先日のFOMCで、FRBは想定通りややタカ派に振れましたね。2023年末までに政策金利は今のゼロから0.5%ほどまで上がる可能性が示唆されました。

しかし、2013年に起こった混乱(所謂テーパータントラム)は今回は起きず。10年債利回りはFOMC直後こそ上昇しましたが、その後すぐに下げに転じました。

まあ、これだけ事前に警戒されていたわけだから、このような反応も特段不思議には感じないです。2013年は当時のバーナンキ議長が突然に債券購入の縮小を発言して、市場関係者は寝耳に水といった感じでしたから。

今回の債券市場の反応をシンプルに解釈するとこうなりますかね。

・インフレは適切にコントロールされる(ポジティブ解釈)
・近い将来にリセッションがくる、ないし景気回復は弱い(ネガティブ解釈)

債券市場が間違っている可能性もありますが、素直に読み取るとこんなところでしょうか。いずれにしても、ハイテク株には心地良い環境です。

リセッションではハイテク株は弱いのでは?という意見もあるかと思いますが、もはやテクノロジーは私たちにとって生活必需品ですし、景気後退期でもそれなりのパフォーマンスを維持するような気がします。コロナ禍ほどの強さは期待できないにしても。

そんなわけで、今更遅いかもしれませんが、QQQ(ナスダック100)を買おうかなと悩み中です。

無配のアマゾンやフェイスブック、テスラに個別株として投資する予定は今後も一切ないのですが、その成長余地を完全無視するのはどうも不安だなとは以前から感じていました。そこで、ETFで広く分散して持とうかなと。

金利、インフレといったマクロ経済予測からというより、単純に企業としての収益性、成長性の高さからテクノロジーへの投資をもうちょっと増やさないとダメかなという思いの方が大きいです。

ちなみにナスダック100の主な構成銘柄は以下です。カッコ内は構成比率。

アップル(11%)
マイクロソフト(10%)
アマゾンドットコム(8%)
アルファベット(8%)
フェイスブック(4%)
テスラ(4%)
エヌヴィディア(4%)
ペイパル(3%)
アドビ(2%)
コムキャスト(2%)
ネットフリックス(2%)
インテル(2%)
シスコシステムズ(2%)

上位陣はすべてテクノロジセクターですね。非テックとしてはペプシコ、アムジェン、スターバックスなどがいます。

個別株でアップル、マイクロソフトをそれなりに持っているので、そこと重複しちゃいますが、他の優良成長株を取り込めることを考えたらOKかなと。

配当利回りは0.5%とS&P平均の1.3%と比べてもかなり見劣りしますが、そこはしゃーないですね。配当より自社株買いを重視する企業も多いですし。

私、最近の自分のポートフォリオのバランスにまあまあ満足してます。いい塩梅。

ナスダックが強い日(グロースが強い日)、ダウが強い日(バリューが強い日)とそれぞれありますが、どちらの日も、総資産は微妙に増えている時が多いです。悪く言うと、飛びぬけて資産が増える日はないんだけどね。

俗に言う「バーベル型」のポートフォリオです。将来の成長に賭けつつ、成熟安定企業にも投資する。

このバランスを大きく崩すつもりはないのですが、今回のFOMC後の債券マーケットを見て、もう少しグロース寄りにシフトした方がいいなと改めて思いまして。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは「2年分のデジタル変革が2ヶ月で起こった」と述べましたが、裏を返せばまだまだデジタル変革の途上ということです。20年分ならまだしも、2年分じゃあまだまだ足りません。

PERはかなり高いものの、今から米テックに投資しても遅くはないと思っています。

が、個別株ではなかなか踏ん切りつかないので、ETFに頼ります。QQQじゃなくてXLKもありかなと最初思ったのですが、XLKはアップルとマイクロソフトへの偏りがさらに酷いので却下しました。