※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はクラフト・ハインツ(KHC)をご紹介します。

基本情報

会社名クラフト・ハインツ
ティッカーKHC
創業1869年
上場2015年
決算12月
本社所在地イリノイ州
従業員数37,000
セクター生活必需品
S&P格付BBB
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

製品種類別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

なし

過去10年の配当成長

割愛

過去の株主リターン(年率、配当込み)

上場以来(2016~2019):▲15.3%

バリュエーション指標(2020/5/3時点)

予想PER:13.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:5.5% 最新情報はこちら

コメント

クラフト・ハインツは2015年にクラフト・フーズとHJハインツが合併して誕生した大手食品メーカーです。北米欧州を中心に約190の国と地域で事業を展開しています。創業110年以上の歴史を誇り、世界の食卓を支えてきました。クラフト・チーズドレッシングやハインツ・トマトケチャップ、オスカーメイヤーの加工肉食品などが有名です。旧クラフト・フーズのチーズドレッシングと旧HJハインツのケチャップが稼ぎ頭です。

元の会社の一つであるHJハインツは、ブラジルの投資会社3Gキャピタルとバークシャー・ハサウェイが2013年に買収した企業です。バークシャーは現在KHCの筆頭株主であり、KHC発行済み株式数の27%を保有しています。

3Gキャピタルと言えば徹底したコスト削減が有名ですが、それが仇になったのかもしれません。経営陣は一部製品のブランド価値喪失を認め、2018年12月期決算で巨額の減損損失を計上。配当は36%カットとなりました。

しかし、2020年に突如として起こったコロナ禍は追い風かもしれません。健康志向から避けられがちだった加工食品を、多くの人がスーパーやネットで再び購入しています。これが一過性のものか、それとも長期的な変化なのか、その見極めが重要でしょうか。

財務データを見てみましょう。

売上高は合併後のFY16以降は260億ドル程度で推移。FY19の売上高は250億ドルで前年比▲4.9%の減収。ドル高や事業売却という一時要因があったものの、既存ビジネスの売上高も▲1.7%と減収でした。

FY19の純利益は19億ドル。前年FY18は「クラフト」や「オスカーマイヤー」に関連するのれん、無形資産の大規模減損で大赤字でした。今期も減損損失を計上しているもののなんとか黒字は確保。なお、FY17に純利益とEPSが急伸しているのは法人減税に伴う一時的な利益が出ているためです。

キャッシュフローを見るとFY17に営業CFがマイナスになっています。今思えば、これがFY18の減損を暗示していたのかもしれません。FY18以降、営業CFは回復傾向です。

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バランスシートを見てみましょう。固定資産が9割以上ですが、主な内容はのれんと無形資産です。150億ドル近い減損処理を実施しましたが、それでもなおバランスシートにはのれんと無形資産が合わせて850億ドルほどあり総資産の約8割を占めます。

配当はFY15からFY18まで増加してきましたが、FY19に36%の減配となっています。自社株買い実績もありません。