してから、キャバクラライフを楽しんだほうがいいんじゃないって思います。

私はキャバクラは楽しかった思い出があるのですが、自分の経済力では身分不相応だと自覚して友人に誘われてもキャバクラに行かないように徹底しています。

これが私の節約第4のポイントです。

  節約の本質

お金って何だろう?ってたまに思います。

どうして1000円札という紙切れを1枚渡すだけで、回鍋肉定食を食べるのだろう?って自宅横の中華料理屋さんで思います。

なぜ1000円札1枚渡すだけで、私の為にお水を持ってきてくれて、料理を作って目の前まで運んできてくれて、最後の皿洗いまでやってくれて、挙句の果てに「ありがとうございました」とまで言ってくれるのだろうか?

1000円札1枚、あんな紙切れ1枚渡しただけなのに、美味しい定食を作ってくれてこちらが「ありがとう」だよっていつも思います。

お金を使うと、他人の労働を買うことができます。料理をするという労働を買うことできます。

そのお金をなぜ我々は持っているのか?

それは仕事をしたから。

なぜ仕事をすればお金(=他人の労働を買えるツール)を貰えるのか?

それは仕事をすることで社会に価値を提供できたからです。

1000円相当の価値を社会に提供できていると認められたから、会社から(社会から)1000円を貰える。

そして、その1000円を使うことで今度は逆に、1000円相当の価値を社会から提供してもらうことができる。

1000円払って回鍋肉定食を作ってもらうという価値の提供を受けることができるのは、私が1000円分の価値を別の誰かに提供したからです。

そうやって社会は仕事で成り立っています。

家を持たない、車を持たない、保険に入らない、キャバクラに行かない、という節約のポイントを自分なりに書きましたが、この節約の本質って何だと思いますか?

僕が思うのは、自分が社会に提供できた価値以上の価値を他人に(社会に)求めないことです。

身の程を知れってことです。

この記事で取り上げた4点というのは端的に言うと高額な買い物なんです。

高額なものを買うということは、それだけ高い価値の提供を社会から受けるということです。

5000万円の都内の新築マンションを買うという経済行為は、5000万円相当の価値を社会から受けるということです。なぜ、あなたに5000万円相当の高い価値を社会が与えてくれるのか?

それは、あなたが5000万円相当の価値を社会に提供できたから?
ホントに!?
どうせローン組むんでしょ!?

年収が600万円ということは、年間で600万円相当の価値しか社会に提供できていないということです。どれだけ自分は夜遅くまで残業して頑張っている!と主張したとしても、あなたの仕事の社会的価値は残念ながら金額で示されているその年収分だということです。

生活が火の車でカツカツな人っていうのは、自分が社会に与えることができている価値以上の価値を社会に求めているからそうなるんです。要するに身の程知らずの勘違い野郎ってことです。

ローン組んで新築住宅を買うという行為は、自分が今まで社会に還元できた価値ではまだ新築は買えないけど、将来自分が社会に与える価値を前借して、先に社会から価値の提供を受ける行為です。

借金=悪ではありませんが、借金(自分が社会に提供する価値の前借)をして自分が快適な生活を送るための箱を購入するという行為に、私はちょっと違和感を感じます。

ネットビジネスで大成功した若手経営者が、六本木の高級住宅に住んでフェラーリ乗り回している様子なんかがたまにテレビで紹介されるじゃないですか?

あれを見てどう感じますか?

「若いくせに調子乗りやがって!チャラチャラすんな気持ち悪い!」って思いますか?
庶民感覚としてはそう思う人が多いかもしれない。

でも、私は全くそうは思いません。

自らリスクをとって事業をして成功するということは、それだけ多くの価値を自分の力で社会に提供できたということです。

事業で成功してお金を10億円稼げた(10億円相当の価値を社会に提供できた)のであれば、1億円のマンションくらい買っても生活はカツカツとは程遠いでしょう。

それは算数的に考えて、10億円持ってて1億円の買い物をしても9億円余るから当然問題ないでしょうと単純に言うこともできます。

でも、その本質は1億円の億ションを買っても有り余るほど、その人が社会に価値を提供することができたから億ションを買っても生活は回るんです、その人にっては億ションの購入は身の程知らずでもなんでもない。

私も含め若いサラリーマンってのはまだまだ社会に価値を提供できていない人が大半です。

のくせに、新築マンション買うとか、新車買うとか、高額な保険に入るとか、美女にちやほやされに行く、といった社会からの価値の提供を受けることばかり考えていてはダメだと思いませんか?

最初は、自分が社会からどれほどの価値を貰おうかな?ってウキウキ考える前に、自分が社会にどれだけお役に立てるか?、困っている人の課題を解決できるか?、社会に価値を提供できるだろうか?ってことを考えるほうが先だと思いませんか?

サラリーマンでそこそこ給料もらっているくせに生活が火の車な人は、この簡単な社会のルールがわかっていないんです。順序が逆なんです。

先ずは自分が一生懸命社会に価値を提供して提供して提供しまくって、そのあとにゆっくり社会からご褒美をもらったほうが健全だと思いませんか?

だから、これから資産形成を目指しているサラリーマンの皆さんは、先ずは節約して(=社会から頂く価値を最小限に留める)、お金を貯めて株式投資にお金を回すことが手っ取り早いのです。

なぜなら、株式投資とは事業そのものであり、事業とは社会に価値を提供する行為だからです。優良企業の株を保有し続けるという行為は社会に価値を与える側になるということです。

株式のインフレ考慮前の期待リターンを仮に10%として、あなたが1000万円相当の株式を保有していたとします。

それは、1000万円×10%=100万円相当の価値をあなたは社会に提供できているということです。(もちろん、毎年の損益はぶれますが。)

そうやって株式投資を続けて、まずは「社会に価値を提供する側」になりましょうよ!

別に株式投資に拘る必要はなく、お金をためて自分で事業を立ち上げるという方法でもいいかもしれません。社会に価値を提供するためのメソッドは色々あると思います。

大事なことは、方法は様々あれど最初は社会に価値を与える側に居続けることです。

社会に価値を与える側に居続ける方法として最も簡単な方法が株式投資です。

ずーーっと社会に価値を提供する側にいれば、「ここまで社会に価値を提供してくれてありがとう、もうあなたは社会から価値の提供を受ける側になっていいですよ」という神のお告げが来ます。

それが経済的自由を得ることの本質だと私は思っています。

だた、その経済的自由を得ることができる立場になっても、なお社会に価値を提供し続ける側に居ようとする尊敬すべき偉人たちが、ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツでしょう。

節約の本質を理解すれば、若い資産形成期に記事でピックした4点(家、車、保険、美女)を自制すべきことは自明なのです。