所得税、住民税、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、組合費って一体どんだけ控除すれば気が済むんだ!

明らかに感じています、給料からの控除率の上昇を。私は2009年に社会人になった世代ですが(リーマンショック氷河期直前!)、当時と比べて同じ額面でも明らかに手取りが減っているのを実感しています。

感覚的には額面の70%~75%しか手元に入ってきてないと思います。評価が良くてボーナスが上がったり、残業して残業代が貰えたりして給料が増えることはもちろん有り難いことだけど、控除率の高さにいつも萎えます。

1万5千円の買い物をしたら、「ああ、これは給料2万円相当の買い物だぞ」っていつも思います。

これら税金や社会保険も立派な費用です。これらの費用を控除した後でどれだけ自分の資産を最大化できるかが経済的には重要なことです。

  NISAのありがたさ

株式投資も一緒です。

投資先の業績見通し、PER、配当利回りも大事なのはわかりますが、手数料や税金を最小化することもとても大切です。

手数料は売買手数料よりも永続して発生する信託報酬を意識すべきだと思います。S&P500連動の米国ETFだと最安で0.04%まで下がっています

そして、手数料以上に最終リターンに影響するのが税金です。銘柄入替などの回転売買は最小限に控えて、キャピタルゲインの実現をなるべく先延ばしにすることが重要です。

先延ばしどころか無税にする方法があります。NISAです。

NISA口座を使えば年間投資額120万円まで、配当所得とキャピタルゲイン(譲渡所得)が非課税となります。

これはメチャクチャありがたい制度ですよ!
投資を知らずNISA口座を使っていない人が私の周りではたくさんいますが、その枠を売ってほしいくらいです。

NISAは最大限利用すべきです。

これだけ税金、年金保険料が上昇して給与所得の手取りは減少している時代に、税引き前収入がそのまま手元に入ってくる制度があることにもっと感動すべきだと思います。

  NISA銘柄の取扱い  悩む…

私はもちろんNISA口座はフルで活用してきました。

活用してきたのですが、以前はインデックス投資しかやっていなかったので、NISA口座の中身もほぼすべてMSCIコクサイなどのインデックス商品です。

これは2016年10月末の私のNISA口座の中身です。

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VDCとVIG以外はすべて所謂インデックス型商品です。

1306は日本株式(TOIPX)、1550は海外先進国株式、1582は新興国株式、VTは世界株式です。

これを売って高配当米国株式に切り替えるかすごく悩んでいました。

その検討記事を以前書きました。

この記事で明確な結論は出しませんでしたが、やはり非課税の恩恵は大きいと感じました。現在NISA口座で保有している上記インデックス商品も決して悪い商品だとは思っていません。少なくとも当時は長期投資に相応しいと自信を持って購入した商品です。

でも、今は税金を無視するならば、ETFであればVDCやHDV、個別株であれば高配当ディフェンシブ株に変更すべきだと考えています。

ただ非課税のメリットを捨ててまで、銘柄切替を実施するのは早計だろうと判断し、銘柄入替を思い止まりました。

しかも、10月末時点では含み損なわけです。NISA口座で含み損で売却するって最悪な愚行なのです。なぜなら、その含み損は特定口座の利益と損益通算できないからです。

  売却すると決めた!

でももう決心しました。

NISA口座の非課税メリットを捨てて、インデックス商品全部売却します!

きっかけは、トランプ大統領になって米国金利が急上昇しており、米国株全体は史上最高値を更新して上がってることです。

こういう時、インデックス全体は上昇しますが、シーゲル流投資家が好む高配当ディフェンシブ株は沈みがちです。つまり、銘柄入替するなら今がチャンスだと思ったのです。

相場が急に暴落したら考え直す可能性ありますが、この機会に入替します。

インデックス投資の最終リストラです。第一次リストラは今年の夏に実行しました。

多分厳密に経済計算をすれば(前提条件によるけど)、高配当銘柄が下落しているとは言え、やはり非課税メリット捨ててまで銘柄入替をするのは損な可能性もあります。配当利回り3%の高配当でも20%控除されれば、実質配当利回りは2.4%まで落ちるわけです。

本来投資とはお金を稼ぐ手段でしかないから、冷徹な机上の経済計算の上で数字で判断すべきものです。

こんなこと投資家が言うべきことではないと思いますが、もはやこれは損得だけはなく私の感情論でもあります。もちろん、損得もしっかり考えていはいますけど。

私の今のポートフォリオ全体の配当利回りは恐らく2.0%~2.5%くらいだと思います。HDVやKOなどは配当利回り3%強ありますが、インデックス商品が押し下げています。

私はブログの副題に「シーゲル流~」とか書いているくせに、実はポートフォリオはまだまだシーゲル流ではないんです。だって特定口座も含めるとインデックス商品が430万円以上も残っているんですから。

ポートフォリオ全体をシーゲル流の高配当銘柄に変更改革していきます。

てか、先ずは特定口座のインデックスを売るべきかな?
特定口座の保有インデックス商品は1582(新興国株式)と1557(S&P500)です。

S&P500まで売却するかは悩みますが、他のインデックス商品は売ろうと思います。
(ただ未練がましくて男らしくないと自分でも情けなく思っていますが、新興国株式は2017年大きく上昇しそうな気がしてるんですよね。。でもトランプ大統領じゃ逆に下落かな。)

あまりタイミングを測っても意味ないですが、できれば今のトランプ相場の盛り上がりが続いてほしいですね。

少しずつ、銘柄入替を実行しようと思います。

入替先は、HDV、VDC、その他高配当個別銘柄です。前回のリストラではVDCとHDVのみを購入したので、今回は勇気出して個別銘柄を買ってみようと今画策しています。

今回大きく下げたフィリップモリスや配当利回りが高まっているベライゾンあたりを狙っていますが、具体的な銘柄をどうするかはもう少し考えます。

  危険 真似するな

わざわざ警告しなくても真似する人なんていないと思いますが、念のため。

NISA口座でS&P500ETFなどのインデックス商品を積み立てることは非常に合理的な投資戦略です。

私は以前も言いましたが、すべての投資家にシーゲル流の配当再投資戦略が適合するとは思っていません

だって今の私の惨状をみて下さいよ(笑)。

あれ売ろう、これ買おうってすごく時間とって悩んでいますし、手数料は発生するし、今回しようとしている取引に至ってはNISAの非課税メリットまでも捨てようとしています。傍から見ればアホでしょ。インデックス商品のままでも長期でしっかり利益は出るんです。

これは、もう僕が株式投資に自分なりのこだわりがあるからです。そのこだわりとは、シーゲル教授の『株式投資の未来』に書いてあった過去の史実を信じて実行することです。

今NISA口座でインデックス商品を保有している方は、絶対に保有し続けるべきです。非課税の恩恵を捨ててはいけません。税金は長期投資最大の敵です。NISAでインデックス商品をホールドしていれば長期ではしっかり儲かりますよ。

非課税メリットを捨ててまで銘柄変更するなんて、こんなアホな取引するのは私だけで十分です。

S&P500やNYダウ等を購入しているインデックス投資家のみなさんは、今の投資法をしっかり継続すればいいんです。

そして、エンターテイメントとして私のシーゲル流配当再投資の結果を見ていればいいと思います。

ただ、今回の銘柄入替(予定)の理由に感情論もあると言いましたが、私は市場平均をアウトパフォームする投資を目指しています。株式投資を趣味としてやっているからといって、最近は頻繁な売買をしているからといって、それを言い訳に市場平均を下回ることを自分に許容する気はありません。

30年後、投資パフォーマンスがS&P500を超えるリターンを目指します。

これだけ投資に時間をかけて、ブログまで書いて、最終パフォーマンスがインデックスに負けるってもう残念過ぎるでしょ(笑)。でもそのリスクは大いにあり得ます。それくらい米株インデックスは強いです。

30年後も今と同じようにブログで投資パフォーマンスを開示しています(恐らく、、)。その時きっと証明されるはずです(と信じています)、2016年の銘柄入替が成功だったと。