iPhoneやMacなどのアップル製品を好んで購入する人は馬鹿で情弱だ!、みたいなコンテンツを見かけたことあります。

何でも、アップル製品はとんでもなく粗利率が高く、結果として消費者は原価の何倍ものお金を払わされてぼったくられている、という主張でした。

いやいや、全くもって共感できないですね。

私の発想は逆で、むしろ粗利率の高い高額な製品を買った方が満足度が高いです。単なる満足度だけでなく、コストに対する満足度という点でもです。

売り手が高い粗利を確保できるだけのお金を払って、ガッポリ売り手に儲けてもらう。そうすることで、買い手であるこちらも満足度の高い買い物になることが多いです。win-winです。

私たちは別に原価を買っているわけではありません。価値を買っています。原価に対して値段が高いものはその分付加価値が高いわけで、その付加価値こそお金を払って手に入れるべきものだと思います。

粗利率、営業利益率の高い企業の財務諸表を見ていると、「この会社の製品を買ったらきっと満足度高いんだろうなあ」とよく思います。

売り手が十分な利益を確保できると、アフターサポートなど商品そのもの以外の面でも満足できることが多いです。利益があればこそ、そういう裏方にも投資できる余力が生まれます。また、製品改良のための開発投資も行えます。

最近やや物価上昇の兆しがありますが、日本はまだまだデフレマインドの国です。そんな日本では、ほんの少し平均より多くお金を払うだけで、想像以上に満足度の高い買い物になることが多いと感じます。家具家電、飲食でも。

「これでは売り手はほとんど儲けはないだろうなあ」と感じてしまうような商品を買うよりは、もうちょっと高いお金を払って相応のマージンが乗った商品を買った方が、コストに対する満足度は高くなりがちだと思います。

安物買いの銭失い。この言葉を肝に銘じてます。