物質的に豊かで普通に働いていれば衣食住には困らない現代の日本。ただ生きるだけではなく、他人から必要とされ自分の存在を承認してくれる存在がないと、なかなか幸せを感じられないのではと個人的には思います。

コンサルタントや医師は労働時間が長くきつい仕事ですが、クライアントや患者さんから信頼を得て頼りにされると仕事にやりがいを感じて止められないと聞きます。私は仕事でそれほどの自己肯定感を持てたことがないので、ちょっと羨ましいです。

D・カーネギーの古典『人を動かす』にも、人を動かす3原則の一つとして「重要感を持たせる」が挙げられています。承認欲求があることはカッコ悪いことではなく普通のことだと認めることが、先ずは大切なのかなって思います。

承認欲求の充足方法として2つあると思います。多数の小さな承認欲求の充足をかき集めるか、少数の大きな承認欲求の充足を目指すかです。

インスタとかでいいね!をもらうのは前者ですかね。やったことないから具体的なことはわかりませんが。後者はたとえば子育てとかかな、ぱっと思い付くのは。

どっちのタイプが幸せかは人それぞれです。

「少数の大きな承認欲求の充足」を取りに行くパターンは投資と同じでリスクがあります。集中投資のリスクみたいなもんで、一つ外れるとそのダメージが大きいです。たとえば離婚して家族離散で生き甲斐を失う、仕事人間が定年を迎えたけど家に居場所がなく生き甲斐を失うとか。まあ定年は予めわかってることだから、いくらでも対策のしようがある気はしますが。「少数の大きな承認欲求の充足」はリスクがある分、実った時の精神的リターンも大きいと思います。

現代はテクノロジーの恩恵もあって、不特定多数の人とコミュニケーションできる場が多くあります。それを利用して「多数の小さな承認欲求の充足」を目指す生き方もあります。リスク低減型で大きな失敗はないのがメリットです。

まあ、一番最強なのは「承認欲求の充足なんて要らねー!」ってタイプですね。社会との関りがなくても、自分の好きなことやってるだけで幸せならそれも一つの生き方でしょうか。

私は陰キャラですがw、こう見えて承認欲求が強い方なので、こういう我が道を行く系の生き方は多分無理です。だから金が十分あっても多分リタイアできないかな。公私ともに忙しい方が合ってるみたいです。「多数の小さな承認欲求の充足」と「少数の大きな承認欲求の充足」の両方を欲しています(←欲張り)。どっちか一つを選べって言われたら後者を取ります。