2021年の配当総額は8,550ドル(年間平均1ドル111円換算で95万円)でした。前年2020年の配当は8,609ドルでしたので、前年比でマイナスでした。

配当が前年比でマイナスとなったのは今年が初めてでした。

FY21、FY20それぞれの銘柄別の配当(分配金)は以下の通り。

(単位:米ドル)

ティッカー FY20 FY21 増減
MO 1,065 1,096 31
PM 947 975 28
XOM 773 775 2
HDV 582 276 -306
VZ 544 138 -406
ABBV 509 608 100
VIG 413 516 102
BLK 407 463 56
CSCO 393 99 -294
KO 385 370 -16
PEP 384 407 23
JNJ 358 377 19
WFC 282 -282
MDT 278 300 22
AAPL 184 197 13
MCD 182 278 96
SLB 175 35 -140
UNP 142 298 156
LMT 138 318 180
GIS 118 -118
IBM 97 -97
MSFT 92 138 46
PFE 87 -87
ABT 56 135 79
VYM 19 130 111
CMCSA 87 87
HD 73 73
LOW 58 58
PG 141 141
QQQ 8 8
SBUX 121 121
TXN   134 134
総計 8,609 8,550 -58

HDV、ベライゾン(VZ)、シスコシステムズ(CSCO)、ウェルズファーゴ(WFC)、IBMなど高配当銘柄を売却したことが配当減少の主な原因であることがわかります。

これらの銘柄の売却資金でQQQ、ホームデポ(HD)、ロウズ(LOW)、スターバックス(SBUX)などを買いましたが、いずれもS&P500指数と同程度ないしそれより低い利回りです。

米株を始めた当初は利回りが高い銘柄を好んでいましたが、それではいけないと気が付き、今の利回りよりも将来の成長を期待できる銘柄への入れ替えを進めました。コロナ禍の暴落をきっかけに一気に入れ替えました。

その結果、想定通り今年の配当は減少しました。コロナ禍で減配になったわけではなく、自分の投資方針転換が配当減少の理由です。

いくつかの失敗を経て、投資は現在の利回りではなく将来の成長を買うべき、という当たり前の発想に至りました。成長株はどうしてもPERが高くなりがちなので、バリュエーションの確認は必須ですが、長期的に見れば平均よりちょこっと高い程度のPERはペイできる可能性が高いと考えています。

今年、超高配当のアルトリアグループ(MO)をすべて売却してしまったので、2022年の配当は恐らく今年よりも減ってしまうでしょう。既存銘柄の増配や追加投資を加味しても、せいぜい横ばいが関の山かなと予想してます。

私は配当が好きです。不確実なキャピタルゲインを期待するよりも、確実にキャッシュで投資利益を確定させたい気持ちがあります。しかし、長期でのトータルリターンを追求するならその発想はほどほどにしないといけないと自らを戒めています。

4千万円運用してもインカムが100万円に届かないとは寂しいもんです。それでも、私のポートフォリオ全体の配当利回りは2.2%ほどでS&P500平均よりは高いです。米10年債利回りが1.5%しかない時代ですから、2%の利回りでも有難いと思わないとですね。