十何万も家賃払うくらいならマンション買った方が得やないのー

コロナ禍による自粛が本格化して株式市場がクラッシュし出した頃、3月中頃ですかね、彼女との同棲を何とか延期できないかと真剣に思案していました。人生で滅多にない暴落。株を買わねばと。貴重な給料を引っ越し代に使ってる場合ではないと。

その件については、ちと別件で色々喧嘩しちゃいまして、結果として同棲は延期になりました。話し合って和解はできたので結果オーライです。

おかげさまでと言っていいのかわかりませんが、暴落を利用して買い増しできました。有り金全部はたいた訳じゃないですけどね。普段より月10万円~20万円ほど多く投資したくらいです。今振り返ればもっと買っておけばよかったと思いますが、あの時は恐怖でそんな勇気はありませんでした。これくらいが自分の限界。

ポートフォリオを見直す時間が取れたのも大きかったです。一人でビジネスホテルに缶詰になり。その時にマイクロソフト(MSFT)やマクドナルド(MCD)を加えました。IBMを売却して損失を確定させました。追加買い増しではないけど、引っ越しとかしてたらこんなゆっくり投資のことを考える時間は取れなかったと思います。

んで、この秋に今度こそ引っ越して一緒に住もうと話しています。物件の内見もいくつかして目星は付けました。

私は古い家でも全然大丈夫なのですが、向こうが設備(特に水回り)や広さにこだわるので、家賃はそこそこしそうです。最低でも12万円はかかる。グレード次第では15万円台。さすがにその辺が上限かなと思っています。上を見ればキリがないので。

この連休、両親と会う機会があって母親に引っ越しの予定を伝えました。うっすら伝えてはいましたが、具体的なスケジュールとかは何も話してなかったので。

そしたら「ひゃー、家賃そんな高いん。そんな十何万も払うなら買えばいいやない、うちみたいに。ローン支払の方が安かろうに。」と母は言います。

福岡県民にとって都内の家賃がめちゃくちゃ高く感じるのは仕方ない。福岡で同じクオリティだと、場所にもよるけど半額くらいで済みますから。

ただ、だから買えばいいやんというのはあまりに発想が短絡的です。

購入か賃貸かは永遠のテーマですよね。人それぞれ、どこに重きを置くか違うので正解はありません。自分のお金、人生なわけだし好きにやればいいだけだと思います。

親と価値観がずれるのは全然構わないです。むしろ自然なことだと思います。私はちょっと性格ひねくれてますし。

でも、間違った損得計算の方法を押し付けるのは勘弁願いたいです。賃貸側の家賃支払いと、購入側のローン支払を比較するというのは典型的な誤りです。キャッシュフローにしか目が行ってない。

賃貸か購入かを損得計算で決める必要はないと私は思っています。繰り返しですが、自分の財力の範囲で好きやればいいだけ。周りにとやかく言われる筋合いはない。

とは言え、母親だから多少はグチグチ言ってくるのも受け止めたいところですが、価値観の不一致ではなくて、単なる算数の計算方法で議論する気にはさすがにならないです。

賃貸の費用は毎月の家賃です。細かいこと言うと2年毎の更新料や最初の礼金とかありますが。

一方で、家を購入した場合の費用は何か。ローン支払ではありません。借金返済は利息部分は費用ですが、元本部分は負債の返済であって費用の支払いではありません。家を購入した場合の費用とは購入した住宅の時価の目減りです。

3000万円で買ったマンションの時価が2000万円に下がったら、1000万円が費用です。もし時価が下がらずに3000万円のままなら費用は銀行への借入利息だけです。

損益計算をするならキャッシュフローを見るだけではダメです。PL脳で考えないと。

こんな堅苦しい会計的な話を親には言いませんけどね。「そーやねー、まあ自分たちのことは自分たちで考えるからあんま気にせんといてー」くらいに言って流してます。

とりあえず保険に入りなさい。「保険の窓口」がオススメよ!

あと、将来のことまで考えてるなら保険に入りなさいとも強く言われました。何の保険?って聞き返しましたが、とりあえず保険って言うんです。

とりあえず保険って何??って思います。何の保険やねん。ほんま思考停止も甚だしい。

極めつけは「保険の窓口が無料でいいみたいよ。〇〇君もそこで保険の契約したみたいだからHiroもそうすれば。」という発言。

そう言えば、NewsPicksで読んで知ったのですが「保険の窓口」って伊藤忠商事のグループなんですね。知らなかったです。業績も好調らしく。CMも多いですよね。あんだけCM打てるってことは儲かってたくさん金持ってるんだろうなと前から思ってましたが、まさか伊藤忠グループとは知らなんだ。

すみません余談。

好業績からわかる通り「保険の窓口」は社会に付加価値を生んでいます。小難しい保険について勉強したくない消費者に、ニーズにあった保険を紹介するという価値です。

そんな「価値」の提供を受けるなら、相応のコストを払わなくてはならないと自覚すべきです。無料なわけないやん。綺麗なお客様相談スペース、商品知識を持つ従業員、コマーシャル、パンフレット、これらを無料で提供するのが無理なことくらい中学生でもわかると思うんですけど。

そんな高品質なサービスを無料で受けたら、手数料率の高い保険を買わされる可能性が高いです。行ったことないから知らんけど。知らんけど、そうでもしないと収支が合わないはず。

自分で調べてネットで買った方が遥かに安上がりです。自分で調べる、勉強するという犠牲を払うことでコストを抑えられます。保険みたいに継続的に費用が発生するものは、多少めんどくさくても頑張って調べた方がいいと思います。

所帯を持つつもりならとりあえず保険、それも無料紹介サービスで。自分で考えることを完全に放棄してます。保険会社からしたら鴨が葱を背負って来るようなもんです。

親の「アドバイス」を鵜呑みにすると家計が壊れる

我が家はお金はなかったです。貧乏だった。父親の口癖は「俺の可処分所得はゼロやで、ガハハハッ」でしたね。

それは仕事がうまく行かなかったという収入面だけの問題に起因するわけじゃないなと社会人になってから思いました。

それよりも支出面ですよ。外出時のパーキング代を100円でも安く済ますとか、そういうところは無駄にこだわるくせに、車やら保険やら大きな買い物には無頓着。

車だって「中古車、軽はプライドが許さん」とか言って数年おきに新車のセダンを買ってたし。数百円のパーキング代の節約とかもはや意味ないと思うんだけど、、とは言えなかったけど。

「可処分所得ゼロやで」とか文句言う前にやれることたくさんあるやろって思いますね。

育った家族が大好きです。もし家庭を持つなら自分もこんな家庭が良いと心から思います。明るくて、ほんわかしてて。ただ経済面だけは真似したくない。金がない生活は嫌だ。