久しぶりに米株が暴落しましたね。

ジャクソンホールでのパウエルFRB議長のタカ派よりの講演内容を受けて、米株3指数はすべて3%超の急落。セクター別に見てもすべてのセクターが下落しました。

ダウ平均:▲3.0%
S&P500:▲3.4%
ナスダック:▲3.9%

株価に注目が集まりがちですが、個人的に興味深いと思ったのが債券市場の動きです。短期債の利回りはやや上昇したものの、10年債利回りはほぼ横ばいで3.0%のままでした。

パウエル議長は当面金融緩和はできないだろうという見通しを表明しましたが、債券投資家はパウエル氏の見解をほぼ無視しているように見えます。

まあFRBは「インフレは一時的」なんて自信ありげに言ってたくらいなので、マーケットがパウエルさんの予想を頼りにしないのも仕方ないことかな。

コロナ禍は過去に例を見ないマクロ経済環境を作り出してしまったので、一流の経済専門家も未来を正確に予測できなくて当然です。

こういう時は特定の識者の意見よりも、大衆の総意の方が精度が高いものです(債券マーケットは大衆というよりプロ市場ですが)。

朝起きて株価暴落を確認後、すぐに債券利回りをチェックしましたが、利回りが全然上がってなかったのでほっと安心しました。

いずれ今の供給水準に合わせて需要が縮小し、インフレは徐々に抑制され、金利もこれ以上の急な上昇はない。パウエル氏がなんと言おうと、これが債券投資家が描くメインシナリオなんだと思います。

債券利回りが上がってなかったので為替も落ち着いていると期待してたのですが、思いのほか円安ドル高が進んでました。昨夜円はドルに対して1%ほど安くなり、現在1ドル137円台後半。

米国債利回りは上がってないのに、円安ドル高は進んじゃいましたね。

最近よく見られる「米株下がったけど、円が安くなって日本人投資家には買い場にならない」がまた起きました。

なんやかんやで今年もあと4ヶ月ですね。やはり今年はNISA枠を埋める程度の投資で終わるかな。

そういえば、NISA枠が拡充されるかもというニュースをチラ見しました!

一般NISA枠は倍の240万円という情報も。来年以降に備えるという意味でも、今年は預金のまま残しておいてもいいかなと改めて思ってきました。