ブルーウェーブってどこかで聞いたことある言葉だなあとずっと思ってたんですけど、オリックスですね、プロ野球の。昔の話ですが。イチローがいた頃です。

というのはどうでもいいのですが、米国でまさかの「ブルーウェーブ」が実現しちゃいましたね。

ジョージア州の上院議員決戦投票で2議席とも民主党候補が当選。上院議席は共和党50、民主党50ですが、同票数の場合は副大統領に決定権があるので事実上民主党が過半数という状態になりました。

大統領、下院、上院すべて民主党になり晴れて「ブルーウェーブ」実現。

「ブルーウェーブ」は株式価値にプラス面とマイナス面があります。

プラス面は拡張的な財政政策が議会を通りやすくなり、マネーストックがますます増加する可能性があることです。

手始めに米国民一人当たり2000ドル現金給付が実施されそうです。いいね、羨ましい。4人家族なら100万円弱ですね。口座残高が増えたらみんなお金を使いますから、企業の売上、利益も上がります。結果、株主は儲かります。

マイナス面は金利上昇と増税のリスクが高まることです。

財政支援によって供給を大きく上回る需要爆発が起きればインフレになり、長期金利が上がるかもしれません。また、バイデン氏は富裕層や投資家の税金負担を重くする方針です。

これらは株主利益にとってマイナスです。増税が意識されがちですが、金利上昇の方が怖いです。もし長期金利が2%、3%台に乗せることがあれば、テスラやアマゾン、アップルのようなハイテクグロース株は叩き売られること間違いなしです。債券と競合しがちな高配当株(ベライゾンやコカ・コーラなど)も売られるでしょうけど。

なんですが、個人的にはその可能性は低いと見ています。上院は共和党と民主党で議席数が半々なわけで、一人でも離反者が出れば法案は通りません。数兆ドル規模の財政政策をポンポン打ち出すのは難しいと思います。

いま10年債利回りは1.1%台まで上がってきましたが、このままグングン2%、3%台まで上がっていくことはないと思います。

「ねじれ」よりも「ブルーウェーブ」の方がグロース株にネガティブではありますが、グロース株→バリュー株のローテーションを引き起こすほどのインパクトはないと思います。

そんなわけで、私はハイテクなどのグロース株が強いだろうという2021年の相場観を変えていません。素人意見ではありますが。

今、半導体業界で投資銘柄を検討中です。投資候補のTSMCやAMATなどの株価がドンドン上がっているので、ちょっとソワソワしてます。。