ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を購読しています。英語は苦手なので、日本語版しか読んでませんがコンテンツには満足しています。月額5千円程度ですが、金額以上の価値を感じています。WSJの好きなところの一つが、きちんと客観的なデータで示してくれるところです。「なるほど~」と納得できます。
以下は、WSJにあったグラフです。10年債利回りと2年債利回りのスプレッドです。このスプレッドがマイナスになっていると、イールドカーブが逆イールド(長期債利回り<短期債利回りの状態)になっていることを意味します。
(WSJより。赤丸は私の加筆。)
興味深いグラフです。確かに過去を振り返ると、逆イールドになると(赤丸で示した)その後にリセッション入りしています。グレーになっている期間がリセッション期です。
最近のイールドカーブのフラット化は、多くの国で中央銀行が債券買入れを実施しており、相対的に利回りの高い米国債が買われるという特殊事情があると説明されることが多いです。確かにそれは事実かもしれません。ですが、過去イールドカーブがマイナスになったら程なくリセッション入りしているという史実は、謙虚に受け止めたいです。
現在、10年債の利回りは2.8%で2年債利回りは2.5%です。スプレッドは僅か0.3%しかありません。1年前は1.0%くらいのスプレッドがありました。
米国株(S&P500)の予想PERは16~17倍程度で割高感はありません。依然として低金利なことを考えれば、まだ強気になれるくらいかもしれません。ただ、やっぱりイールドカーブを見ると慎重になります。慎重さを忘れずにいきましょう。マーケットの様子を見ながら、チビチビ投資していくくらいが丁度いいかな~と感じます。
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逆イールドがリセッション入りを示唆する理由
私はまだ米国株投資始めて2年半の新米です。ここから株価、金利、為替がどう動くのか興味津々です。日々勉強勉強。今こうやってマーケットと対峙している経験が、10年後20年後必ず活きると信じてます。20年後もブログ続けていたいです。
学び続ける人は成功し続ける
チャーリー・マンガー
投資は力仕事ではない。人一倍、読み、考えなくてはいけない。
ウォーレン・バフェット
もともと経済や金融、会計が好きなんですが、米国株投資を始めて、投資ブログを始めて益々好きになりました。投資方針にもまだまだ迷いがありますが、とにかく頑張って勉強続けます。楽しくやりたいです!
私もWSJ購読しております。価格以上の価値は高いと思います。学が無いので英語が苦手なのはHiroさん以上ですが、たまに努めて英語の記事も読むと違った見方も発見出来るなと感じています。google clomeで翻訳すれば一瞬で日本語になったりしますが、それだとなんか負けた気がする自分自身もいます(笑)
WSJ日本語版の記事を元の英語版で表示させると、意外と内容違うことがあって驚きます。
そのまま直訳してるんじゃなくって、重要なところだけ抜粋して翻訳しているみたいです。
英語の元記事を読めればもっとたくさん情報をインプットできるんだろうな~と思います。
最近のグーグル翻訳はかなり性能が上がりました。
10-Kレポートなど英語の決算資料を読むときは、グーグル翻訳の機能にかなりお世話になっています。
ああいう公式資料は英語がしっかりしているので、かなり正確に訳せている気がします。
でもできれば、自分で読めるようになりたいです。
Hiroさん
SP500のPEは現在24倍くらいで2000年のITバブルを除いて歴史的に高くなっています。
対予想PEが17倍と言っても、一年後PEが今と同じ高水準になってくれるか分からないのでかなり注意が必要です。
金利をあげられないなら経済の弱さを表します。低金利を継続しても株価は上がらず配当利回りが上がっていくシナリオも考えておいた方がよいと思います。
どちらにせよ株といつまでも。
Stock for the long run.
Neoさん、こんにちは。
米国企業の業績推移は好調な上に低金利ですから、マーケットが弱気相場入りするイメージがなかなか持てません。
ディフェンシブ株がアンダーパフォームする相場環境はもうしばらく続くかな~と予想します。
警戒心を抱くのが記事でも書いたイールドカーブの件です。
長期金利が上がらないということは、マーケットはFRBがこれ以上金利を上げられないと判断していることを意味しており、そこが不思議な感じです。
今の経済の好調さを考えれば、もうちょっと長期金利は上がってもおかしくないのでは、、と思っちゃいます。
インフレ率が低いことや、他国の緩和的な金融政策が影響しているのでしょうが、よくわかりません。
予想は難しいですが、このようなちょっとカオスな経済状態から、今後のどのようにマーケット状況が変化するのかウォッチしていきたいです。
そして、それを自分の糧としたいです。体験に勝る学習はないと思うので。
>Stock for the long run.
ですね。私もそのつもりです。
こんばんわ。
これ、『10年債の利回りと2年債利回り』の差という人もいれば、『10年債の利回りと3ヶ月債利回り』という人も居て、どっちなんでしょうね。
まぁ〜、逆イールドになってから早くても半年、最長でも1年強のタイムラグがあったと思います。
注意は必要ですが、すぐどうこうなるわけではないと思いますが。
日本株もなかなか難しい相場が続いています。
去年、上げすぎた半導体株辺りが足元の業績が良くてもこれでもかってほど売られ、
(でも大型株なんかは全然フェアバリューだと思うのに)
そのくせ、割高って思われるような株がより上がる。
もう、何がなんだかわかんなくなってきます。
2年債と3ヵ月債とで、どちらが正しい誤っているということはないと思います。
2年も3ヵ月も10年よりは十分短いので、長短比較するという意味では優劣はありません。
逆イールドになってもすぐにリセッション入りするわけではないのは、その通りですね。
マーケットは我々の想像以上に長期に渡って不合理な状態を維持することがありますから。
あと、これだけ散々逆イールドが恐れられていると、「予言の自己実現」的なこともあり得そうです。
つまり、逆イールドになった瞬間、投資家が慎重になり過ぎてお金が回らなくなって、景気が悪化するということです。
まあどうなるかわかりませんが、歴史を見る限り逆イールドになったら最大警戒です。
マーケットから資金を引き揚げるつもりはないですが、より慎重に優良株のみに投資します。
>割高って思われるような株がより上がる。
そういうもんですよ(笑)。
マーケットはわかりませんよね。
バロンズも当たる時は当たりますが、外す時は大外ししますね。
最近だとナイキやネットフリックスへの投資判断でバロンズを信じてたら大損(利益の逸失)でした。
結果的に暴落に遭遇したとしても、自分で完全に納得して投資しておけば諦めも付きます。