永遠の愛(笑)

結婚式というか結婚披露宴と言うんでしょうか、この二つの違いもよくわかっていませんがw、とにかく大勢の友人、同僚、親戚の前で結婚のお祝いをしてもらうなんて絶対に嫌です。結婚式はやりたくない。

学生時代から10年付き合って結婚したなら永遠の愛云々かんぬん言うのもまだわかります。でも、この年(いま33歳です)になって友人の紹介やマッチングアプリで知り合って、お互いの利害が一致して付き合って結婚しただけなのに、永遠の愛を誓うとか(笑)です。人前で「誓いのキス」とか絶対に無理。恥ずかしいどころじゃないです。

「若くてかわいくて見た目は結構タイプだし、仕事もしっかりやってるから将来専業主婦になると言い出すリスクは小さそうだな」、とかこっちは考えます。「会計士で収入も私より上で生活は安定しそうかな。見た目はそんなカッコよくなくてタイプではないけど、最低限の清潔感はあるからOKかな。」とか相手は考えたのかな。

20代後半以降の男女付き合いってこんな感じじゃないですか。ナンパとかじゃない限り。社内で出会う、紹介(合コン含む)、マッチングアプリの3つが主な出会いの場かなと思いますけど、直感的な好き嫌いで付き合うことってそんなに多くないです。男は見た目がタイプなだけでアタックすることもあるけど、女性側はほぼないと思います。みんな計算してますよ。それが普通ですね。

そういう損得計算があって結婚するのが当然。将来の生活がかかってるわけだから。そんなのこっちも周りもみんなわかってます。敢えて言うことはないけど。それなのに、お互いの好きなところとかをみんなの前で司会のお姉さんに言われて、自分の過去の姿をスライドショーで見られるとか、ちょっと耐え難いものがあります。

友人、同僚の時間泥棒、お金泥棒になりたくない

結婚式をやりたくない理由がもう一つあります。呼びたい友人がいない、同僚は呼びたくないという点です。

女性ってホントに横の繋がりがありますよね。いま誰と付き合っているか、今日どこにデートに連れて行ってもらったとか、そういう情報を逐一母親や友人と共有してます。だいたいみんな結婚式には友達をたくさん呼んで祝福されたいと言います。

私は親にも友人にもプライベートなこと、ましてや恋愛のことなんて一言も話さないです。もちろんこっちも聞かない。彼女いるのいないのくらいは話の流れ聞くことはあっても深追いはしない。興味ないから。仕事や投資の話の方が楽しいし。

結婚式に友人のフリをして参加するサービスがあるんでしたっけ。詳しく知りませんが、そんなサービスがあると聞いたことがあります。あれ需要があるのよくわかります。特に男側は呼ぶ人いないことってありますよね。まあ私ほど友人がいない人は稀だとは思いますがw。

会社の同僚を呼べばいいのでは、と思うかもしれません。ダメですね。私はこれをもっとも避けたいです。会社の人とはビジネスパートナーという意味ですごく仲が良いですから、呼べば多分来てくれる人が多いと思います。それくらいの信頼残高が貯まっている自信はあります。

でも呼ばない。呼びたくない。大切な仕事のパートナーだからです。大切にしたい人間関係だから呼びたくないんです、逆説的ですが。

価値ある人間関係って何だと思いますか?

毎週末一緒に飲みに行く関係でしょうか。私はそうではないと思います。なるべく相手の時間とお金を奪わないこと。困っている時に助け合えること。この2つだと思います。つまり、相手にとって利益のある存在になるということ。もちろん、これはお互い様である必要があります。人間関係はギブアンドテイクですから。

特に時間を奪うことには神経質です。自分が奪われる分にはまだいいですが、自分が奪う側にはなりたくないです。

だから、たとえば本決算が終わった後の打ち上げ(若手同士の)ですら開催を躊躇します。私は決算実務部隊のリーダー的な立場ですし、「決算お疲れ! みんなでパーっと飲みに行かない?」って言えば多分みんな来てくれます。「Hiroさんが飲み会するとか珍しい!行きますよ!」と言って来てくれると思います。

でも本心から行きたいと思ってるのか、その真意は計り兼ねます。早く帰って子どもをお風呂に入れたい思っている人や、帰ってゲームしたいと思ってる人もいるかもしれない。飲み会が価値ある時間と思ってないけど、無理して参加している人は一定数はいるでしょう。かつての自分にもそんな時があったように。

そう考えると、簡単には飲み会なんて開けません。せいぜい年1回です。四半期決算の度にやるのは気が引けます。そんなわけで、私が今の立場になってからチームの飲みニケーションは激減しました。飲み会なんてしなくても、仕事は円滑に回りますよ。

気にし過ぎかもしれませんね。こんなことばかり考えてたら、誰も何も誘えなくなります。でも、私は気にしちゃう性格なんですよ。誰かを飲み会等のイベントに誘うということは、その人の時間を奪うということです。その意識が常にあります。

こうゆうことを考え過ぎて、よほどのことがないと自分から遊びに誘わないから、私はほとんど友達がいなんだと思います。でも、それで構わないです。休日に一緒に遊ぶ友達はいなくてもいい。趣味は一人でやれるものが多いし。

あ、で結婚式の話なんですけどね、結婚式に呼ぶってことは、休日の貴重な時間をほぼすべて奪うことになるじゃないですか。しかも、ご祝儀という名目で数万円のお金まで頂く。時間泥棒とお金泥棒を同時にやっちゃうわけです。

平日働いている社会人にとって土日の時間ってプライスレスじゃないですか。趣味を楽しんだり、デートしたり、家族サービスしたり、各々大切に時間を使いますよね。その大切な時間を自分なんかの永遠の愛(笑)を誓うイベントの参加に使ってもらうなんて、そんなのあまりに申し訳ないです。

CFOや部長なんて呼ぼうものなら、今後5年は転職できません。今の会社に忠誠を尽くす義務を感じます。それくらいの罪悪感を覚えます。

お互い様ならまだいいんですけどね。でも、私は会社の同僚の結婚式に参加したこととかほぼないですから(そもそも結婚する人が少ない)。なのに自分が呼ぶのは無理です。人間関係はギブアンドテイク。結婚式に参加してもらうというのは、相手からもらうギブがあまりに大きすぎて私には受け止め切れません。

そんな考えがあるもんだから、私は大規模な結婚式(披露宴)はしたくないです。ただ、特に女性側が今まで育ててくれた両親、親戚に感謝の想いを伝えたいというのはわかります。だから身内だけのこじんまりした式なら構わないです。

いつか結婚という話が出た時にここは口論になること間違いなしです。ですが、絶対に譲れないところです。コロナのおかげというと不謹慎かもしれませんが、少なくとも数年はでっかい披露宴は控えようというムードですかね。ありがたい。リモートワークといい、個人的にはコロナ禍による社会の変化は追い風です(投資成績には逆風ですが!)。