毎朝目が覚めたら、スマホで株価と為替をチェックするのが日課です。iPhoneのアプリで主要米国株の株価をザーッとチェックしてます。んで、大きく動いている銘柄があれば、何があったのかニュースを検索したりして調べてます。

先週の木曜、ちょっと驚きました。私の主力銘柄のアルトリア・グループ(MO)の株価が6.7%も上がっていたからです。

フィリップモリスやブリティッシュ・アメリカン・タバコも上がっていたので、「あ~またFDA絡みの報道に反応したんだろうな~」と思い、ググってみると案の定、電子タバコ規制のニュースが出ていました。

案の定だったんですが、日経とか読むと余計頭が混乱しました。「若者が電子タバコを吸っていることを問題視しているFDAが、電子タバコの規制を強める。」という主旨のことが書かれていたからです。

「???」ってなりました。

アルトリアがFDA承認を目指しているアイコスも電子タバコでしょ!?
このニュースってアルトリアにネガティブな面もあるのでは??
なんで7%も株価上がってんの?
って疑問に思いました。

WSJ読むとジュール(Juul)などフレーバー付きの電子タバコが規制されるとありましたが、アイコスだって規制の対象になる可能性があるのでは?って単純に思いました。だって、アイコスも同じ電子タバコでしょ?

そう思って色々と調べてわかったことは、厳密にはアイコスは電子タバコではないということです。アイコスは加熱式タバコであって、電子タバコではないそうです。

え~っと、正直に言いますが、私は今まで「電子タバコ=加熱式タバコ」だと思っていました・・。

電子タバコと加熱式タバコの違いについてお勉強した内容を簡単にまとめます。

電子タバコ 加熱式タバコ
原理 液体を熱する タバコの葉を熱する
ニコチン 基本的になし あり


全然違うし!!(汗)

電子タバコってそもそもニコチンが入ってないみたいです。

じゃあなんで、FDAはニコチンが入ってない電子タバコを規制するのか?

それは、”基本的には”電子タバコで使う液状リキッドにはニコチンが入っていないのですが、ニコチンが入った溶液を売っているメーカーがいるからです。カッコ付け盛りのティーンエージャーには、ニコチンありの電子タバコが流行っているということです。

FDAはそこを問題視しています。(ニコチン入りの)溶液が入ったカートリッジ一つにつき、紙巻きタバコ一箱分のニコチンが入っているそうです。それで子どもたちの健康が害されるのがダメだという判断です。

このようなニコチン入り電子タバコは、アルトリアが現在販売している紙巻きタバコと競合します。その電子タバコに規制が入るということは、紙巻きタバコの売上には追い風です。また、将来販売が期待されているアイコスは今回の規制のスコープ外です。よって、今回のFDAの規制はアルトリアにとってポジティブというわけです。

ふ~、ここまでお勉強してようやく理解できました。まだまだ勉強不足なことを痛感。自分はタバコを吸わないので、わからないことが多いです。

アルトリアにとっての最大の不確実要因は、FDAが米国でのアイコス販売を承認するかどうかです。また、承認するとしたら、いつになるのかという点です。そこがクリアにならない限り、アルトリアの株価の上値が重い展開は続くかな~と推測します。

株価急騰後の現在(2018年9月15日)のアルトリアの株価は62ドルで、予想PERは14.3倍、配当利回りは5.2%です。