堀古氏は低金利、グロース株優勢を予想
ホリコ・キャピタル・マネジメントの堀古さんがブログを更新されています。タイトルは「2021年の10大予測」。
特に興味深いと思った予測が以下の2点
・2021年もグロース株のパフォーマンスがバリュー株を上回る
・長期金利はそれほど上がらない
財政刺激の後押しを受けてエネルギー、銀行、一部娯楽関連などのバリュー株や小型株が上昇傾向です。ついに2021年はバリュー株復活か!という意見もよく見ます。が、堀古さんは否定的です。
あと、長期金利は上がらないと予想されています。具体的には10年債利回りで1.3%が関の山だろうと。
グロース株は金利上昇に弱い
グロース株のアウトパフォームと低金利は表裏一体です。
バリュー株の上昇率が市場平均を継続的に超えてくるということは、つまり長期金利の上昇を予測しているということです。逆に、グロース株が引き続き強いと予想するということは、低金利が持続するという見通しを持っていることです。
この関係性はほぼ確実に崩れないと考えてよいと思います。それくらいにグロース株は金利上昇に弱いです。理論的な話で、金利が上がると将来キャッシュフローの割引現在価値が小さくなるからです。グロース株の株式価値は相対的に将来のキャッシュフローに依存する部分が大きいです。
日々のマーケット変動はファイナンス理論とは無関係ですが、大きな流れは理論に沿うと考えた方がいいでしょう。
2021年はバリュー株とグロース株かどっちが有望か?
と考えるよりも
2021年は金利が上がるかそれとも低位安定が続くか?
と発想した方がいいと思います。
堀古さんは金利は上がらず、結果としてグロース株が強いままと予想されています。
私も堀古さんと同じ意見。2021年もグロース株が強いと思う
んで、私の予想ですが、同じく低金利とグロース株のアウトパフォームが実現する可能性の方が高いと予想しています。同意見です。大変恐縮ながら。
なぜ、そう思うかと言えば物価はさほど上がらないと思うからです。
コロナ禍での政策によって、先進国ではお金がジャブジャブと増えています。紙幣が増発されたということは、シンプルに考えれば貨幣価値の下落、つまり物価上昇というストーリーになります。そう主張する専門家も多いですよね。
ただ、私はマネー流通量の増加よりも、これまでのハイテク関連を中心としたテクノロジーの発達がもたらした生産性向上の影響の方が大きいと思っています。
大勢の人がOffice365を求めても、マイクロソフトの供給が追い付かない事態は起きません。なぜならソフトウェアだから。フェイスブックやネットフリックスも同じく。
ハイテクサービスに対する需要が増えても、供給起因で値上げが起きるリスクは小さいです。もちろん、人気があれば価格を強気に設定できるという意味での値上げはあり得るでしょうが。
ちょっとやそっとのことじゃ物価は上がらない。これは減価しづらい資本ストックが大幅に増えているという経済の構造的な変化が背景にあるので、いつも以上に紙幣を刷ったところで容易に解消するものではないと思います。
喜ばしいことですけどね。マネーストックが増えてもインフレが起きないのは豊かになった証です。
そりゃね、極論ですが国民全員に100万ドル配ったら、さすがにインフレだと思いますよ。みんな我先にとお金を使いまくって、物理的な供給が追い付かなくなって商品、サービスの売値がどんどん引き上げられると思います。
でも、実際はそんなことはあり得ません。GDP比で10%~20%の財政赤字です。大きな金額ですが、ウイルスとの「戦争」であることを考えれば大した額でもないと思います。
2021年も長期金利は恐らくさほど上がらない。したがって、エネルギーなどバリュー株が爆上げしてGAFAのパフォーマンスを上回るストーリーは期待しづらいです。
あくまで予想で実際にはどうなるか分からないので、ポートフォリオは分散します。グロース株もバリュー株も両方持ちます。
自分は最近QQQに資産の60%ベットしました!
Sp500を超えて行きたい!
低金利が続くならQQQはまだ強い地合いが続きそうですね!
米10年債利回りはせいぜい1%台に留まりそうです。
金利上昇を警戒せよという報道は必ずあるものですが、なんやかんや5年10年上がらない可能性も十分あると私は思っています。
その場合、銘柄選別の巧拙もありますが、とにかくマーケットにいることが重要だと思っています。