ウォールストリートジャーナル紙によると、ゼネラルエレクトリック社のジョン・フラナリーCEOが解任されるとのこと。業績不振のため。また、電力部門の「のれん」を最大で230億ドル減損するそうです。

これを受けてGE株価は前日比+9%と大幅高になっています(10月1日深夜2時現在)。

驚きました。フラナリー氏は1年前にイメルト氏からバトンタッチして、これから構造改革を実施するところだったはずです。CEOの成果を1年で測るのはちょっと無理があると思います。たった1年での解任とは、よほどのことです。

こうやって取締役会がスパっと社長の首をすげ替えるところが米国企業の凄いところ、日本企業が決して真似できないところだなと思います。会社はトップがすべてですから。取締役会のもっとも大切な役割はCEOの選任・解任ですが、中でも解任は難しいです。CEOと取締役会メンバーに馴れ合い関係が少しでもあったら、電撃解任なんてできません。

この判断がGEの未来にどう影響するのか私には全くわかりませんが、改めて米国企業のコーポレートガバナンスの強さを感じた次第です。

(関連記事)
米国企業はボード(取締役会)がCEOの首を切る~IBMはなぜ復活できたのか?~