2019年は「シーゲル流投資」脱却の年

最近は月末ではなく月初に投資することが多いです。12月第一営業日に、シスコシステムズ(CSCO)に投資しました。恐らく、これが今年最後の取引になるかと思います。相場が大きく荒れることがあれば、我慢できずに投資しちゃうかもしれませんが、多分大丈夫そうかな。

そこで、ちょっと早いですが2019年の投資履歴を振り返って、来年の投資の予定を考えようかなと思いました。以下は今年の銘柄別の売買高です。楽天証券の売買記録のデータを落として、エクセルでピボット組みました。

念のため、ティッカーの説明をしておきますね。
AAPL:アップル
ABBV:アッヴィ
BLK:ブラックロック
CL:コルゲート・パルモリーブ
CSCO:シスコシステムズ
JNJ:ジョンソン&ジョンソン
MDT:メドトロニック
VIG:バンガード米国増配株式ETF
WFC:ウェルズファーゴ
HDV:iシェアーズ・コア・米国高配当株ETF
KO:コカ・コーラ
VDC:バンガード・生活必需品セクターETF

ネット投資はがかつてよりかなり増えたなあと実感します。34,387ドルってことは、1ドル108円で換算すれば371万円です。1カ月30万円を目安に投資してきたからこんなもんか。

投資をスタートしたばかりの20代半ばの頃は年100万円の投資が精一杯でしたから、その頃から考えたら入金額は増えたなあと感じます。そもそも配当だけで100万円近くあって、それはすべて再投資に回しています。ドル預金口座はすっからかんです。あとは給料が増えたことと、ブログ収入をいくらか頂けるようになったことが大きいかな。

結婚して家庭を持つ、サラリーマンを辞めるといったことが大イベントがない限り、今の入金ペースは持続可能かなと思います。別に無理にガンガン入金したいとは今はもう思いませんけどね。少なくとも配当だけでも再投資できればいいかなという心境です。

銘柄別に振り返ると、結構ポートフォリオの中身を入れ替えたことがわかります。

米国株投資を始めた2016年から気に入っていた高配当系ETFのHDVを120万円ほど売却しました。で、その資金でバンガードの配当成長系ETFのVIGを買いました。HDVからVIGへの入替ですね。昔はHDVが配当ETFの中で最有力商品と思っていましたが、今は考えが変わりVIGやDGRW、DGROの方が期待できそうだと思っています。2020年は今年と同じくVIGを買い増していく計画です。HDVは今のところ追加での買い増しはなし。一部売却するかもしれません。

コルゲート・パルモリーブ(CL)を途中まで買い増していましたが、結局すべて売却しました。PER高めの景気安定銘柄としてはコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)の2つがあれば十分かなという判断です。

CLの売却資金でジョンソンエンドジョンソン(JNJ)を買いました。JNJは今年の5月から買い始めた新規銘柄です。今年だけで120万円ほど投資しました。JNJは医薬品も医療機器も持つ総合ヘルスケア企業として存在感があります。キャッシュフローも安定しており、財務は超優秀です。S&P格付けAAAを与えられているのは、ジョンソンエンドジョンソンとマイクロソフトの2社だけです。

あと、今年もっとも投資額が大きかったがシスコシステムズ(CSCO)です。言わずと知れたネットワーク機器の最大手です。最近、ガイダンスを下方修正して株価はやや軟調ですが、エクセルに落として保存してあるCSCOの財務データを眺めて「信じていい銘柄だ」という思いを強くしています。

ウェルズファーゴ(WFC)、ブラックロック(BLK)といった金融銘柄へも結構投資しましたね。

シーゲル氏の『株式投資の未来』に魅せられて米国株を始めた2016年当時は、生活必需品セクターへの投資がかなり多かったです。ディフェンシブ株が最強最高って思ってましたから。景気安定銘柄は有望だと今でも思ってはいるけど、ちゃんとセクター分散も大切やなと考えるようになりました。基本的なことを疎かにしていました。そんなわけで、生活必需品セクターを減らして金融やハイテクを増やしました。

2019年を一言で振り返ると、、「シーゲル流投資」の解釈誤りからの脱却ですかね。配当利回りが高い方がいい、生活必需品セクターを中心に投資すればいい、といった偏った解釈を改めて、ポートフォリオの最適化を図ってきた一年でした。まあ、今でもどうしても高利回りにこだわってしまうところはありますけどね。配当好きな性格は相変わらずです。

今のポートフォリオが完璧だなんて到底思えませんが、2018年末よりは納得感あります。ポートフォリオに正解はありません。自分なりの納得感がすべてです。

2020年の目標

2020年は2019年の延長かな。セクター分散を進めること、目前の高利回りに誘惑され過ぎず、長期的にEPS、DPSを成長させることができる銘柄に投資していきたいです。

以下は11月末のポートフォリオです。

セクター別にしてみます。

相変わらず生活必需品セクターが多いですが、これでもだいぶ減った方です。かつては50%くらいありましたから。

情報技術セクターをどうするか迷っています。12月にCSCOを買ったので、現在の同セクターの構成比率は15%まで高まっています。やはり、ハイテク優良企業は収益率の高さが一段違います。財務諸表を見れば一目瞭然です。

情報技術セクターで保有しているのはアップル、シスコシステムズ、IBMです。プラットフォームを抑えている企業が強いとわかっているのですが、アルファベット、フェイスブック、アマゾンはいずれも無配です。無配株には投資しない方針です。GAFAより利益率が高いビザ(V)、マスターカード(MA)は有配ですが利回りは1%未満です。利回りが欲しいと、シスコやIBMといったやや弱気な銘柄を選択せざるを得なくなります。この辺も「シーゲル流投資」の脱却が必要だなと感じているポイントです。IBMは他の銘柄と入れ替えるかもしれません。

あと、資本財セクターの銘柄を一つ追加しようかなと思っています。ユニオンパシフィック(UNP)が一番気になっているのですが、ちょっと株価高いなあと二の足を踏んでいます。

セクター別の目標ポートフォリオはこんな感じです。

あくまでも目安です。これでもちと景気安定セクターに偏っている感はありますが、そこそこ分散できています。ETFが20%あるのも安心材料です。迷い悩みがながらになると思いますが、理想のポートフォリオに向けて2020年もがんばっていきたいです。