昨夜、取引を実行しました。医療機器大手のメドトロニック(MDT)とバイオ医薬大手のアッヴィ(ABBV)に20万円ずつ、合計40万円投資しました。

メドトロニックは心臓ペースメーカー、カテーテル、ステント、ニューロ、DM、外科など幅広い製品ポートフォリオを持つ医療機器最大手です。2019年予想EPSは5.1ドル~5.2ドルほどで、PERで言えば17倍ほど。安くはない。まあまあ妥当な金額かなと思って投資しました。

アッヴィはバイオ医薬大手で配当利回り5.4%の高配当銘柄です。2019年予想EPSは約8.7ドルでPERは9倍と製薬会社の中でも特に低いバリュエーションです。ファイザーのPERは14倍ほどあります。アッヴィの低いPERは、関節リウマチ薬「ヒュミラ」という単一製品に売上高の60%以上を依存している、偏った製品ポートフォリオに起因していると思われます。リスクに見合った低PERで、割安とは言えません。大型株が割安で放置されるなんてことは滅多にないもんです。

最初、アッヴィに40万円突っ込もうかと思ったのですが、ビビッてメドトロニックと半々にしました。

これでメドトロニックはポートフォリオの5%に近づいたかな。追加買い増しあと1回か、もしくはストップかな。アッヴィは様子を見つつ追加で買い増すかもしれません。まだ5%未満です。

ちょいとマーケットの雑談。少し相場荒れてきましたね。金利が下がってきました。

それにしても、日経ならまだしもヤフーニュースのトップにも「逆イールド」という言葉が出ていてちょっと驚きました。欧州のネガティブな経済統計をきっかけに金利が急低下しています。ドイツ10年債利回りは▲0.01%と日本と同じマイナス金利に突入しました。米国債も買われて、現在米10年債利回りは2.44%です。

金利低下は株式価値にプラスの側面もあります。債券利回りが下がるということは、競合する株式の益回りも下がる余地が生まれるからです。益回りが下がるとは、つまり株価が上がるということです。一方で、金利低下が株式価値にマイナスの影響を及ぼすこともあります。長期金利の低下が、利益成長の低迷、リセッション入りの可能性を示唆する時です。

現在は後者のようです。逆イールドになっています。FRBの政策金利の影響を受ける短期金利よりも、マーケットが決定する長期金利の方が低くなっています。一般的には、長期債の利回りは短期債のそれよりも高いです。長期間のインフレリスクを負担する分、追加のプレミアムを要求するのが普通だからです。

にもかかわらず、長期金利が短期金利より下落しているということは、マーケットが将来FRBが利下げを余儀なくされるであろうことを予感しているということ。利下げをする時とは、経済が悪化して金回りが悪くなる時です。

EPS成長の鈍化を懸念して株は売られたようです。このまま株価は落ちるのか、それともまだ上昇ペースに戻るのか、それはわかりません。ただS&P500指数のPERを見るに、楽観できる状況ではないと認識しています。

そんな中、40万円も追加投資するか悩みましたが、相場のことはわからんってことで、マーケットに資金を放り込みました。

メドトロニックもアッヴィもヘルスケアセクターの優良企業だと思っています。そこそこ妥当なバリュエーションで買えば、長期では報われるだろうと信じてます。メドトロニックはもうちょい安くなるのを待ちたい気持ちもありましたが、そう言ってると往々にして買えないので(過去の経験上)、もうポチッとやっちゃいました。

ふー、色々と出費もあって結構現金減ってきたな。米国株のバリュエーションが高い中、ここまで現金比率下げて大丈夫なものかと心配にもなります。金利が邪魔なんだよな~(笑)。この低金利が投資判断を難しくします。低金利が低インフレを意味するなら株は「買い(ないし中立)」だと思うんですが、そうではなくって経済低成長を意味するなら「売り」だと思うんですよね。まあ、考えてもわからんので、コツコツ投資を継続していくつもりです。