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米国はさらなる景気拡大か!?、それでも一般消費財セクターへの過大な投資は控えるべき!

      2016/11/09

10月の雇用統計では、引き続き労働者の順調な増加が確認されてFRBも胸を撫でおろしていることでしょう。

平均時給が前年同月比で2.8%と大幅に上昇し、待ちに待ったでも行き過ぎは警戒すべきインフレの足音が聞こえてきました。インフレは人件費の増加をきっかけに進行すると言われます。

FRBの声明文には「インフレは今年前半から比べ、いくらか強まった。」との記載が盛り込まれ、イエレン議長は市場に「利上げするぞ!」というメッセージを発しています。

市場もそれを織り込みつつあります。FF金利先物が織り込んでいる12月の利上げ確率は70%超です。

金利が上昇することは、一般的には株価にはネガティブです。なぜなら、無リスクで得ることができるリターンが上昇するんだから、リスクを取ってまで株式で運用しようという意欲が減退するからです。

金利が上昇すると、株式から債券への資金シフトが起きて株価は下落する傾向にあります。

ただ、これは短期的な動き、またファイナンス一般論の話であって、今回のように利上げ初期の局面では利上げは景気拡大のメッセージとも捉えられるので、一時的な調整の後株価は大きく反発する可能性があります。

米国では2009年6月から始まった景気拡大が続いており、2016年10月で87か月も続いていることになります。このことから、「景気拡大期間が長すぎる!」、「もう限界だろ、そろそろリセッション入りだ!」としばしば言われます。

ただ期間だけ見るのはどうなのでしょう?

今回の米国の長期景気拡大期間の平均GDP成長率は2.1%で、過去平均の半分程度です。期間は長いけど、非常に緩慢に成長しているということです。

だからこそインフレはそれほど進まず、FRBも異例の低金利を続けているのです。

アナリストですら困難なマクロ経済予測、ましてや素人サラリーマン投資家の私に予測できるはずもない。

でも敢えて言いますが、私は米国の景気拡大局面はまだ続くと思っています。リセッション入りはしない。12月の利上げ、2017年のさらなる利上げ(ゆっくりなペースでしょうが)を機に、米株価も切りあがっていくと予想(期待)しています。

さて、このような景気拡大局面では景気循環株が買われる傾向があります。

一般消費財や素材などです。

なのですが、今後の景気拡大を期待するあなたも、一般消費財セクターへの過大な投資は今は控えたほうが賢明なようです。


   一般消費財にリスクあり

バロンズは一般消費財セクターにリスクがあると警鐘を鳴らしています。

過去5年の一般消費財セクターETF(XLY)とS&P500連動ETF(SPY)のチャートです。

xly_spy

XLYはSPYを大きくアウトパフォームしています。

過去5年間のXLYの配当込みトータルリターンは年率16.28%とSPYの13.0%を3ポイント上回っています。

また直近8年間でみると、XLYの株価は3倍に上昇しており、S&P500指数の上昇率の2倍です。

モルガン・スタンレーのストラテジストは、「一般消費財セクターは今後数年にわたってアンダーパフォームする可能性もある」と言っています。

最近、一般消費財セクターの代表的グロース株であるアマゾンやアンダーアーマーの株価が急落しましたね。
一般消費財セクターの下落の始まりの合図を鳴らすかのように。

本当にこれからも景気拡大が続くのか、そんなマクロ経済予測は不可能だと思いますが、景気拡大を期待するあなたも、通常ならこういう時に選好すべき一般消費財セクターへの過大な投資は控えたほうが良さそうです。

短期投資目的に一般消費財セクターETF(XLYなど)を買う戦略は失敗に終わる可能性が高そうです。一方で、長期保有目的でバリュー銘柄を購入することは問題ないと思います。

一般消費財で長期投資に適した銘柄としては、マクドナルド(MCD)やロウズ・カンパニーズ(LOW)があると思います。

また、一般消費財の短期投機の狙い目として1点挙げておきます。タイムワーナー株(TWX)です。

TWXは現在87ドルです(11月7日終値)が、AT&TはTWX株を107.5ドルで買い取ると提示しています。つまり、AT&Tの買収が反トラスト法に引っ掛かることなく、うまく進めば1株当たり約20ドルの利益が確定します。

ただ、今実際にディスカウントされているということは、マーケットはそれだけAT&Tの買収成功に懐疑的だということを意味しているのであって、決してフリーランチが落ちているわけではありません。

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