※2020年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウェイスト・マネジメント(WM)をご紹介します。

基本情報

会社名ウェイスト・マネジメント
ティッカーWM
創業1987年
上場1988年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数48,250
セクター資本財
S&P格付A-
監査法人EY
ダウ30×
S&P100×
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

ほぼ米国内

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

18年

過去10年の配当成長

年率+4.0%

この10年で配当は1.5倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2011~2020):+15.6%
過去20年(2001~2020):+10.3%
過去30年(1991~2020):+8.7%

バリュエーション指標(2021/6/19時点)

予想PER:25.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

コメント

ウェイスト・マネジメント(WM)は北米最大の廃棄物処理会社です。創業は1987年と私と同い年。

日本人には全く馴染みがない企業かもしれませんが、密かに注目しています。というのも、Market Hackを運営されている広瀬氏が保守的な銘柄としてピックされており、また『千年投資の公理』という大変勉強になる投資本の中でも、広い経済的な壕(エコノミック・モート)を持つ企業として紹介されていたからです。

事業は以下の4つに区分されます。
・廃棄物収集
・移送
・埋め立て
・リサイクル

米国南部を中心に廃棄物を収集、移送ステーションで管理し、最終的には249ある埋立地に運びます。ただ廃棄物を埋立処分するだけでなく、分解の過程で自然発生するガスを回収し、電力を作るビジネスもやっています。また、紙、ガラス、プラスチックなどの材料としてリサイクルもしています。

廃棄物回収先としてもっとも大きいが商業施設、次いで工業施設、一般家庭となっています。日常生活より仕事で出るゴミの方が多いみたいです。

売上はほぼすべて米国内ですが、一部カナダでの収入もあります。

財務データを見てみましょう。

FY20の売上高は152億ドルで前年比▲1.5%の減収。コロナ禍で住宅でのごみ回収量は増加したものの、オフィス向けの低迷を相殺し切れず。

キャッシュフローは安定しています。営業CFマージンは20%超。

総資産の9割弱が固定資産で、主な内容は埋立地やゴミ収集車両といった有形固定資産です。土地は減価償却しないから、減損しない限りBSに残り続けます。のれんの金額もそれなりにあります。

連続増配年数は18年。ここ最近の増配率はそれほど高くはありませんが、安定はしています。最近は少ないものの、自社株買いも継続的に実施しており、発行済み株式数はこの10年で1割減。