NY証券取引所に上場する企業はSECへ各種報告資料の提出が義務付けられています。よく知られているものとしては、四半期業績報告のFrom 10-Q、通期業績報告のForm 10-Kがあります。

その他にForm 8-Kというものがあります。これは企業買収や代表取締役の退任、当局からの処分など業績に影響を与え得る事象が発生した時に、企業が適時に提出するものです。

さて、米マクドナルド社が3月25日にForm 8-KをSECに提出しました。その中で、コロナウイルスが世界中で流行している現在における、世界のマクドナルドの店舗運営状況について報告しています。

内容を簡単にまとめます。

アメリカ:ドライブスルー、デリバリー、テイクアウトのみ。店舗内での飲食はダメ。メニュー、営業時間を一部制限している店舗あり。

フランス、イタリア、スペイン、イギリス等:完全閉鎖

その他欧州:ドライブスルー、デリバリー、テイクアウトなど限られたオペレーション。一部閉鎖店舗もあり。営業時間制限を行っている店舗もある。

日本:ほぼすべての店舗で通常営業

中国:95%の店舗で通常営業

マクドナルド社の収入の約4割はアメリカです。そのアメリカでドライブスルーやテイクアウトでの運営が続いているのなら、そこまで収入は減らないのではと期待しています。アメリカは車文化ですし、きっとドライブスルー多用しますよね。推測ですが。

一部欧州で店舗が完全閉鎖となっているので、ここは確実に業績インパクトがあるでしょう。日本は感染者数は今のところ少なく通常営業です。昨日の昼ご飯は久しぶりにマックでした。

こういった公開情報は当然に株価に織り込まれていますが、少しでも情報を収集して投資した方が安心できますね。これ以上の店舗閉鎖が発生しないなら、減配に至るほどの業績悪化は起こらないだろうと思っています。まだコロナウイルスは終息してないので不確実性はあります。そのリスクは受け入れました。

(参考外部サイト)
マクドナルド社のForm 8-K