FY21(2021年9月期)決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウォルト・ディズニー(DIS)をご紹介します。

基本情報

会社名ウォルト・ディズニー
ティッカーDIS
創業1923年
上場1957年
決算9月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数190,000
セクター一般消費財・サービス
S&P格付A
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

Liner Networks:ABCテレビ、ディズニー、EPSN、フリーフォームなどの国内テレビネットワーク

Direct-to-Consumer:Disney+、ESPN+などのストリーミングサービス

Content Sales/Licensing:サードパーティーへのコンテンツ販売提供、劇場配給、音楽配信など

Disney Parks, Experience and Products:テーマパーク、リゾート、クルーズなど

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

※純損失だったFY20の配当性向、総還元性向は100%としている

連続増配年数

過去10年の配当成長

割愛

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+18.6%
過去20年(2001~2020):+11.0%
過去30年(1991~2020):+11.9%

バリュエーション指標(2021/12/2時点)

予想PER:30.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:N/A 最新情報はこちら

コメント

ウォルト・ディズニーと言えばディズニーランド、シーといったテーマパークを運営する企業という印象があるかもしれませんが、テーマパーク事業の収入は全体の4割弱です。ケーブルネットワーク、テレビ、映画などのメディア事業で稼ぐ収入の方が多いです。

主なケーブルネットワークのブラントとしてはスポーツ番組のESPN、ミッキーマウスでお馴染みのディズニー、ライブアクション番組などを放送するフリーフォームなどがあります。

ディズニーはメディア事業で大きな戦略転換を実施しました。そのきっかけを作ったのがネットフリックスの台頭。

今までネットフリックスにコンテンツを提供してきましたが、その方針を取り止め、自社で動画配信プラットフォームを確立させました。リスクを取ってコストを掛けてでも自前で配信事業を行うべきという経営判断です。

ディズニーの動画配信サービス”Disney+”は月額6.99ドルとネットフリックスより安価です。ディズニー幹部は当初2024年までに会員数を9000万人にするという目標をウォール街に伝えていましたが、コロナ禍という追い風もあり2021年9月時点で有料会員数は約1.2億人にのぼっています。

もう一つ、ディズニーの事業構造に大きなインパクトを与える出来事がありました。21世紀フォックスの事業資産の取得です。買収額は713億ドル。フォックスのテレビ制作会社、CATVを傘下に収めました。また、フォックスの映画タイトル「トイ・ストーリー」、「スターウォーズ」、「アベンジャーズ」もディズニーのものです。動画ストリーミングのHuluも手に入れました。

スポーツ中継のライブストリームのESPN+も以前から運営しています。

つまり、ディズニーは
Disney+
Hulu
ESPN+
という3つの動画配信サービスを同時に運営することになります。

財務データを確認しましょう。

FY21(2021年9月期)の売上高は674億ドルで前年比+3%。Disney+を含むDirect-to-Consumer部門が+55%と伸びたものの、映画等のコンテンツ販売、テーマパークの収益が伸び悩みました。

FY21の純利益は20億ドルと前年の赤字は脱しましたが、まだコロナ前の水準には回復していません。

FY19に総資産が985億ドルから1,940億ドルに増加しています。21世紀フォックスの買収に伴ってのれんと無形資産が増えました。

事業建て直しのため配当は2020年より一時停止。FY21は自社株買いもゼロに。