新型コロナウイルスが他のすべての話題を置き去りにしていますね。何もなければ今頃ウォールストリートジャーナルは大統領選で持ちきりのはずですが、紙面はコロナ一色です。サンダース議員の撤退すらサラッと触れられるくらい。トランプ大統領が再選する可能性が高いでしょうね。

さて、すっかり忘れられた話題として仮想通貨があると思いませんか。ビットコインって今いくらくらいなんでしょうか。ニュースとかで全く見かけないからサッパリです。久しぶりにチェックしたらS&P500指数みたいなチャートでしたw。

久しぶりにビットコイン(仮想通貨)の話題をしよーかなと思ってブログ書いてます。

私はアンチ仮想通貨です。ビットコインが通貨として広く利用される未来は一生こないと思っています。米ドルや日本円に取って代わることはないですよ。投機のネタとして扱われるだけだと思います。ブロックチェーンの技術自体は多方面に応用ができて価値があるみたいですが(詳しいことは理解できないが)、仮想通貨が現代の貨幣としての役割を担う日は一生訪れないと思います。

なぜそう思うのか?

一番の理由は仮想通貨は信用貨幣としての役割を担えないからです。

ビットコインの新規発掘にはコストをかけてマイニングを行う必要があります。また、発行枚数は2100万枚という上限があります。この希少性が通貨としての価値をもたらしていると言われますが、通貨に希少性なんて必要ありません。なぜなら、現代の貨幣は金銀等の希少な実物資産ではなく、見えない信用データでしかないからです。

新型コロナウイルスの感染が拡大していることから、世界経済はストップし、米国では失業保険の申請が1500万を超えています。多くの人が職を失っているわけですが、そういう人に限って1か月分の生活費すら持っていないことがあります。そこで、アメリカ政府は2兆ドル規模の財政支援を行うことを迅速に決定しました。実際に国民に現金を給付する策も含まれます。

これはつまり米ドルを刷って経済に放り込むということです。ヘリマネに近いです。こんなことができるのは、米ドルが信用通貨だからです。もしアメリカ経済がビットコインで回っていたとしたら、2兆ドル規模の財政支援はできなかったでしょう。なぜなら、ビットコインは採掘にコストが掛かり、発行枚数に上限のある有限な希少財だからです。自由に刷れないのです。

ビットコインが米ドルに取って代わっていたら、職を失った人々を支援できず、今頃アメリカ経済は崩壊して大恐慌の再来どころではなくなっていたと思います。ビットコインが通貨の覇権を握ることは起こり得ないでしょう。