保有株がガンガン暴落しています。「お前らディフェンシブ株じゃなかったっけ!?」って言いたいくらいです。2018年は残念な結果で終わりそうです。

以下、私の保有株の中で2018年初来のリターン(配当込み)が悪い銘柄たち。
アルトリアグループ(MO):▲26%
フィリップモリス(PM):▲26%
エクソンモービル(XOM):▲10%
ゼネラルミルズ(GIS):▲35%
シュルンベルジェ(SLB):▲41%

米FDAがメンソールたばこの販売を禁止する方針を出してMOは暴落。どっかのアナリストが投資判断を中立から弱気に下方修正したことを受けて、今度はPMが暴落。アナリストの評価ってこんなに影響力あるもんなんですね。

米国人の加工食品離れ懸念と、最近のヨーグルト市場のシェア低迷などでGISの株価は低迷中。

原油在庫過剰の懸念からWTI原油先物価格は50ドル割れ。XOM株価は軟調。SLBはなんと▲41%とまるで金融危機でも起こったかのようです。

株式投資とはこんなもんでしょうか。自分の持ち株がここまで下落した経験は過去になく(個別株投資始めてまだ2年ちょいだけど)、「は~」っとため息が出る日々が続いています。これくらいでへこたれてたら、長期投資家としてやっていけませんかね。

優良株を厳選しているつもりですし、自分なりにまあまあ妥当or安いかなと思ったタイミングで投資しています。しかし現実は厳しい。当然ですが、自分の期待通りに相場が動くなんてことはないです。

30年単位での長期リターンが重要です。こんな短期間の株価変動に一喜一憂、右往左往してもしゃーないのはわかってます。頭ではそう理解していますが、やっぱ心はしんどいのが本音です。

単にマーケットが悲観的になり過ぎて、株価が中心点から一時的に下方に乖離しているだけなら別に問題ないです。大事なのは株価ではなくて利益、配当ですから。長期的に増益、増配してくれれば、株価は後から勝手に追い付いてきます。

でも、株価低迷が本当に業績の低迷を示唆していることだって当然あり得ます。株価暴落がマーケットの行き過ぎた反応なのか、それとも合理的な反応なのか、それは将来にならないとわかりません。

今年はブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)を始め、タバコ会社の株価が軒並み暴落しています。MOの予想PERは11倍台にまで下がっています。将来のたばこ市場の縮小を織り込んだ妥当なバリュエーションなのか、それとも一時的に売られ過ぎているだけなのか、それはわかりません。

将来は不透明。そりゃ当然。だから株価は毎日大きく変動します。

配当は下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセルだ! こういう時こそ、めげずに配当を再投資するんだ!!」って叫ぶ元気はあまりない。それよりも不安感の方が大きい。そりゃ将来必ず利益成長するってわかっていれば、臆せず配当再投資、給料追加投資します。でも繰り返しですが、未来はわからないです。どれだけ考えても、やっぱりわからない。

そういう不安な気持ちを背負ったまま、長期間マーケットに居続けないといけません。それが長期株式投資。決して楽な稼業じゃない。

辛い株価暴落を耐えて株を持ち続ければいつか必ず報われるのかと言えば、そういうわけでもない。暴落を耐え忍んだ結果、株券が紙切れになるリスクだってゼロじゃありません。株価が半値に落ちて、そのまま低迷し続ける可能性だってあります。

成果を出さなくても、勤務時間中職場にいれば必ず固定給がもらえるサラリーマンとは違います。がんばってリスクを取り続けたけど、結果として一円も稼げないどころか損することだって投資の世界ではあります。

世の中、楽して稼げる仕事なんてありませんね。優良株への長期投資はまだ楽して稼げる方だと思います。優良株でも暴落はあるし、将来の不安は一生消えないと思います。それは確かにしんどい。でも、実社会での面倒な人間関係や業績プレッシャーなどに比べたら、全然楽ちんだと思います。

投資してから株価はずっと右肩上がりで、配当もチャリンチャリンもらい続け、気が付いたら30年後に億万長者。みたいな、そんな甘い世界じゃないことは初めっからわかってます。時には株価暴落もあるもんでしょう。たまには暴落するくらいが丁度いいです。その方が株式に対するリスク認識が健全に高く維持されます。リスクあればこそのリターンですから。

持ち株が暴落してばっかりで心労が溜まってきましたが、投資はこういうもんだと思って負けじとマーケットに居座り続けたいと思います。お金儲け(ビジネス)はしんどいもんです。楽してお金は稼げない。

でもなるべく楽しくやりたいな。せっかくだし。どういうポートフォリオにするのか考えたり、企業の財務データを見たりするのは楽しいです。