監査法人での新人時代で嫌だったのが荷物持ち。クライアント企業に過去の監査調書とか会計監査六法を運ぶんです。めっちゃ重くて手がしびれる。
監査法人って上下関係がある普通のピラミッド型サラリーマン社会です。
会計監査六法という分厚い書物があります。ほぼすべての会計基準が網羅的に書かれてある”クソつまらない”本です。司法で言うところの六法全書みたいなもんです。
会計の勉強大好きで会計士目指す人もいますが少数派です。給料良い方だし、手に職を付けることができるからってのが受験動機の人がやっぱり多いですかね。ちなみに私の受験動機は100%カネですね、お恥ずかしい限りです。
カネに誘惑されて会計士を目指した私Hiroが会計監査六法なんて読んで楽しいわけありません。マジで読んでいて眠くなります。
私、、会計士不適合なんですよね。はっきり言って監査業務は向いていないです。あんな膨大な量の会計基準を頭に入れるんなんてだるくて無理です・・。給料下がったけど転職してよかったと思っています。
(でも会計や簿記を勉強することはおすすめですよ!。仕事や日常生活のあらゆる場面で役立つはずです。)
つまらない会計基準の内容なんてブログで紹介する気全くありません。ただ、一つだけ紹介したいものがあるんです。
それが、『財務会計の概念フレームワーク』という”クソつまらない”法律です。これは数多くある会計基準の更に上位に位置するものです。会計基準の親みたいなもんかな。2006年にできた結構新しいものです。
これも読んでいて眠くなる内容なんですが、ここに書いてある資産の定義だけ紹介したいと思います。
資産とは、過去の取引または事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源をいう。
経済的資源とは、キャッシュの獲得に貢献する便益の源泉をいい、実物財に限らず、金融資産及びそれらとの同等物を含む。経済資源は市場での処分可能性を有する場合もあれば、そうでない場合もある。
『財務会計の概念フレームワーク』より抜粋
うげっ、、やっぱり難しい言い回しですよね。
嫌ですよね、こんなの勉強するの・・。
ちょっと言い回しはインテリ風なんですが、非常に覚える価値のある定義だと思います。
別に暗記する必要はなく、意味を理解すればいいだけですが。
簿記を勉強したことある人はご存知だと思いますが、会計のBS項目には資産・負債・純資産があります。
当たり前のように資産という単語を使っていますが、その資産という言葉の意味は上で紹介した財務会計の概念フレームワークで定義されています。
会計の世界で言う資産とは、経済的資源です。で、その経済的資源とは将来キャッシュの流入をもたらすものだと言っています。
ロバート・キヨサキ氏が『金持ち父さん貧乏父さん』で言っていた資産の定義と同じことを概念フレームワークは言っています。
「資産」は私のポケットにお金を入れてくれる。
ロバート・キヨサキ
概念フレームワークの資産の定義を崩していうと、このロバート・キヨサキ氏の資産の説明になるでしょう。
日本は資本主義社会です。資本主義社会を豊かに生きるためのコツは資本を持つことです。
資本とは上で説明した「資産」と同じ意味です。
「資産」をたくさん持つように努力することで、資本主義社会の勝ち組になれます。
金持ちを目指すんじゃなくて、「資産」持ちを目指すべき。
ちなみに、同じものでも主体によって「資産」になるかならないかが変わります。
また、その「資産」の評価方法も変わります。
例えば、車。
企業が所有する営業車は「資産」です。
なぜなら、その車を使って営業をすることで売上が上がるからです。営業車は企業にキャッシュをもたらす「資産」と言えます。
だから、企業は営業車を車両運搬具という名称でバランスシートに載せて減価償却しています。
家計が所有する車は、、これも一応「資産」です。
なぜなら、中古車販売業者に売却することで換金できるからです。
企業が保有する車は、購入額以上のキャッシュを生んでくれる可能性があります。
一方で、家計が保有する車が、購入額以上で売れる可能性はほぼゼロです。
だから、家計で車を減価償却するのは不適切で常に時価(想定売却価額)で認識すべきです。
投資額以上のキャッシュを生んでくれる「資産」でないと、本当の意味での「資産」とは言えません。
だから、ロバート・キヨサキ氏は「持ち家は負債」だと喝破しました。
家自体は資産なので必ずしも正しい表現ではないですが、彼が言いたいことは持ち家がその購入額以上のキャッシュをもたらす可能性はほぼゼロであり、むしろマイナスが普通だということです。
別に持ち家を買うことが悪いという意味ではありません。家族の幸せのために家を買うことは素晴らしいことだと思います。
ロバートが言っているのは、持ち家を経済的な「資産」になると期待して買うことが愚かだということです。
手ごろな中古住宅が「資産」になることはあるでしょうが、大手不動産会社が販売する新築マンションが「資産」になることはほぼないでしょう。
PS4や任天堂Wiiなどのテレビゲームは普通は資産ではありません。
これらは専ら遊びの道具であって、キャッシュを生みません。
でも、ゲーム動画をアップしている有名YouTuberにとってはどうでしょうか?
ゲーム機は広告収入を生み出します。
ゲームYouTuberにとって、ゲーム機は「資産」です。
何が「資産」になるかは曖昧で主観的なものです。
他の人にとって「資産」ではないものでも、あなたにとっては「資産」になる場合があります。
あなたにとっての「資産」をたくさん持てばいいのです。
作ればいいのです。
でも、、何が自分にとって「資産」になるかなんて、そんなことわからないって普通は思いますよね。
であれば、優良企業の株式を買えばいいです。
優良企業の株式は万人にとって「資産」となるからです。
俺もだいぶ前に金持ち父さん貧乏父さんを読みました。
一番印象に残っていたのがHiroさんも書いている
持っているだけでお金が入ってくるのが資産、
持っているだけでお金がなくなっていくのが負債という概念でした。
思えばこの本を読んでから持ち家信仰はなくなっていったなーと思います。
「金持ち父さん 貧乏父さん」は良書ですよね。
あれは読み易い本に思えて、実は言っていることは相当奥が深いと感じます。
初めて出版されたのは、恐らく私が中学生くらいの頃だったと思いますが、中学生が読んでも理解できないと思いますね。
大人になって読み返すと、「ああ、そういうことか!」って思うことがあります。
これに限らず、歴史に残る良書は時間が経ってから読み返すと新たな学びがあったりしますよね。
「資産とは私のポケットにお金を入れてくれるもの」という定義はとても分かりやすいですよね。
概念フレームワークにも見習って欲しいくらいです(笑)。
私もこの本や他のマネー本を通じて、新築マンションとかは若い内に買わない方がいいなと思いました。
大学生の頃、社会人になったら絶対にスポーツカー買うぞ!って思っていましたが、マネー本に感化されて節約野郎に成り下がりました。
それが良い選択だったのかどうかは、、わかりません。
人生を楽しむために積極的にお金を使うということを、最近忘れているのではと思うことがあります。
>人生を楽しむために積極的にお金を使うということを、
>最近忘れているのではと思うことがあります。
俺も昔はかなりの節約人間でしたが、
堀江貴文氏が「歳を取って大金を持っていても使いどころが少ない、
若いうちにもある程度消費したほうがいい。
今の歳でも焼肉食べようとしたら胃がもたれますもん」
という発言を聞いてからは節約の手を緩めました。
自分へのご褒美っていうと軽々しく聞こえてしまうかもしれませんが、
たまには贅沢をしないと人生楽しくないなーと思うようになりました。
スタバは自分の中では贅沢品なので
Hiroさんがただの節約野郎とは思いませんけどね(笑)
そうそう、私もホリエモンとかの言動を見てジグソウさんと同じこと思っています。
将来が不確実なのは株だけじゃなく、私たちの人生だって一緒ですよね。
不確実な未来のために金を貯め込み過ぎても、楽しい人生とは思えないだろうなって今は思っています。
まあ何が楽しいかなんて人それぞれですが。
スタバは高いですが、消費ではなく投資だと思っています。
カフェ代に金に惜しんでないですね。これは昔からかも。
でもブログをやる前は、スタバよりドトールの方が多かったかもしれません。
スタバでは一番安いアイスコーヒーしか頼まないし、それで3時間くらいいますから、まあ相当価値のない客だと思います、スタバにとっては。
投資を始めたばかり2013年前後は、本当に節約野郎でしたね。
あの頃はひどかったです。
外食なんて論外でした。
あの頃から考えると、今はだいぶ財布の紐は緩みました。
もう食費なんてケチってもしゃあないと思っています。
1000円ランチでも2000円ランチでも、食べたいならお金払って食べる。
この前4000円のうな重食べてきました!@浅草