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[XLV]はヘルスケアセクターの米国優良企業を集めた低コストETF

   

※データ更新(2017年11月2日)

シーゲル教授は20世紀後半に高リターンを残したセクターとして、生活必需品・ヘルスケア・エネルギーの3つを挙げています。中でも最も高リターンだったのがヘルスケアです。

21世紀、日本を初め先進国共通の課題である高齢化。癌や生活習慣病の患者数は上昇し続けると予想され、これらの分野で高い開発力を持つヘルスケアセクターのトップ企業の業績は期待できるでしょう。

ヘルスケアセクターの企業が社会から求められる役割は益々高くなる一方です。2017年11月現在、米国ヘルスケアセクターは情報技術、金融に次いで3番目に大きいセクターとなっています。

そんなヘルスケアセクターの有力米国企業にまとめて投資できるETFが、ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLV)です。

XLVがどんなETFなのか紹介します。


  XLVはこんなETF

概要

ヘルスケア・セレクト・セクター指数の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標としています。

 

経費率

0.14%

非常に良心的で低コストな設定です。安心して長期保有できます。

 

組入銘柄数

62銘柄

銘柄数は数千も膨大に分散投資しても意義は薄いです。概ね20銘柄以上あれば、分散投資によるポートフォリオのリスク低減効果は期待できます。

62銘柄とはETFとしては少なくて不安に感じるかもしれませんが、全く問題ありません。むしろJ&Jなど優良株の比率が高まるという点で好ましいくらいです。

 

上位構成銘柄

ティッカー 銘柄名 比率
JNJ ジョンソンエンドジョンソン 12.0%
PFE ファイザー 6.7%
UNH ユナイテッド・ヘルス・グループ 6.6%
MRK メルク 4.8%
ABBV アッヴィ 4.6%
AMGN アムジェン 4.1%
MDT メドトロニック 3.5%
BMY ブリストル・マイヤーズ・スクイブ 3.3%
GILD ギリアド・サイエンシズ 3.1%
ABT アボット・ラボラトリーズ 2.6%
LLY イーライリリー 2.5%
CELG セルジーン 2.5%
TMO サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック 2.5%
BIIB バイオジェン 2.2%
AGN アラガン 2.0%
AET エトナ 1.9%
DHR ダナハー 1.8%
ANTM アンセム 1.8%
CI シグナ 1.6%
SYK ストライカー 1.6%
BDX ベクトン・ディッキンソン 1.6%
ISRG インテューイティブ・サージカル 1.3%
HUM ヒューマナ 1.3%
BSX ボストン・サイエンティフィック 1.2%
ESRX エクスプレス・スクリプツ・ホールディング 1.2%

上位10社構成割合:52%
上位25社構成割合:78%

 

構成銘柄トップはジョンソン&ジョンソン(JNJ)です。医療機器から医薬品、一般消費者向けまで多様なブランドを保有する言わずと知れた総合ヘルスケア企業です。2017年JNJの株価はXLVよりも上昇しており、構成割合は12%まで上昇しています。

2位のファイザーと4位のメルクは、世界的な製薬メーカーです。2016年度売上高は、ファイザーが世界トップ、メルクは4位でした。両社とも高い収益力を持つ優良銘柄です。

がん治療薬「オプジーボ」を持つブリストルマイヤーズ・スクイブもいます。

医療機器メーカーのメドトロニック、アボット・ラボラトリーズも上位に含まれます。

米国のヘルスケア業界を代表する企業ばかりです。

産業別構成比

医療機器よりも医薬品やバイオテクノロジーの比率が高いです。

 

売買回転率

8%

S&P500ETFよりも高い回転率ですが、特に問題はないでしょう。

ヘルスケアセクターは、特にトップ企業群は今後も業界を支配し続けるでしょう。参入障壁は高いです。売買回転率は低いまま推移するはずです。M&Aによる再編はあるでしょうが。

 

分配金利回り

1.5%

やや低い印象です。私はヘルスケアセクターETFはこの低い分配金利回りがネックとなって投資を見送りました。

ジョンソンエンドジョンソンやファイザーといった上位銘柄は2~3.5%ほどの配当利回りがある高配当企業ですが、下位の構成銘柄には配当利回りが0%台や無配の企業まであり、分配金利回りを引き下げています。

 

過去10年リターン

年率10.6%(配当込み)

非常に優秀な成績です。S&P500平均の7.8%を2%弱アウトパフォームしています。

 

  ヘルスケアセクターは将来有望

私は低い分配金利回りを懸念してXLVは買わないと決めました。そして、恐らくこれからも買うことはないでしょう。長期投資であれば、少なくともS&P500平均よりは高い分配金利回りは欲しいと考えています。

個人的にはヘルスケアセクターはETFよりもジョンソンエンドジョンソンやファイザーなどの優良高配当企業を、個別銘柄として保有したほうがいいと考えています。

とは言え、これはあくまで素人投資家である私個人の勝手な判断です。XLVの過去の実績は素晴らしいです。ヘルスケアセクターに分散投資する上でXLVは大変便利な商品です。

ヘルスケアは20世紀後半もっともリターンが高かったセクターです。これからの世界的な高齢化に伴い、製薬企業や医療機器メーカーには大きな業績拡大が期待できます。やや低い分配金利回りが気懸かりなXLVですが、将来有望だと思います。

 

 

2017年11月現在、トランプ相場は衰えを知らず株価は右肩上がりを維持しています。S&P500指数は2017年初来15%も上昇しています。

しかし。
ヘルスケアセクターは最近不調です。

セルジーンは、2020年の中期経営目標を下方修正したことを受けて20%以上暴落しました。メルクはがん治療薬「キイトルーダ」の欧州承認申請の取り止めを発表し10%以上暴落しました。ギリアド・サイエンシズはC型肝炎治療薬の売上見通しを下方修正し株価は軟調です。

アマゾンが医薬品市場へ興味を示していることもリスク要因です。

XLVは2017年S&P500を一貫してアウトパフォームしてきましたが、年末にかけてリターンが落ちつつあります。しかし、今のヘルスケアセクターの不調は長期的に見れば買い場かもしれません。

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