私は住宅購入では資産性にかなり重きを置いています。

単価の高いエリアの方が価値が落ちづらいと知ったので、自分の年収としてはそこそこ背伸びして都内で7千万円ほどのマンションを買いました。諸経費込みのフルローンです。毎月のキャッシュフローは楽ではありません。

価格維持の観点だけでなく、都心部に自宅を持てば車が要らないという点も財布に優しいです。

キャッシュフローは同じでもPLで見ると影響が全く異なることがあります。

①都心で7000万円のマンションを購入。車は買わない。
②郊外で4000万円のマンションを購入。400万円の車をローンで購入。

車の維持費も加味すると、①、②どちらとも毎月の家・車関連のキャッシュアウトは20万円ほどになります。

ただキャッシュフローで見ると同じでも、10年も経つとPL的にはかなり大きな差が出ます。職業柄、無意識に損益計算しちゃいます。

都心のマンションは価格が落ちない一方で、郊外のマンションは1000万円ほど値下がりするとします。もちろん個別物件次第でケースバイケースです。あくまで例です。が、単価の高い都心の不動産の方が値崩れしづらいのはデータから明らかではあります。

車はいくらかリセールバリューが残りますが、買値の半分すら価格維持は困難ですし、ガソリン代や税金などの維持費はすべて費用です。

ざっくり10年で2000万円くらいは①の方が家計の純資産にプラスだろうと試算してます。キャッシュフローは同じでもPLの結果は全く異なります。キャッシュアウトが資産になるか費用にしかならないかの違いです。

この2000万円をどう考えるかですが、私は大きいと思っています。サラリーマンの生涯収入は平均で2億円3億円と言われますが、その10%近くに相当する金額はデカいです。

金計算がすべての行動基準になるわけではありませんが、そこそこの経済的豊かさ、余裕感が幸福の土台だと思っているので、金額が高い住宅は資産性を優先するという判断をしています。

もちろん、考え方は人それぞれで、②を選ぶことを否定するつもりは毛頭なく、あくまで自分の価値観を喋っているだけです。資産性とか考え過ぎずに、自分の望むライフスタイルを実現するのが結局幸せというのはその通りだと思いますし。

うちら夫婦は幸い二人とも郊外より都心派だったので、ここで意見がぶつかることはなかったです。

旅行、休日の外出先、レストラン、インテリアなど諸々の点で意見相違があれば基本的に自分が折れて妻の意見を優先していますが、もし家関連でぶつかっていたら妥協できていたかわかりません。

自然豊かな郊外の戸建て(注文住宅)に住んで車も欲しいと言われていたら、男として妻のその願いを叶えてあげられていたかは微妙です。都心から離れる、車を買うまではOKとしても、家は売りやすいマンションにして欲しいと頑張って説得していたかもしれません。

コスパ、金計算ってどこまで重視すべきなんだろうって最近よく思います。1億残してあの世にいってもしゃーないですしね。1円残さず使い尽くしたいとも別に思いませんが。