長期投資はつまらないもの。自分なりに楽しみを見つけて飽きずに投資を続けていきたいです。ブログ運営はその一環かな。

水瀬ケンイチさんの「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」の発想が好きです。毎月定額をコツコツ投資するんだけど、その月内でなるべく割安に買えるタイミングを自分なりに探るというもの。

ちょっと水瀬さんの発想を真似してみました。決算発表前日の1月24日にアッヴィ(ABBV)とコルゲートパルモリーブ(CL)にそれぞれ20万円ずつ投資しました。完全に運頼りだけど、決算内容が良ければ結果として月内で割安なタイミングで買えることになります。逆に、決算が悪ければ株価が下がるので月内の割高を掴んでしまうことになります。

別にふさげているわけではありません。買い値なんてどうでもいいと思っているわけでもない。ただ買うと決めたら、月内の数%の株価の動きなんて気にしてもしゃーないと思っているだけです。

というわけで、投資予定だったABBVとCLの決算発表が被っていたこともあって、土曜朝の楽しみのために前日に投資しました。昨日は早めの22時に就寝し(NYマーケットが開く前)、今日は朝5時に起きました。珍しく早起き。休日に早起きすると気持ちいいですね。

朝起きて先ずすることは、歯磨きでも洗顔でもなくもちろん株価チェック。恐る恐る、スマホを手に取り株価アプリを開きます。「お、ハイテクとエネルギー中心に株価は全体的の好調じゃん。アップル3%も上がってるやん!よしよし。」

「さてさて、先ずはアッヴィの株価をチェックしよう。決算はどうだったのかなー。」

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△6.2%!!

は~、決算悪かったのね。がっくし。せっかく早く起きて気持ちいい土曜の朝だったのに、一気にテンション落ちるわ。。

でも、これが現実。きちんと決算という現実に株主として向き合わないと。会社のビジネスの経済的責任を負うのは株主なんだし。アッヴィのホームページを開いてIRページを確認しました。

ふむふむ、年間の調整後EPSは7.91ドルか。アナリスト予想(7.96ドル)をやや下回ってるな。2019年の調整後EPSガイダンスは8.65ドル~8.75ドルか、まあ悪くはないけど良くもない。

通年の「ヒュミラ」の売上高は199億ドルで8%伸びている。気になったのは、第4四半期の米国外での「ヒュミラ」の売上高が15%も減少していること。バイオシミラーにシェアを奪われたとのこと。


Internationally, HUMIRA sales declined 14.8 percent operationally due to direct biosimilar competition in certain international markets.

アッヴィHPより

一夜で6%の下落か。20万円投資したので1.2万円が吹っ飛んだ計算になります。

株式投資は何もしなくてもただ株を持っているだけで儲かる素晴らしい不労収入源ですが、裏を返せば何もしなくてもお金を失うリスクもあるということです。特に短期では。今のところアッヴィは保有継続です。長期ではそれなりに報いてくれると信じて。

ところで、アルトリアの株価が一段と下がっているが・・

ちょっと話が変わるんですが、アルトリアグループ(MO)の株価が一段と下がっているような気がします。最近仕事が忙しくて、S&P500とセクターETFの株価くらいしかチェックしてませんでした。

48ドル前後で推移していたと記憶していますが・・。株価推移見たら今週初めに44ドル台まで急落していたんですね。またFDA絡みでしょうか。一応、WSJやブルームバーグのニュースは毎日会社でチェックしていますが、特にタバコ関連のニュースはなかった気がしますが。まあ、いいや。

いや~、MOも下げがきついですね。私は結構な額保有してますので、ダメージが大きいです。

これ、最近日経にあった記事です。

日本の話ですけど、喫煙人口は10年で3割も減っているとのこと。米国も嫌煙の流れは日本と同じ。喫煙人口が大きく増えることはないでしょう。

タバコ会社は超高収益です。高い利益率を維持できるのには相応の理由があるはずで、その高い収益性は維持される可能性が高いです。儲かる事業は競合が寄ってたかって参入してくるもんです。アマゾン、マイクロソフト、IBMなどのハイテク大手がクラウドビジネスでバチバチ争っていますが、それはクラウド事業が儲かるからです。アマゾンのセグメントPLを見ると一目瞭然です。

儲かる事業を他社が黙って見ていることは普通ありません。甘い蜜を求めてみんな寄ってきます。そうやって価格競争が始まって利益率が下がっていくのが普通です。そういう経済原理が働かずに、特定の企業が超過利潤を得続けているなら、それには何か特別な理由があるはずです。法律とかブランド力とかネットワーク効果とか。

アルトリアのPLやキャッシュフロー見ると、すっごく儲かっているのがわかります。初めてPL見た時は「タバコビジネスってすげえな~」って感心しました。

過去何十年も高い利益率、ROEを維持できるビジネスの特性は、これからの10年20年で急に変わる可能性は低いです。なので、高収益を続けているタバコ会社は長期保有に向いていると思います。

ただ、いくら粗利率が高くても、売上高が衰退していけば株主は報われないです。PERが一桁なら多少衰退しても大丈夫そうですが、今のアルトリアのPER(10倍ちょっと)ではそこまでは許容できません。

喫煙人口が減るなら単価を上げないと売上は減ります。この低インフレ時代にどこまで値上げできるものか。MOへの投資は継続していくつもりですが、儲かるタバコビジネスだからって楽観はできません。

とは言え、MOは魅力的なバリュエーションと言えるまで株価は落ちているようにも見えますけどね~。まあ、私はすでにポートフォリオの5%超保有しているので、当面買い増す予定はありません。