たばこ大手アルトリア・グループ(MO)が増配を発表しました。一株当たり$0.70→$0.80ということで+14.3%の増配です。前回も$0.66→$0.70と結構大きく増配してくれましたが、今回はそれを上回る増配率となりました。

現在の配当利回りは5.4%。配当性向は80%。利益の8割を吐き出しての高配当ですから、決して余裕があるわけではありませんが、これがアルトリアの財務方針です。

株式投資を始めた頃はとにかく保有株の株価上昇が嬉しかったです。しかし、今はそれよりも増配ニュースの方が嬉しいです!

最近私にしては珍しく(笑)、大きなキャピタルゲイン状態になっている銘柄があります。
製薬大手のファイザー(PFE)です。

2018年6月期決算が好調だったのを材料に買われて、10%以上も伸びました。2016年に底値に近い@30.8ドルで投資できたので、まあまあ含み益です。配当利回りも当時4%くらいあったので(今は3%前半)、トータルリターンはさらに大きいです。

タイミングよく買えたのは単なる偶然です。配当利回りが4%もあって魅力的だし、製薬最大手で安心かなと思って投資しました。

株価が上昇して自分の資産が増えるのはもちろん嫌なことではありませんが、やはりまだ喜べません。将来の増益・増配を織り込んでいるだけですから。ちゃんとさらなる増益決算と、その利益を根拠にした配当アップを見せてくれないと安心できません。配当が最終ゴールです。

ファイザーの株価が15%上がったことよりも、アルトリアの配当が15%上がったことの方が私にとってはhappyです。

これ、アルトリアのホームページのIRのページです。

今の株価を表示しているのですが、その横右側に49年連続増配と表示しています。
こんな記録を堂々と掲載している企業は日本ではまず見かけません。

14.3%も増配しちゃうと、今後の増配のハードルが上がります。

いや、別に連続増配が必ず正しいというわけではありません。理論的には、その時その時の余剰資金の有無、投資機会の有無によって、株主還元の額なんて変わって然るべきです。

が、良いか悪いか、米国企業の経営者は(株主も)増配記録にこだわっている節があります。米国株投資に興味を持つまで知りませんでした。コカ・コーラやスリー・エム、プロクター&ギャンブルなど、50年以上増配を続けている銘柄もあります。

アップルやマイクロソフトなどのIT優良企業も、きっとこれから連続増配銘柄の仲間入りをしていくことになると思います。

アルトリアの経営陣も増配記録が途絶えることは嫌だと思っているはずですが、それでも強気に14%も増配してくれました。たばこビジネスがこれからどうなるのか、非喫煙者の私にはなかなか見通せないところがありますが、こうやって強気に増配してくれるとちょっと安心感を覚えます。

これからも一貫して増え続ける配当を追い求めて、投資を続けたいです!
アルトリア・グループは、ポートフォリオの10%を維持する予定です。