資産効果という言葉がありますよね。株式や不動産など保有財産の時価が上昇すると、個人消費が増加するというもの。逆も然り。この資産効果に上手く乗っかれば、投資と消費のバランスが良くなるんじゃないかなって思います。

株価が上がった時は「よっしゃ! 儲かったで(含み益だけど)。今日だけで月収の半分くらいの値上がりだな。奮発して後輩連れて焼き鳥でも行くか!」てな感じで、いつもより財布の紐を緩めるのはいいことかも。「模範的」サラリーマン投資家は、そんな心理には負けずに常に消費より投資を優先させるのかもしれません。でも、将来だけじゃなくて今も大事。てか今の方が大事。たまには刹那的に生きるのも気持ちいいもんです。普段はどうしても節約志向が抜けないからなあ。

株価がうなぎ登りの時は往々にしてマーケットは楽観思考に陥っていて、株価は割高になっている可能性が高いです。なので、こういうときこそ投資より消費を優先させるのは妙案だと思いませんか。高値を掴むくらいなら美味しいご飯を食べよう、という発想です。もちろん上昇局面=割高と一概に言えるわけじゃないですけどね。あくまで可能性の話です。

逆に株価が暴落した時はギュッと財布の紐を締める。「ああ、1カ月のお給料相当が一夜で溶けていく~(>_<)」なんてことは、投資を始めたら年に1度ぐらいは遭遇します。昨年末みたいな時ですね。ああいう時は”負の”資産効果を発揮して、消費を抑えて節制して少しでも多くの投資資金を蓄える。そして、怖いけど下落中のマーケットにその資金を投入する。そしたら、結果として割安なタイミングで多く投資できる、、かもしれません。

資産効果、負の資産効果。この2つは嫌でも発動します、普通の人なら。景気が良い時はたくさんお金を使おうと思うのは普通のことですからね。ボーナス増えたらちょっとご褒美でも買おうと思う人は多いでしょう。

ところで私の場合、負の資産効果がちょっと一般的ではないなあと自覚しています。株価が暴落して株式時価が1日で30万円、多い時では60万円くらい下落する時もあります。実際にこれまで経験してきました。ネット証券の画面を開くのが嫌なので実際には確認しませんがw、多分これくらい下落してるはず。

こういう時、確かに株価が下がったから消費を控えようという発想もありますが、度を超えると開き直ります。「1日で50万円も資産が目減りしてもうた。 ああもう日々の節約がアホらしくなるわ! どうせ50万減ったんだし、今夜2万円使っても損失は大して変わらん。▲50万円か▲52万円かなんて誤差やな。うっしゃ、今日は株のことは忘れて後輩連れて焼肉でも行くかー」ってなる時があります。実際このパターンで、焼肉おごったことが何度かあります。

株価が下落している時は、焼肉行かずに投資資金を蓄えた方がいい。株価が上がってウハウハの時に気分よく飲みに行く方がリターン向上に繋がりやすいし、何より精神的にも健全です。ヤケ酒よりも楽しく飲んだほうがいいですからw。

というわけで、僕はこの資産効果・負の資産効果を意識的に使っていきたいです。意識しないと使えないところがあります。株価が上がってもあまりパーっと使おうと思わないし、さっき言った通り逆に株価が下落した時にパーっと使いがち。逆やな、逆にならんとな。