投資は自己責任。
投資は自分の感情との闘い。
投資リターンを他の投資家と比べるなんて野暮だ。

という思いで投資を続けていますが、S&P500指数だけは意識してます。自分のポートフォリオが市場平均を超えれるかどうかは気になるところです。S&P500を超えるくらいの大きな利益を手にしたいからという金銭欲もありますが、長期投資の実験という意味合いもあります。

一見すると低リターンになりそうなディフェンシブ株中心に構成された僕のポートフォリオが(ハイリスクな銘柄も持ってるけど)、長期で市場平均に勝てるのか興味があります。好奇心です。

米国株投資を始めた2016年から現在までのリターンはS&P500に負けています。先日、2016年~2018年9月半ばまでの投資リターンを簡易測定したのですが、その結果は年利6.4%でした。一方で、S&P500の同利回りは14%です。大敗です。

ですが!

配当ではS&P500に勝っています(^o^)/

当たり前ですけどね(^_^.)
何の自慢にもならないけどね・・(-_-メ)

配当利回りが3%を超えるような高配当銘柄ばかりに投資しているんだから、配当でS&P500に勝つは当然です。

2016年~2018年10月末までの累計配当金は149万円でした。

2016年 2017年 2018年(※) 累計
26万円 52万円 71万円 149万円

(※)2018年は10月末までの金額

仮にS&P500ETFだけに投資していれば、同期間の累計分配金は推定87万円です。

Hiroポートフォリオ S&P500
累計配当(※) 149万円 87万円

(※)2016年~2018年10月末までの累計

これは何の自慢にもなりません。
どちらかと言うと自虐です。
負け犬の遠吠えです。

急な減配でもない限り、目前の配当は確定した未来です。配当利回り5%のアルトリアグループ(MO)に100万円投資すれば、5万円の配当が貰えます。それは年初からわかっていることです。株価がどう動くかは予見不可能ですが、配当は確定した利益です(減配しない限り)。

配当利回りが高い銘柄に投資していれば、短期的な配当入金額が大きくなることは当たり前です。小学3年生でもわかります。

こんな簡単に計算できる配当ですが、「この配当を長期で最大化することが長期投資の肝である」というのが私なりの投資戦略の発想法です。

短期的な配当じゃないですよ。極論言えば200年株を保有したら配当がどれくらい蓄積されているか考えます。自分のポートフォリオの200年間の累積配当が、S&P500の累積分配金に勝つかどうかを想像します。

 

株主の利益とは最終的には配当でしかありません。

企業にリスク資本を提供する

投資した企業がビジネスを頑張って利益を稼ぐ

稼いだ利益を会社所有者たる株主に返還する

単純化すれば株式投資はすべてこのサイクルで説明できます。企業の利益は最終的に株主のお財布に入って株主の確定利益となります。企業が利益を荒稼ぎしても、経営者が超割高なM&Aに資金を投じてすべてパーになるかもしれません。株価がめっちゃ割高なタイミングで自社株買いしちゃうかもしれません。企業の利益は株主の利益であると見せかけて、実はまだ株主の利益ではないです。

この3年弱で見れば、Hiroのポートフォリオの配当(149万円)の方がS&P500の分配金(87万円)より多いです。ですが、繰り返しですが、それは当然の結果であって何の自慢にもなりません。

大事なのはここからの増配力です。

配当再投資も含めたうえでの増配力がどうなるか。そして、超長期での(理論的に考えるなら期間永久での)累積配当がどうなるかです。

私のポートフォリオにはベライゾンやAT&Tといったインフレ率程度しか増配できていない銘柄もいます。利益不安定なIBMもいます。その他の銘柄も利益は安定しているものの、高成長を遂げている企業はありません。成熟企業ばかりです。

(2018年10月末ポートフォリ)

対して、S&P500にはこれからザックザック配当を増やしてくれそうな有望銘柄のオンパレードです。
・アマゾン
・アップル
・アルファベット
・ビザ
・マスターカード
・マイクロソフト
あとはバークシャーもS&P500にはいますよね。

こんな強敵揃いのS&P500に僕のポートフォリオは太刀打ちできるのか?
配当再投資で株数を増やしやすいとはいえ、アマゾンやアップルのキャッシュ創出力に勝てるのか?

う~ん、やっぱ冷静に考えれば考えるほど自信がなくなります。S&P500への投資が一番手堅いな、、そう思わざるを得ないです。

いやいや、でも僕は本気で自分のポートフォリオの銘柄たちが長期的にしっかり増配を続けて、今だけじゃなく長期での総配当でもS&P500に勝つと信じてるんです。せめて自分ではそう信じないと、なんで個別株投資やっているのか説明が付きませんからw。

きっと、あなたは全く信じれないと思います。

コカ・コーラ、フィリップモリス、エクソンモービル、ペプシコ、ファイザー、ベライゾン、ゼネラルミルズ・・・そんな低成長な銘柄で、アップル、アマゾン、マイクロソフト率いるS&P500の追い上げから逃れられるわけないだろ。S&P500の高い増配率によって、すぐに追い抜かれるだろう。

こう思われても仕方ありません。

でも、僕は信じてます。

この10年はFRBのマネー供給もあって経済は回復基調です。苦境に陥る企業は少なくあらゆる企業が繫栄を謳歌しています。

しかし、経済には必ず循環があります。バブルは必ず起こるものではありませんが、景気循環は必ずあるものです。銀行が信用供与を行って企業のビジネス拡大を支援するという資本主義の構造を考えれば、マネーの量が一時的に増え過ぎてしまうのは必然です。どこかでアラートが鳴ってマネーを引き上げる時には、いやが応でも経済は収縮してしまいます。ドクッドクッと心臓が鼓動するのと同じです。生きるために必要な鼓動です。

そのような経済の収縮期(リセッション期)にあっても減配することなく耐え凌ぐことで、僕のポートフォリオは結果として長期的にS&P500よりも高い増配率を実現できるのでは、、そう期待しています。

この3年間の累積配当だけじゃなく、これから50年間の累積配当でもS&P500に勝つことが目標です。

あまり説得力ないかもしれませんが、こういうストーリーを描いてポートフォリオを作っています。とは言え、ちょっと将来の利益成長が不安な銘柄が多すぎるな~という悩みもあります。

リスクとリターンのバランスを取るのは意外と難しいです。今の配当と将来の増配のバランスと言い換えることもできます。大事なのは今の配当(つまり配当利回り)よりも長期的な増配力です。高配当銘柄に投資するのは結構ですが、万年増配率が低い銘柄に投資してしまったら高いリターンは望めません。

僕は欲張りなんです。今の高い配当利回りと、これからの高い増配力の二刀流をこなす銘柄を探しています。

それを期待してコカ・コーラやペプシコ、アルトリアに投資しています。IBMにも期待しています(めっちゃ不安だけど)。ベライゾンとAT&Tには正直あまり期待していませんかね・・。この2社に二刀流を求めるのはちょっと酷です。それでも安定したハイインカムが好きで投資してます。