これは約1年前、2015年12月末の私の株式保有銘柄一覧です。ブログを始める前から、エクセルで銘柄管理をしていました。
ちょっと長い表ですみません。。
完璧なポートフォリオだとまでは思いあがっていませんでしたが、長期投資で大きなリターンを得られる「自慢のマイポートフォリオだ!」って意気揚揚でした。
見て下さい、先ず全商品が時価総額型のETFとインデックスファンドです。海外先進国株式ETFの1680とTOPIX連動ETFの1306の2つが最大勢力でした。
他、最近売却したVTや1550もありますね。
今でも保有し続けているS&P500ETFの1557もあります。
また目立つのが東南アジア株式です。インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア株式のETFを保有していました。
「これからの時代東南アジアが熱いんだ!インドネシアの経済成長をその目で見よ!」っていう面白い本を見つけて、この本を読んで私は即行で東南アジア株式指数連動のETFを買いました。
高成長=高リターンという「常識」を疑っていませんでした。この東南アジア株式でどれだけお金持ちになれるんだろうってワクワクウキウキしていました。
さらに株式投資だけでは飽き足らず、私は一人でインドネシアのジャカルタまで行ってしまいました(笑)。20万円くらい旅費も掛かりました。アホでしょ。
今熱いと言われるインドネシア経済をこの目でみてやろう!、現地視察だ!って思ったんです。
のくせに、保有していたインドネシア株はたったの20万円ですからね。ドアホでしょ。
若気の至りってやつ、、です。
(ホテルから撮影したジャカルタの通勤風景)
(インドネシア最大のショッピングモールのグランドインドネシア)
そして、このブログでは何度も言っていますが、2015年末にジェレミーシーゲル教授の『株式投資の未来』を読んだのです。これが私の投資人生を変えました。大袈裟ではなくこの本ですべてが変わりました。
「ドヤ顔で現地視察までして買った東南アジア株式だけど、これって完全に成長の罠に嵌ってるじゃん俺!!」
「インデックス投資最強と思ってたけど、違うんだ!」
「IBMとスタンダードオイル、株価はIBMの方が上昇したけど株主利益はスタンダードオイルの方が勝った! なぜ? その秘密は配当再投資」
「成長と株式リターンは別物、大事なのは実際の成長が投資家期待をどれだけ上回ったかなんだ!」
もうすべてが、目から鱗でした。
私はニュースを読むときも、書籍を読むときも結構疑ってかかる質なのですが、この『株式投資の未来』はなぜか腑に落ちたのです。
なぜだろう?
それは実際の数理データで示されていたこと、そして何より「確かによく考えたらその通りだな!」っていう直感を抉ってくる感じがあったからです。
惚れたんです、一目惚れです。シーゲルおじいちゃんにメロメロになりました。
そして決めました。インデックス投資家を止めてシーゲル流米国株投資家になることを。
迷い
シーゲル教授の『株式投資の未来』を信じて投資を続けると決めました。
そこに迷いはありませんでした。
でも大きな迷いがあったのは、具体的な銘柄をどうするかということ。
シーゲル教授は投資家期待が高すぎない、成熟した高配当な株式を長期保有することを推奨していました。
ということは高配当銘柄を集めたETFを買えばいいのかな? そんなETFあるのかな?
あるんだ!
VYMやHDVの存在を知りました。
でもどのETFにすればいいんだろうって悩んで色々と分析していました。
また、生活必需品やヘルスケア、エネルギーセクターを推奨していました。
そんなETFもあるのかな?
あった!
VDCやXLP、VHT、XLVなどのセクター別ETFの存在を知りました。
でも、この中のどれに投資をするのがいいんだろうか?
これらも色々と自分なりに分析しました。
ETFもいいけど、そもそも高配当な株式を個別銘柄で買うもいいかな?
でも今まで個別株なんて一度も買ったことないし、怖いなあ。
うーん、どうしよう、、って悩み続けてきました。
でも行動しないと意味がない!って思い、考えながらではありますが色々な商品に手を出しました。
最初に買ったのは、確かVDCやVYM、VIGでした。
新たな悩みのきっかけはVIGでした。
回転率が20%もあることが判明したのです。
回転率が高いってことは、その分キャピタルゲイン税や手数料が知らぬ間に抜かれているのではと不安に思いました。
その後VIGやVYMよりも魅力的だなって思える高配当ETFと出会いました。それがHDV。
でもこのHDVも回転率が高い!って思い不安に思っていました。
回転率が高いけどHDVの構成銘柄はとても魅力的だなと思い、このHDVに多額を投資するようになっていきました。
良かったことは、不安に思い続けてきたETFの高回転率は少なくとも税務的なデメリットはないという結論に至ったことです。
VIGやHDVは回転率の高さを理由に避ける必要はなかったのです。
最近は、フィリップモリスなど高配当な個別株にもチャレンジし始めました。
個別株も大型優良株を選べば、ETFと遜色のないボラティリティで別に怖くも何ともないと思えるようになりました。信託報酬がゼロなのも魅力です。
そうやって2016年、考え続けて実際に売買して試行錯誤してきてました。
ようやく自分の中で、シーゲル流の株式投資戦略の具体的なメソッドが見えてきました。
決めた!
決めました、私のシーゲル流投資戦略は、
HDV + 高配当個別株(米国のみ)
これで行きます。
今存在するETFの中でもっともシーゲル流の投資戦略を実現できるETFはHDVだと判断しました。
構成銘柄や配当利回りの推移を見る限り、HDVがもっとも自分好みでした。
もうHDV以外のETFは買いません。
VYMやVIGも良質なETFだと思っているのですが、これ以上は買いません。今保有しているVYMやVIGはホールドし続けるかもしれないし、売却してしまうかもしれません。
VDCやXLPなどの生活必需品セクターETFも非常に魅力的で、市場平均を超えるリターンをもたらす潜在力のある超優良ETFだと思っているのですが、これ以上は買いません。
今保有しているVDCやXLPを売却するか否かは考え中ですが、いずれは売却してこれらの上位構成銘柄の個別株と入れ替える可能性が高いです。
以前こんなコメントを頂いたのですが、まさに自分の心理を言い当てられていてドキッとしました。
基本はフィリップモリスやコカ・コーラなど個別銘柄で投資します。
配当利回りが比較的高く、過去しっかりした配当レコードがある高配当な成熟企業の株式を個別銘柄で買っていきます。
長期投資にタイミングはほとんど関係ないし、大型ディフェンシブ株は割安割高とか考えすぎるだけ無駄かもしれませんが、自分なりに熟慮してより買い場が到来していると思える個別株を買っていきます。
あまりに購入のタイミングを逸して収益を生まない現預金を保有し過ぎるのは損なので、どれを買うか決めかねるけどとりあえず預金を株式にぶっこみたいと思ったときにはHDVを頼りにします。
今まで散々悩んできましたし、優柔不断な性格なので今後も投資戦略は変わるかもしれませんが、大きくはぶれないと思います。
HDV + 高配当個別株(米国のみ)
この投資法に落ち着きそうです。
毎月購入するとか、3か月に1回購入するとかいうタイミングのルールは特にないです。
個別株も具体的にどれを買うかまでは決めていませんが、誰もが知る高配当な成熟大企業しか買わないので選択肢は限られます。中小型株とかは無視です。
もう12月、2016年も残すところあと1カ月。
2016年は自分にとっては過渡期の年です。投資家としての転換点。売買回数も普通じゃ考えられないほどです。しかも米国株だから手数料も半端ない。
ようやく過渡期が終わりそうです。まだシーゲル流への銘柄入替取引をしている最中ですが、投資戦略としては大分固まってきました。
私のシーゲル流株式投資は2017年から本格始動となりそうです。